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Miki.Raikkonenのブログ一覧

2020年04月15日 イイね!

ちょっとマイナーな會津歴史散歩(笑)

ちょっとマイナーな會津歴史散歩(笑)幕末、維新期の会津を語る上で外せない人物に秋月悌次郎がいます。

大河ドラマ『八重の桜』では北村有起哉さんが好演していました。

藩校日新館、昌平坂学問所に学び、会津屈指の秀才として知られ諸国を遊学、藩主松平容保が京都守護職を拝命すると公用方に抜擢されます。八月十八日の政変の主導など活躍するも佐幕派の不興を買い蝦夷地へ、ある意味、彼の不在が招いた戊辰戦争でした。後に教育者に転じ、同僚となった小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をして、「神が姿を表すとしたらこの老先生の様な姿だろう」と言わしめた人物です。

一昨年の初夏、新聞で生家跡に説明版(その前年に石碑)が建った記事を見かけ、拝見したいと思っていました。3月も中旬、休校措置で暇を持て余してる息子を連れて、散歩がてら会津の歴史的モニュメントを見学して来ました(笑)。

駅前の自宅から弊社の近所を流れる阿賀川の支流、湯川の畔、湯川町を目指すのですが…こちらを知ったのも最近の事、毎朝、目前を通勤していました(苦)。
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…幼稚園じゃありませんよ(苦)、西軍墓地です。
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薩摩、長州、大垣、肥州、備州、新政府軍の戦死者約150名を弔っています。
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無断で墓地には入れませんが、道路脇に一際大きな薩摩藩の墓碑が在りました。

敵軍を参って友軍を参らない訳には行かないので(苦)、七日町の阿弥陀寺へ。
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東軍墓地です。会津藩士約1300名を弔っています。
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門扉には『葵の紋』、西南戦争で殉死した佐川官兵衛達や、戊辰戦争の全責任を負い自害した萱野権兵衛の遥拝碑も見えます。その一角に…
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新選組最強三剣士の一人、三番隊組長、斎藤一の墓碑が在ります。
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維新期以降は藤田五郎を名乗っています。『八重の桜』ではDragon Ashの降谷建志さんが好演、新選組消滅後、終生、会津に寄り添った漢の御霊が眠ります。数々の作品で多数の俳優が彼を演じていますが、私はやはり、映画『壬生義士伝』の佐藤浩市さんが一番印象的です(笑)。

こちらには戊辰戦争後に鶴ヶ城(会津若松城)から移設された櫓、御三階も在ります。
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外観上は三階ですが、内部が四層になっていて密議の場所として使われたとか…鶴ヶ城の現存する唯一の遺構です。

戊辰戦争後の会津と太平洋戦争後の日本は似てる様な気がします。
問題は有りながらも平和な世の中に感謝すると共に、現在の世界的苦境をお救い下さる様、息子と英霊達に祈念しました。

そろそろ湯川町ですが、本町界隈でこんな案内板発見…
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…なんと、伊達政宗が母親に毒を盛られた地ですと!(苦)

間もなく、秋月悌次郎生誕地碑を拝見する事が出来ました(笑)。
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何らかの計画が有るのでしょうか…フェンスに囲まれた空き地の中に佇んでいます。
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御霊は東京青山霊園なので敬礼のみ、家格に苦しみそうな場所である事は伺えました。

そいや『八重の桜』の脚本では、川崎尚之助が山本家の居候だったので、秋月家(仲人役?)からの嫁入りの形を取ってましたね…時間に余裕が有れば、山本覚馬新島八重兄妹の生家跡や藩校日新館跡も回るのですが、日も傾いて来たので、また後日(苦)。
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鶴ヶ城方向へ歩を進め、山鹿町まで来ると在りました、山鹿素行生誕地碑です。
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江戸前期の儒学者、軍学者です。赤穂浪士にも影響を与えたとか…碑文は東郷平八郎の書。

実は本命はコッチ(苦)、直江兼続屋敷跡なのです。
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越後出身もあり、敬愛する智将の一人です(笑)。

鶴ヶ城は三の丸、県立博物館前まで来ると、近年新設された新島八重像の並びに…
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北越潜行の詩碑が在りました。
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戊辰会津戦争の降伏開城交渉も任され、猪苗代で謹慎を受けた折、越後水原口に詰めていた知己である西軍参謀、長州藩士、奥平謙輔から会津藩の健闘を称える文を受け取りました。

希望を見出した彼は、密かに謹慎所を抜け出し奥平の元を訪れます。会津藩への寛大な処置を願うと共に、優秀な少年を選抜し奥平に預けました。若者に未来を託す事で道が開ける事を願い、その願いは後に山川健次郎達が叶えました。

その帰途、束松峠で詠んだのがこの詩です。近年、本拠である会津坂下町束松峠にも建てられました。
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行くに輿なく、帰るに家なし
国破れて、孤城雀鴉乱る
治は功を奏せず、戦いは略無し
微臣罪あり、復た何をか嗟(なげ)かん
聞くならく、天皇元より聖明
我が公、貫日至誠に発す
恩賜の赦書、応に遠きに非ざるべし
幾度か手を額にして、京城を望む
之を思い之を思うて、夕べより晨(あした)に達す
愁い胸臆に満ちて、涙巾を沾(うるお)す
風は淅瀝として、雲惨憺たり
何れの地に君を置き、又親を置かん

幕末の会津の苦悩、悲哀を詠んでいます。

彼の司馬遼太郎先生も「幕末の会津に限って言えば、容保公は別格として、山川でもなく、佐川でもなく、秋月が一番好きだ」と語る幕末、明治を駆け抜けた会津の傑人…気に留め置いて頂けると幸いです(笑)。

落花は枝に還らずとも 今日の落花は来年咲く種とやら

「楽しかった~!」とは言うものの、聞くと私の講釈は殆ど忘れてしまっている息子…最後は褒美代わりにいつもの家電量販店に立ち寄り、パーツを買うてやりましたわ(苦)。

硬貨は懐に還らずとも 今日の硬貨は将来咲く種とやら (ノД`)・゜・。
Posted at 2020/04/15 00:26:03 | コメント(2) | Local | 日記

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