
今夜のお酒は信州の『夜明け前』
夜明け前と言えば、全国でも名の知られた銘酒。
代表銘柄には、全体的にキレイな酒質で、アルプス酵母と9号酵母から造られる華やかでフルーティな香りに独特な旨みのある味わいは、通好みの方々以外にも普段日本酒をあまり飲まない女性にもウケがいいくらいです(*゚▽゚*)
長野県が開発したアルプス酵母は香り高く吟醸酒向きと言われ、その酵母で造ったお酒は全国鑑評会で多数の金賞受賞をし金賞受賞数で長野県が日本一になったこともありました(^-^*)
最近は金賞をとる蔵が少なくなってきて、福島や山形に負けている感がありますが・・・(汗)
多く把握してはいませんが、長野の酒は、夜明け前、明鏡止水、大信州、高天、真澄、信濃鶴、佐久の花、澤の花が好きです(^_^;)
夜明け前を初めて飲んだのは、静岡のお酒を推す酒屋さんに長野でもキレイ系のモノを欲しいと言ったら、明鏡止水の斗瓶とか夜明け前の出品酒(ほぼ非売品に近いくらい)を挙げるので、あまり出回らない出品酒を選択して飲んだのが最初です。
ただ、価格が現在の獺祭二割三分遠心分離と同価格帯だったので、少々焦りましたケドヾ(≧∇≦)アッハッハwww
で、全体的に夜明け前の酒質は、非常に綺麗且つ上品な米の旨みを残し、香り高いがくどさはなくキレの良さが光るってなイメージです。(あくまでも個人的な主観です)
【蔵元パンフレットから】
空は澄み、水清く、緑豊かな山紫水明の地。
冬期の厳しい寒さは寒造りに最適、というまさに恵まれた自然が酒蔵といえる信州辰野町、旧中仙道・三州街道小野宿。
小野酒造店は宿場の古い家並の中、元治元年(1864年)小野庄左衛門により創業されて以来、新しい設備を積極的に 導入する一方で、蔵人と酒を育む微生物たちが直接触れ合い、競い合う「手造り」の伝統を忠実に守り通して今日に至っている。酒造りを実際に手がける「杜氏」「蔵人」の意欲的な研鑚ぶりと近代化の中で生まれた銘酒は、地元はもとより、大都市や各地方において評価が高くなりつつある。
因みに、小野酒造店さんがある小野宿は旧中山道の宿場町で、ひとつの地域が2つに分断されており、北は塩尻市、南は辰野町という少々変わった地域です。
と言うのも、安土桃山期には紛争が絶えず、豊臣秀吉の采配によって分断されることとなり、北小野を松本の石川氏、南小野を飯田の毛利氏の所領にしています。
って、勉強不足なので、あまり細かなところまでは知らないんです(=ω=;)
日本酒スペック
【銘柄】夜明け前 厳寒仕込 大吟醸 23BY
【酒質】大吟醸
【価格】\4,400(1800ml)/\2,000(720ml)
【製造元】長野県上伊那郡辰野町小野 小野酒造店
【杜氏】佐相 道宏(南部杜氏)
【原料米及び精米歩合】伊那郡南箕輪村産山田錦 麹米38%/掛米50%精米
【仕込み水】中央アルプス(霧訪山)伏流水
【酒母】速醸
【酵母】アルプス酵母
【日本酒度】 +5
【酸度】 1.3
【アルコール度数】16度
【備考】
「夜明け前」の販売開始は昭和49年。
酒名「夜明け前」とラベルの文字は、島崎藤村の長男 島崎楠雄氏(初代藤村記念会長)より直接頂いたものなそうです。
島崎藤村著「夜明け前」は、2部構成の長編小説。
江戸期末ペリー来航から明治に変わる激動期を、中山道の宿場町であった信州木曾谷の馬籠宿を舞台とした歴史小説なので興味がある方は・・・って、ワタスには少々難しかったです(イロイロと・・・汗)
酒名の由来は小野酒造さんのブログを拝見すると・・・。
小説「夜明け前」と小野との繋がり、また当社の創業が日本の夜明け前の時代と言われる明治維新前夜である「元治元年」であることにより、「夜明け前」の商標を考案し、当時ご健勝でいらした島崎楠雄先生に「夜明け前」の名の使用をお願いしたところ、快く承知していただくことが出来、清酒「夜明け前」を販売開始いたしました。
↑を見るまで知りませんでした^^;
今度また小野酒造さんと親戚の高橋醸造さんのところにお邪魔した際は、詳しく教えていただこうかと思います。
で、木になる厳寒造りを飲んでみました。
流石に出品酒と比較すると香りは控えめ。
しかし、アルコールのツンとくるようなクセが感じにも思えましたが、数日経つと気にもならなくなり、食中酒ともいける。
え~っと、上立ち香りは大人しい吟香で、含むとおだやかな甘みでスッキリとした味わい。
アルコール度数が16度と低めなこともあり、食中酒としてもよく飲み疲れのしない酒質ですが、ぶっちゃけ食中酒にするならコスパはよくないですね(汗)
美味いんですが、ちょっと高いかな~なんて?^^;
尚、個人的には一年寝かせた厳寒造りの方が好みでした。
Posted at 2012/08/27 23:08:37 | |
トラックバック(0) |
長野の銘酒 | 日記