「NR500」のエンジンが「ツインリンクもてぎ」の
「Honda Collection Hall」に展示してあると聞いたので見に行ってきました。
南ゲートから入場です。
「Honda Collection Hall」です。
展示施設としてはかなり大きい部類に入ると思います。
「Honda Collection Hall」の入口です。
キレイな入口です。
中へ入ると最初にCBX400Fが迎えてくれます。(懐かしいですね)
インボードディスクブレーキが特徴的ですね~
人気があるので中古車価格が新車価格以上になっているらしいです。
1階ロビーにはホンダを代表する2輪と4輪のレースマシンが展示してあります。
それでは目的の「NR500」エンジンが展示してある3階に移動します。
「NR500」のエンジンです。
写真でも
「凄い!」と思いましたが、実物は
「写真の何倍もの存在感(凄い)!」を感じます。
(個人的な印象です)
このエンジンは、
「4ストローク」、
「500cc」、
「V型4気筒」、
「32バルブ」です。
はい。
1気筒当たりのバルブ数が8本です。
そのため、ピストン形状が
「真円」ではなく
「楕円」になっています。
※)エンジンの開発経緯はリンクを参照ください。
別角度から見てみます。
楕円ピストンのため2本のコンロッドで支持しています。
プラグは1気筒に2本ですね。
ピストン上部のバルブの逃げが深いですから、かなり高圧縮なエンジンだと思います。
一番上のピストンリングとバルブの逃げとの位置関係が近いですから、強度(信頼性)よりも性能を優先させた設計ですね。
V型のバンク角は90度よりも広めな100度程度でしょうか?
この角度も意味があるんでしょうね。
ここからは楕円ピストン搭載車です。
1979年モデルのNR500です。(片山敬済選手のマシン)
ロードレース世界選手権に参戦したモデルです。
モノコックフレームのためカウル下部は金属製でフレームの一部です。
スプリングが外側配置の倒立サスペンションです。
サイドラジエーターです。
片山敬済選手の走行写真です。
1981年モデルのNR500です。(木山賢吾選手のマシン)
全日本ロードレース選手権に参戦したモデルです。
エキゾーストパイプは1気筒に2本です。
最高出力は19,000回転で発生します。
レッドゾーンは20,000回転以上です。
木山賢吾選手の走行写真です。
1992年に販売された
NR750です。(市販車)
300台限定販売で価格が5,200,000円です。
クルマが買えますね。
楕円ピストンエンジンが34年前(1979年)にロードレース世界選手権へ参戦したときは注目度が高かったですね。
2ストロークエンジン全盛の時代でしたから、「4ストロークエンジンでは勝てないだろう」という見方が多かったと思いますが、当時のホンダは4ストロークエンジンにこだわって活動していました。
挑戦的な素晴らしい活動だと思います。
ですが…現在のレース事情(レギュレーション)では、もうこんな挑戦的なエンジンは登場しないのかもしれません。(もったいないですね…)
ホンダには、また挑戦的なエンジンを開発してもらいたいですね。
Posted at 2013/09/26 05:53:48 | |
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