2014年07月25日

前回、14y前照灯とアクティブAFS(整備書ではハイウェイモードAFS)について書いたところ、皆様の関心が高くてご意見や問合せがたくさんありました。
13y以前に移植すると“車検不合格”と知らなかったというものです。
その後少し調べてみましたが、メカや電気が嫌いな方は今回の内容は長くて面白くないのでスルーしてください。
14yのアクティブAFSはロービームを上向ける装置で、このような機構そのものは車検上も問題はないのですね。
少し詳しく説明すると、ロービームで走行中130km/hを超えると光軸は0.59%上向いて遠方を見易くします。
110km/h以下になるとノーマル位置に復帰します。
この動きはCAN通信で入ってきた情報を元に“AFSコンピュータ”が演算します。
13yまでは似たようなもので“オートレベライザーコンピュータ”が付いていました。
これは乗車人数やトランクに重い物を積んだりした時に、光軸を下向きにするものですね。
14yのAFSコンピュータは従来のオートレベライザー機能に、アクティブAFS機能を追加したものと言えば分かり易いでしょうか。

私の担当はこの緑のインジケーターが点かないのが問題と言ってたけど・・・。
NORITAさんがNHPCで聞いた車検不合格の説明が気になり、この部分の回路図やシステムの動作概要を取り寄せ、私なりに出した結論は以下のものです。
お話の前に13yまでと14yとの最大の違いは、光軸調整のコンピュータがCAN通信で車両と繋がっているかどうかです。
13yまでは車速信号は普通の8Pパルスで入れているだけです。
14yは車速信号もCAN通信で取り込み、色々な情報をCANで車両側に返す双方向通信に進化しています。
アクティブAFSに何か不具合(例えば光軸が最大まで上向きになるとか)が起きた時は、CAN通信でコンビネーションメータに情報を送ります。
そしてメータ内の「車両情報ディスプレイ」に“AFS警告”を表示します。
13yまでの35Rでもハイトセンサーの故障で同じように光軸が上向いてしまうことがあるかも知れません。
でも「車両情報ディスプレイ」には警告は出ません。
13yまでの車で警告が出なくても車検不合格にはなりません。
ところが14yはAFSに異常があると警告が“出るように”なっています。
13yまでに移植するとCAN通信がないので、この警告機能が働かないのが車検不合格の理由でしょう。
元々その機能がないのなら車検不合格にならなくて、その機能があるのに働かないのがNGなのです。
余談になりますが、私の11yの車検不合格と同じ状況ですね。
11yからバックフォグが採用されました。
私はこれをブレーキ連動にしてバックフォグとしては点灯しないようにしていました。
車検の時にブレーキ連動だけ切り離して、10yまでの35Rにはバックフォグはないので問題ないと思ってそのままにしていました。
車にはバックフォグは有っても無くても関係ないのだが、元々ある車が点灯しないとNGなのでした。
以上のことから、バージョンUPキットが出るとすれば「オートレベライザーコンピュータ」を「AFSコンピュータ」に交換は必須でしょう。
更にハイトセンサーも14yヘッドに合わせたものに交換かも?
更に更にメータとCAN通信で繋がったとしても、「車両情報ディスプレイ」に“AFS警告”の文字が用意されていなかったら、メータ交換の必要があるかも?
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私はこのロービームが少し上向くのは、もっと低速でも使えると面白いと思います。
ハイビームは前車の迷惑になるので使える機会は少ないですが、ロービームが少し上向くのは良いアイデアです。
上向く度合いも自由に出来て、切り替わる速度も自由に設定できるものを試作してみようかな。
勿論13yまでの35Rのキセノンにも対応できるものにしたいです。。
Posted at 2014/07/25 11:52:06 | |
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