
こんばんは(^-^*)
早速飲んでました。
てか、飲まなきゃやってられない気分ですがラッパで飲んじゃいませんw
お酒ネタ一本目は、吟醸王国静岡の銘酒 正雪大吟醸斗瓶取です。
知らない方は静岡に酒?ってイメージなんでしょうが、確かに気候が温暖で酒どころのイメージとはほど遠いと思えます。
灘の歴史と比べたら、静岡の銘醸地としての歴史は浅いです。
しかし大きく飛躍するきっかけとなったのが昭和61年の「全国新酒鑑評会」。
この年の全国新酒鑑評会に静岡県内から21蔵が出品し、17蔵が入賞、内10蔵が金賞を受賞。
全国的には無名であった静岡の地酒が、金賞の実に1割近くを占めるという快挙を成し遂げ、一躍名醸地とし脚光を浴びるようになります。
この快挙の原動力のひとつになったのが、「静岡酵母」…HD-1の存在です。
酵母の特徴は華やかな吟醸香で主に大吟醸などに使用されているそうな。
HD-1の元となる酵母が採取されたのが『開運』の土井酒造であり、HD-1のHは、能登四天王のひとりであった故波瀬杜氏のH、土井社長のDから命名された酵母。
そしてバイオテクノロジー面を支援する県の工業技術センターが昭和60年に「静岡酵母」を開発し翌年の快挙に繋がります。
って、それじゃ土井酒造さんの開運の紹介になっちゃいますね…^^;
で、この正雪を造る蔵は静岡市清水区由比(旧由比町)の神沢川酒造場さん。
駿河湾で採れる桜海老やシラスが有名な港町であり、昔の東海道宿場町の風情を残しています。
尚、江戸期の軍学者 由比正雪の生家があることでも知られている。(中学校の歴史の授業で慶安の変を覚えていれば…。)
海に近い場所に位置し、蔵の敷地内ではみかんまで栽培され…って、酒の話でしたね(汗)
因みに、蔵で採れたみかんは酒販店などのお得意さまに送ったりもするそうです。
和歌山や愛媛のみかんと比べると小ぶりながら甘くてンマィですよ~♪
また話がずれましたが、この大吟醸斗瓶取は、3月に開催された平成24年県清酒鑑評会吟醸酒部門で県知事賞(首席)を受賞し昨年とあわせ2年連続首席を受賞されたお酒です。
1升(1,800ℓ)\10,500 4合(720mℓ)\5,250とイイ値段ですが、自分としては今年のお勧めの中でも上位だと思っています。
日本酒スペック
【銘柄】正雪大吟醸斗瓶取 23BY
【酒質】大吟醸
【製造元】静岡市清水区由比 神沢川酒造場
【杜氏】山影純悦(南部杜氏)
【原料米及び精米歩合】兵庫県産山田錦 35%精米
【仕込み水】神沢川の伏流水
【酵母】静岡HD-1
【日本酒度】 +6
【酸度】 1.1
【アルコール度数】17~18度
【備考】
平成23年度静岡県清酒鑑評会吟醸の部にて、主席の知事賞を2年連続受賞した大吟醸斗瓶取りです。
毎年二回発売で年間100本以下の出荷数。
今年は80数本程度だったような気がします。
上立ち香は朝摘みのメロンのような瑞々しさ。
口に含むと清流のような綺麗で透き通った旨味がなんとも言えません。
含み香は、ギンギンに香りはしませんが、メロン、完熟バナナの他青リンゴ系の軽やか且つ爽やかな香り。
酸とのバランスが絶妙で、飲み干したあとは静かに余韻を残しながら静かに消えて行く…。
てな感じで封切り2,3日はまだ硬めな感じでしたが、4,5日経ってからの方がまろやかさと芳醇な香りも顔を見せイメージとしては、春の訪れを告げる雪解け水でしょうか。
湧き水のごとく細い流れだったものが、時間の経過と共に少しずつ水量が増え、大きな流れになって旨さは止まらず杯が進む?(オイw
U(・∀・)ンマイッス
知事賞が納得の1本です。
因みに銘柄の後に付いている『23BY』とは、酒造年度のことです。
酒造年度とは、7月1日から始まり翌年の6月30日までを言います。
なので『23BY』とは、平成23年の7月から、平成24年の6月までの間に醸造されたお酒なのです。
尚、ラベルに印字されている日付や蔵出し日とは異なります^^;
Posted at 2012/07/04 01:41:02 | |
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静岡の銘酒 | 日記