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イイね!
2016年04月10日

「ご飯とお風呂とわたしですね♪」2




昨日の続きです(^^)

前置きは長々と書くつもりありません(^^)


早速続編行っちゃいましょう♪





めでたくカップルになった……とは言っても
 
現時点で毎日連絡を取り合っているし
 
二週間に一回くらいの頻度で遊びにも行っている

そこまで関係に大きな変化はないだろう……なんて思っていた俺は甘かった


その日は「緊張しましたので疲れました」という彼女を家まで送り届けて
 
オーナーの奥さんが出迎えてくれた目の前でさよならのキス
 
めちゃくちゃ恥ずかしかったけれど
 
終始ご機嫌で本当に嬉しそうだったので結果オーライか……

なんて考えながら帰った次の日から嫁の進撃が始まった


朝、眠い目をこすりながら駅を向かうとなんと俺の最寄の駅に嫁さんが

まだ寝ぼけてるのかと何度目を擦っても、やっぱりいる


俺「どうしたんですか?朝早くからなんで……」

嫁「なんだかきのうからワクワクしてねむれなかったです。

はやく起きたのできちゃいました!」

俺「それはそれは……」


それでわざわざここまで一人で……驚きはしたものの
 
朝から会えたのは純粋に嬉しかったので「ありがとう」と言うと

いってらっしゃいのキスをしてくれた


夜、家に帰ってから

「見送ってくれるのは嬉しいですけど、毎朝こっちまで来てもらうのは忍びない。
 
気持ちだけで充分です」と電話で言うと
 
「でもそうしないと会えないです……」

と小さい声で言う嫁さんに

「それでも来ないで下さい」とは言えず悩んでいたら


嫁「じゃあお家、あいに行ってもいいですか?」

俺「家に、ですか?」

嫁「ダー!!」



結果、頻繁に我が家にやって来るようになった

初めて泊まりに来た日
 
パンパンに膨らんだリュックを背負った彼女はまるで山登りの達人の様だった


その内泊まりに来る日も増えて
 
付き合い始めて一ヶ月過ぎたくらいの時に初めて枕を共にした。


腰から太ももにかけてはっきり残った傷があって
 
「瓦礫で怪我をした傷をちゃんと治療もしないでいたら残ってしまった」

と説明された


改めて、とんでもない経験をしてきた人なんだなと思うと同時に
 
「これからはとことん幸せになってほしい。いや自分がしてあげないと」

と強く思った


嫁「ごめんなさい、きたないですね」
 
俺「汚くなんてありませんよ、あなたが頑張って生きてきたしるしです。

あなたはとっても綺麗ですよ」

嫁「……うん、ありがとうです。だいすき」

俺「俺もです」



この時の嫁さんの涙を流しながら笑った顔を俺は一生忘れないだろう

次の日、唇から首の根元につけられた大量のキスマークで


首がかぶれたみたいになって、同僚にえらく心配された



付き合ってから一年半とちょっと経った、そろそろ冬の気配がしてきたある日

その頃には、もう既に嫁さんは月の大半を俺の家で過ごして
 
たまにオーナーのマンションに帰って仕事をもらってくる……みたいな

ほとんど同棲生活サイクルになっていた



家に帰ると嫁さんが「おかえり」と出迎えてくれるのが心地よかった
 
「ごはんとおふろとわたしですね?」

「え、全部?」みたいな

お約束の変化球も覚えて、毎日の生活を楽しんでいるみたいで何よりだった


二人でいる時間が増えてから分かったことだけど

嫁さんはめちゃくちゃ甘えん坊だった


前にちょろっと書いたけど
 
まだ10歳位の時に国の内戦で両親を失った嫁さんは

それから20歳まで教会の孤児院、それからしばらく国内で働くも失業し

日本に来て俺と出会った

人生の半分以上、家族のいない生活を送っていた訳だ



その反動なのか、家に二人でいる時はずっと俺にくっついて離れなかった

……結果一人の時間はほぼゼロに
 
まぁ、元々大した趣味も無かった俺は特に気にすることも無かったし
 
俺も嫁と一緒にいる時間が好きだった


しかし、ここまで関係が進展した以上はそろそろ男としてけじめをつけなければ

……つまり結婚だ


出会ってから二年を過ぎた俺は決意した

それには先ずプロポーズをしなければいけない……ならば場所は何処で?
 
