山田屋ベル

江戸時代後期、それまでの時間のかかるなれ鮨や押し鮨から、ご飯に酢を混ぜ込んだ握り鮨が普及するようになりました。甘味のある粕酢（酒粕から造る酢）の普及がこの握り鮨の普及に貢献したと言われています。
この粕酢の大量生産に成功し、廻船によって半田の港から江戸の市場へ送ったのが酢屋・中埜家（現ミツカングループに発展）でした。 半田における粕酢造りと海運の力が、握り鮨の普及を促進したといえます。
この頃の鮨がなれ鮨より早く出たことから「早すし」とよばれ、知多半島でも虫送りなど地域のお祭りには「早すし」とのぼりが出た屋台がにぎわいました。
ＨＰより転載

店主の山田様は気さくなお人で食前食後色々と半田市にまつわる話題をお聞きしました。
『尾州早すし』とは、江戸でなく地元の魚なので尾州と呼び、また鮒鮨や押し鮨は作るのに時間がかかるのと比べ、その場で握りその場で早く食べる事が出来るからです。
今の鮨と比べ倍の大きさがあります。大きすぎて食べにくい為、やがて二分割し今の大きさとなったそうです（二つで一貫と呼ぶのはこの為）。
尾州早すしの味は、酢の効いたオニギリにネタが載ったという感じです（二人前より要予約）。
鮨屋でなく、なぜかレストラン山田屋ベルこの店のみ食べる事が出来るので、復刻者の専売特許かと思いきや鮨屋となると通常のシャリと違うので二種類のシャリを用意せねばならず、手間隙かかる為どの店も商売にならぬと手を出さなかったようです。

愛知県半田市稲穂町1－49－2　　電話0569－28－2126

※左下の自動車運転免許証と比べてください。尾州早すしが、どれほど大きいか分ります。