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帰りがけ、変な発泡酒発見

なかなか♪かな

朝、電話を取った。

2月末頃、調子が悪い。
ヤバイらしい・・・とは噂で聞いていた。

年度末。
10コールして出なかった為切った電話。
数分後に見覚えの無い番号からの着信。

「もしもし?」
「よ～○○ちゃんどうした?久しぶりだな～元気か?」

「え!?どしたの?」
「オレのケータイ鳴ったから、何事かと思った～」

「わ～!!!　番号。間違えました」

中略

「元気だけが取り柄ですから」
「ええこっちゃ♪オレなんか痩せてなぁ～」

「え～それ以上カッコ良くなってどうするの?」
「んなこと誰も言わへんて。相変わらず面白いなぁ～」

中略

「お忙しいところ、間違えて(電話)かけてすみませんでした」
「ええてええて。また話そうな～」
「は～い　また♪間違えてかけてごめんなさい」

元々間違い電話だったのだから、用事も無く、
私自身はただ、久々に話せて嬉しかった数分間。

闘病中とは知っていた。
だからといって、上手い科白や気の利いた科白など、
変に言ったら浮きそうで、
私の近況(生活状況)を話し、訊いて貰った。


なのに、この電話の頃は、もうかなり調子が悪かったと今日知った。

普通に話して普通に切った、自分の鈍感さに呆れてしまう。
「元気やなぁ～」の科白と、目を少し細めた顔が脳裏に浮かぶ。

心より、ご冥福をお祈りします。



昔は、同世代がいなくなっても自分には関係ないこと。と思っていた。

しかし、最近は
私の砂時計はあとどのくらいだろう・・・と自分に置き換えて考えてしまう。


自分から勝手に凹んでいても砂は落ちる。
私が誰かに思い出される時、仏頂面の顔で遺りません様に。