指輪も用意しなければ

……いや、待て。

向こうの人のプロポーズはどうやるんだろう?
 


仕事の昼休みに頑張って情報収集した

訳を話すと塾の同僚達も手伝ってくれた

そんな中、一人の同僚が

「やっぱり、プロポーズするとなると

彼女さんのご両親に挨拶に行くんですよね?」

と……



嫁さんの両親が亡くなってることは伏せてたんだけど……そうか!

俺の中でプロポーズの案がほぼ固まった瞬間だった



家に帰ってすぐに嫁さんに提案した

俺「サシャ!この冬、二人で旅行に行こう!」

嫁「ほ!?」

(サシャは二人の時だけ呼んでいる嫁の愛称。実名とはあんま関係ない)



冬の旧ユーゴスラビアは寒い……

12月某日、嫁さんと二人で空港について一番の感想は「寒い」だった


最初、旅行だ旅行だ!と騒いでいた嫁は

俺が「行き先は……」と故郷の名前を告げると
 
更に驚いて「だいすきー!」と言いながら飛びついてきた



忌まわしい過去がある場所なだけに
 
正直「行きたくない……」と言われるかもしれないと

内心ビクついていたけれど杞憂に終わった

やはり祖国への想いと言うのは、強いものなんだね

その日の夜から彼女はスーパーハイテンションで旅行の支度を始めた

(俺の膝の上で)



俺「今からそんなにはしゃいでたら行く前に疲れちゃうよ?」

嫁「その時は、ダーリンにだっこしてもらう!」

俺「大変だ。体を鍛えておかないと」

嫁「えへへ」



二人で初旅行、それも海外とあってワクワクが止まらない嫁さんの裏で
 
俺もきっちりと婚約指輪を購入

お互い、色んな意味でドキドキワクワクしながら三泊四日の旅へ向かった



空港を出るとゆっくり深呼吸して「……懐かしいにおいだよ」と嫁さん

そのまま予約していたホテルまで、町並みを見ながらゆっくり行って
 
夕飯食べて就寝

二日目は朝から元気MAXな嫁さんに引っ張られて観光

(俺は時差ぼけで眠かった)



