kob_JM23のブログ一覧

今夜は嫁さんが私の好物を作ってくれました。
ご覧の通りのきんちゃくですが、中身が我が家独特の物です。



中身はヒジキと卵！
ヒジキはお総菜の煮物ですから、良い味がついていますし、半熟の卵がトロッとして…



二つ食べるとボリューム満点ですので、お腹も大満足です。
３０年以上も毎日美味しい物を有り難うございます。

７月に作った自作のナイフから大分経ってしまいましたが、第二作目として、カスタムナイフメーカーのヘルハウンドさんのＷＴ（ウォレットトマホーク）のリデザインした物を作成しました。
前作は鋼材の切り抜きは兄が遣ってくれた物を使いましたが、今回は鋼材へのケガキ、切り抜き、仕上げ迄、焼き入れのみ専門店にお願いしましたが、後は全て自身の手によるものです。

先ずはデザインですが、ナイフとしても使用できる事を前提としたため、普通の斧より尖った形にしました。
メモ用紙に色々描いた物の中から此れはと思うものを厚紙に写します。この厚紙に描いた物が原寸大となります。



原寸大の厚紙を鋼材に写します。
鋼材にはマジックを塗り潰して、ケガキ針の線が目立つ様にします。本当は青ニスと言う物を使うそうですが、なるべくお金を掛けずに行う為に、今回はマジックで代用しました。



ケガキ針の線の外側にポンチを打ち、ボール盤で穴を空けて、鋼材を切り出します。



切り出した鋼材は未だ回りがギザギザです。



これをベルトサンダーで削っていきます。
熱くなるので、水に浸けながらの作業となります。



そして外形の削り出しが出来上がった状態がこちら。



焼き入れをすると、穴を空ける事は出来なくなるので、この状態の内に穴空けをしてしまいます。
本当はクロスバイスで正確に空けたかったのですが、色々と有り、少しだけ不均等になってしまいました。

さて次はグランドです。
此処からはひたすら鑢を使っての手作業となります。
余り鋭い切れ味は求めないので、割りと鈍角です。



鋼材全体の黒皮と呼ばれる皮膜も削り落とさないと、焼き入れの際に良く無いとの事ですので、此方もサンドペーパーでゴシゴシと…



800番迄磨いて、焼き入れに出します。
焼き入れの期間は約１週間、価格は1000円程、送料も掛かります。



焼き入れから返ってきたら、早速酸化皮膜を落とします。
耐水ペーパーで納得行く迄磨きます。



本家ヘルハウンドさんはレイデントやミクロデントで黒くされていますが、中々個人の物を引き受けてくれる企業は無いので、私はエッチングに使う腐食液を使用して黒くする事にしました。
ただ、今回使用したＤ２鋼はセミステンレスと呼ばれる鋼材なので腐食液での黒染めが出来ますが、ナイフ鋼材によってはこの方向では黒く出来ませんので、他の鋼材を使った場合は別の手を考えないとなりませんね。
腐食液は画材屋さんで500円以下で購入出来ます。



腐食液での黒染めをするとこんな感じです。
注意することは流水で良く洗い流し、アルカリ性の洗剤で良く洗うことが必要です。
また、腐食液の残りは石灰などできちんと中和してから捨てましょう。



刃付けをします。
刃角は30度位です。



本家ヘルハウンドさんの本物のウォレットトマホークと並べてみました。（上側）
やはり本家本物は格好良いなぁ…



シースは本家と同様にベルクロです。



閉じるとこんな感じになります。
まさに財布に入れておける緊急用の斧ですね。
使用する際は木の棒を括り付けると小さな斧として使用可能です。



さてさて、次は・・・車を弄らないとですね！