2014年02月17日
息抜きに・・高齢者講習体験記・長編です。
今日はGT-Rのネタもないので、高齢者の免許更新の前に義務付けられている“自動車教習所での3時間の講習”を受けた時のお話です。
以下は読まれた方もいると思いますが、2年前にある掲示板に投稿したもののコピーです。
皆さんには縁遠いお話ですが、2月の免許更新に備えて高齢者講習に行ってきました。12月初に教習所に予約のTELを入れると何と12月はもう一杯ですと言われました。老人が多いのですね。キャンセル待ちで何とか先日行けましたが・・。行けば「高齢者用駐車場」と表示した専用の駐車場が2ヶ所もありました。きっちり3時間の講習でした。
待合室では高校生や大学生の教習生に混じって冴えない老人たちが黙って座っていました。私も他人から見るとあんな風に見えるのだと少し落ち込むような雰囲気でした。時間が来て順番に名前を呼ばれて2つの教室に分かれて入りました。75歳以上とそれ以下に分かれます。75歳以上は認知のテストがあります。
私は“若い”方の教室です。そこでは息子のような若い教官から“皆さんはお若いから”云々と何度も言われました。若い若いとこんなに言われたのは久しぶりでした。教官は認知のテストが必要なグループと比べているのでしょうが、それにしてもそんなに“若い若い”と言わなくてもと思いました(^o^)。
例の高齢者マークですが、貼付は義務ではないと言っていました。高齢者講習に初参加の方の殆どは貼っていないそうです。2回目の方々は“これを付けると安心できる”と言って貼っている方が多くなるそうです。
歳とともに動体視力が落ちるという体験や明暗に対する目の順応時間が長くなるという測定など“衰えを”確認させられます。例えば急に暗いトンネルに入った時に物が見え出すのに教官は14秒ですが私は38秒もかかりました。あとゲームセンターのような模擬運転装置で運転の癖や欠点をチェックされます。いつまでやるの?と思うくらい時間が長いので教官に尋ねると、長時間運転でだんだん注意力が落ちてくるかのテストも含んでいるそうです。
75歳以上のグループではこのテストでのハンドル操作は、若い私たちのグループに比べて明らかにゆっくり回しているそうです。私はどの項目でも“判断力が優れている”でした。ただしこの結果は年齢に当てはめてのものです。ちなみに31歳からのグループに当てはめると私の結果は“やや劣る”になります。若い者と同じだと思っても、やはり30代の中に入ると劣っているのですね。
休憩を挟んで次は実技です。実技は路上ですか?と誰か質問しました。教官は“いいえ、僕怖いから・・”と答えました(^o^)。90近いご高齢の方で自分はもう7.8年も運転していないので実技は無しにしてくれという方がいたそうです。でも法律で決められているので乗ってもらわないといけないそうです。ところが結果はコースを上手く走れたそうで、逆に自信が出てまた車に乗ると言い出したそうです。高齢者の免許返上を促すはずが法律は寝た子を起こす結果ですね。
私は大型二輪も持っているので教習車のナナハンに乗れと言われたら困ったなと思いましたが、それはありませんでした。高齢になるともう中型限定にしませんかと言われたりすると聞いたもので。さて実技ですが、3人一組で1台の車に乗ります。運転は私がトップなので後の方の模範になるように慎重に走りました。多分1周のラップタイムは一番遅かったと思います。最速は“私、車好きなのよ”という72歳の女性でした。速いのに怖くない運転でした。容姿もどう見ても50代のセレブでした。
私はどの免許の時も教習所に行った経験がなかったので、全てが新鮮で参考になることが多かったです。3人の実技が終わった後の講評では、警笛鳴らせの標識で誰も鳴らさなかったのはトップバッターの私の責任です(^o^)。
横断歩道の手前の停止線では私はそのまま通過しましたが、後の二人は一旦停止していたのが私との違いでした。気になって質問すると、明らかに渡ろうとする人がいない時は、そのままの速度で走れば良いのです。つまり横断歩道が無い部分と同じ扱いです。
あと教習所未経験の私だけが知らなかったのかもですが、ドライバー3人が交代する時に左側から降りて運転席に乗り込むのに、車の後ろを回って行くのを注意されました。必ず前を回って運転席に行くのが正しいそうです。理由は二つで、トランクの方から行くと止まっている車の前に何があるか分からないからです。小さな子供がいる場合などボンネットの前にしゃがみ込んでいて死亡事故もあったそうです。もう一つはトランクの方から行くと後方からの車を見落とし勝ちで、発進時に不注意で接触するケースが多くなるからです。前から行くと後方から来る車が自然と目に入るから事故が少ないそうです。
行くまでは鬱陶しい講習だと思っていましたが結構楽しめました。この講習の修了証明書は他の講習よりも上位にあるそうです。だから事故や違反で免許更新時に講習を受けなければならない人でも、これがあると受講は免除されて免許証が出来上がるのを待つだけだそうです。年明けにはこの証明書を持って免許の書き換えに行きますが、有効期間が4年のゴールドという変な免許を持つことになります。
最後に心残りだったことは、35Rで教習所のコースを走れなかったことと、質問の時間に“ゼロヨン10秒台の加速Gは高齢者の身体に何か悪影響がありますか?”と尋ねる勇気がなかったことです(^o^)。
続編アリ。
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Posted at
2014/02/17 22:06:03
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