そして運命の三日目

俺は「行きたい所があるんだよ」と行き先を内緒にして嫁さんと電車に乗った

嫁さんの育った町は、以前詳しく聞いていたので

事前に入念な下調べの上道順を頭に叩き込んでいた


電車から見える風景が段々と見覚えのあるものに変わっていって
 
嫁さんが無口になる

恐らくこの時点で、俺が行こうとしてる先が何処だか気づいていたに違いない

初めはその沈黙が怖かった……もしかして怒っているんじゃないかと思ったから
 
でも、嫁さんの故郷がいよいよ近くになると俺の腕を抱きながら


嫁「あれ!あれ!」

俺「ど、どれ?」
 
嫁「あそこ!わたし小さい時遊んだよ!」


大きな目をキラキラさせてそう言う嫁さん顔を見て胸を撫で下ろした




目的地は、外れの方にまだ残骸が少し残っているような小さな町だった

彼女が生まれ育った町……そう思うとなんだか感慨深い
 

久しぶりの帰郷となった嫁さんの方はどうかと言うと
 
「わお……」を連発しながら俺の手を引っ張ってあちこち歩き回っていた

まぁ、しばらく好きに歩かせようと思っていたら



嫁「ダーリン、来たかったのここ?」

俺「簡単に言うと、そうですね」

嫁「お?」



俺がこの言い回しをする時は、まだ何か隠している……

ということを経験上知っている嫁さんは

「どこ?どこ?」と俺の目を真っ直ぐ覗き込みながらマシンガンクエスチョン


俺「えっと、サシャのいた教会ってあそこ?」

嫁「おー……うん!」


教会まで来ると、すぐ傍に慰霊碑があった


俺「ねぇ、サシャのお母さんとお父さん。どれか教えてくれる?」

嫁「う、うん……ここ」



俺はその刻まれた二人の名前に静かに祈りをささげた

横にいた嫁さんもつられて一緒に


祈りと同時に決意を告げる

今からあなた達の娘さんにプロポーズをします

……どうか見守っていて下さい、と




そして運命の時――



俺「今日来たかったのは、ここです」

嫁「そうだったか……びっくりした」

俺「ここに来たかったのは、サシャとの事をお二人に話しておきたかったから」

嫁「へへ、わたしも『ダーリンができたよ』ていいました」

俺「……それでね、もう一つ。今度はサシャに言いたいことがあるんだ」

嫁「?」


不思議そうにしている嫁さんの手の上に
 
大事にポケットにしまっていた箱を取り出して静かに乗せた

この時、緊張のあまり手がちょっと震えていたのはご愛嬌


俺「俺はね、これから先の人生ずっとあなたと一緒にいたいと思っています」
 
俺「楽しい時も、大変な時も、泣く時も、笑う時もずっとずっと
 
傍にあなたがいて欲しい」

俺「全部の力を持って、あなたを幸せにする事をここで。
 
あなたのご両親に誓います。だからサシャ……俺と結婚してください」


ちゃんと全部の言葉が伝わるように、彼女の目をみてゆっくりとそう伝えた



「傍にいて欲しい」のあたりから顔真っ赤にして目うるうるさせてた嫁さんは

俺が言い終えると同時に声を出して泣き出した

そのまま俺に抱きついて何度も頭を縦に振りながら

嫁「はい……はい……わたしも結婚したいです」

と返事をくれた

良かった……

思わず安堵で膝から崩れ落ちそうだったけど、なんとか踏ん張った


周りに集まってきていた人たちも
 
日本語の会話だったから何が何やら分からないみたいだったけど

俺が箱を開けて指輪を彼女の指にはめた瞬間

「オォォ!」と歓声をあげて拍手してくれた


嫁「結婚したぞー!ダーリンですよー!」

と通じる訳も無いのに日本語で言いながら

ギャラリーに俺と指輪を見せて泣きながらはしゃぐ嫁さんを見て

この上なく幸せな気分だった




おしまい (^^)






如何でしたか?



目から鼻水が出た方もいらっしゃるのでは!?(^^)

正直堕天使「ウル」っと来ちゃいました(^^;

イイ話ですよね~!!



PS

You Tubeでも↑の内容を配信されてますが


BGMが流れてて文章を読まないと内容が分からない動画でした


BGMが欲しいって方は


感動する話 金髪外人嫁 「ごはんとおふろとわたしですね」

検索してみて下さい♪


2日に渡り長文ブログになってしまい


申し訳御座いませんでした(^^;




ブログ一覧 | 実話 | 暮らし/家族
Posted at 2016/04/10 19:40:01

イイね!0件



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この記事へのコメント

2016年4月10日 21:18
泣きました゜゜(´O`)°゜
イイ話しです(/。\)
コメントへの返答
2016年4月11日 17:24
こんな昭和なお話って最近聞かないでしょ?
だから余計にグッと来るモノがあるんでしょうね(^^)
2016年4月10日 22:25
ほんと素敵な話しですね!
羨ましい限りです。
コメントへの返答
2016年4月11日 17:33
wise_hiropさんコメントありがとうございます
文字ばかりのつまんない長文ブログ・・・
普通はつまらないとイイねだけ
お情けで押して帰られる方が多い中
コメントを書き込んで頂いて感謝しております
気まぐれブログですが
これからも覗いて頂ければと思っております♪

主人公ホント羨ましいですよね
こんなドキドキ最近無いっすわ(^^;
この歳であっても困りますけどね(爆^^
2016年4月10日 23:02
なんか胸がキューッとなりました( >_<)
 
鼻水は内緒です(つд`)
コメントへの返答
2016年4月11日 17:37
masa-130さんコメントありがとうございます(^^)
こんな出会いしたら・・・
誰だってキュンキュンしちゃいますよね(><)
鼻水出ちゃいましたか(^^)
堕天使なんか泣いてると子娘に見られて
爆笑されました(^^;

プロフィール

「日産 サニー ロータリークーペ? http://cvw.jp/b/1553683/48560617/
何シテル?   07/24 15:03
昭和の堕天使とイイます 古き良き昭和を愛する方々と お話が出来れば幸いです(*^-^*) な~んて言ってるけど21世紀モノも好きで~す!...
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