JI1Vのブログ一覧

昨年、私が居る会社をお辞めになった方からお誘いいただき、荻窪で飲んできました。このお方は今は某業界団体にいらっしゃるそうで、日給もたいしたことがないのに入れ替わり立ち替わり60歳前後のひとたちが来ては一献となることが多く、そうすると日給分を飲んでしまい貯金を取り崩しちゃうんだよなぁ、などと楽しそうに話してくれました。また先祖に徳川家康に功を認められて旗本に取り立てられるはずが事務処理漏れのため叶わず、そして受付担当者死亡後はそんな話は知らんとされ無視された、とか、秀吉は家康を恐れていたが朝鮮出兵の際に家康に国内居残り役をやらせて加藤清正等が軍勢を消耗する間にも力を蓄えていった等々、いろいろ楽しくお話しさせていただき、あっというまに24時近くに。最初はこのお方のよくご存じの小料理屋から始めたのですがかなり食べてしまい、2軒目の萬龍軒では餃子をいただくのが精一杯と相成りました。そして翌日は酒こそ抜けていたものの疲れが残って家でごろごろして終了。といった私なのでした。

今月の東アジア地域の売上げはそれほど悪いわけではないのですが、日本支社の売上げが悪くてマイります。確かに例年4月は悪いので、今後持ち直してくれればいいのですが。
さてそんな中で今年度のプロモーションや日々のパッチ当てなどやりながら仕事してると、懐かしい顔が。勤務中ではありましたが、離席してしゃべってしまった。彼と私は部署が違うもののほぼ同じ時期に入社し、年齢も近いので仕事帰りに飲んだりカラオケに行ったり等々の思い出があります。聞くと今居る会社を近々退職して転職し、千葉・東金に転居するとか。三多摩から二十三区を通り越して千葉、というと生活圏がかなり変わる印象があり、釣りとかテニスとかも散々やっていて、土日の休みは雨じゃなければ家に居なかったようなひとなので、地域絡みの繋がりも切れる可能性もあると思うのですが、彼なりに考えた上の結論であろうと察しています。業種も大幅に変わるようですが、彼ならなんとかするでしょう。また近々、元気な姿を見たいものです。

今朝は月曜だしまた電車が混み&遅れかと思いましたが、混み具合はなかなかだったものの遅れは若干程度でした。今後もこの調子で行ってほしいな。しかし仕事は気乗りしないところで早々の撤収。以前にあいどサンからギターの教則本が多いと聞いていた山野楽器本店に行ってきました。ここは今まで一回も入ったことがなくて、今日が初めて、です。入ってみると、各フロアが思ったより狭く感じます。楽譜や楽器教則本の3Fも狭いのですが、驚くのは従業員の多さ。お客さんの2～3割くらいかも。そしてお客様の質問にも丁寧に答えています。書店では考えられない比率です。専門書?だから良く知ってる人を配置してあるのかな。イシバシ楽器のブックサイドも接客はしてくれますが山野楽器のほうが親切な感じがありました。教則本もちょっと見まして、これが良さそうな感じ。またリペアに関してはコレが良さそう。でも今回は、まぁ買わなくてもいいかなって感じでした。
そして4Fでピックを購入。薄いものばかりを購入。ギブソンのが薄いらしいのですがオニギリ型がありません。聞けば山野楽器が直接輸入していた時と違い日本ギブソンが出来てからアクセサリ類の入荷が種類が絞られてしまっているとか。これで今晩からはこれで練習です。そういえばトモ藤田さんも薄いのを推薦してたな。
その後は髪がチョイ伸びてきたのでQBハウスで散髪し、帰りは有楽町駅まで歩いてみました。食べ物屋さんが目立ちますがそんなに\高くなさそうな感じながら良さそうなトコが結構あります。有楽町駅前も随分と印象が変わって新しい感じになってます！でもどこも寄らずに帰宅したワタシなのでした。
ところで山野楽器というと、TBSラジオで1975年頃の月～金の0:30AM頃に中山恵美子さん、というアイドル歌手?が"エミ子のながーい付き合い"という番組をやってまして、これの提供が山野楽器でした。ちなみにその番組のテーマ曲がこれ。

しっかし今聞くとダサいアレンジ。You Tubeで書いている方がいらっしゃるように、「北は北極から南は南極まで、入るところは入る、入らないところは入らない、エミ子の長～い付き合い、聞こえてるダイヤルをそのままに、あっそのままに～　この番組は銀座山野楽器の提供でお送りいたします」ってセリフで始まってた覚えがあります。そして後半にクイズがあって「マルかな～バツかな～」ってのでクイズを締めて、上記のテーマ曲の歌無し版が流れて、エミ子さんがちょっとした詩みたいなのを朗読して終了みたいな番組でした。10分くらいの長さだったと思います。そして拙宅のどこかにある1975年頃のフェンダーのカタログにはFender Girl: Emiko Nakayamaとして数枚写っているのでありました～。30年以上前の話です。

斉藤実さん、という方が書いた孤闘という本を社内のある方からお借りして読みました。著者の斉藤さんは、ヨット(酒呑童子II)で単独無寄航世界一周の最高齢(71歳)記録を樹立なさった方で、現在も次なる冒険として8回目の世界一周を画策していらっしゃいます。ちなみに世界一周ということは南太平洋・南アメリカ南端・南アフリカ南端を通過するのですが、ここは暴風雨域で航海の難所であり、複数人が乗組む鋼鉄船でも大変なのをひとりで航海する、というのですから恐れ入ります。
この斉藤さんという方は読んでみるとすごいひとで、それをさらっと書いていますが文面はとても熱い。でも普段は淡々としているようです。読後感として幾つか印象に残ったことをまとめて書き連ねます。

[仕事をリタイヤするまで]
・若い頃にモンテーニュの「事を成すは天にあり、事を計るは人にあり」に感銘
→努力を尽くして天命を待つ、と同意義と思います。
・次男として家業を支えたが実家とは深い確執があり、当面は専務として黙々と働き、50歳になって株・退職金をもぎ取ってリタイヤ
→仕事を仕切る判断力は50代以降は衰えるから後進に譲る。そして体力のあるうちに人生を楽しむ

[冒険に対する斉藤さんの考えかた]
・大事を成そうとする精神が大事
→結果が失敗に終わることもある
・各種計器類・操舵装置が故障して気遣う周囲に対して「艇はパニックだが自分はパニックではない」
→一度参加したレースをあきらめない
・絶体絶命の危機でも、状況が好転するのを待ち、生き延びる工夫をする
→艇が転覆して溺死寸前でも"天候に対して"負けず嫌いを発揮
・自分の危険は自分で管理し、他者に責任を負わせない
→商船が居る海域では「相手が避けてくれる」と考えず自分で衝突等の危険を回避

[冒険に対する欧米の考え方]
・不思議な話、美しい光景を追体験したい、という気持ちと冒険
・故障した電装品を無償で修理してくれたウルグアイ海軍、果たして海自や保安庁はどうだ?
・遭難者救難のコストを税金で負担する、海洋国家の豪州
→冒険者に対する敬意を払う国々
・ヨットはレース参加者の仲間間との交信が大事
→行方不明等の遭難事故が多発する命がけの冒険であるから、競争ごとでも仲間意識が強い

[日本人に対する思い]
・義を重んじず情を大切にしない日本人
・\を出して仕上げてもらったり、回航等を自分でやらないお客さん的日本人と、犠装を手伝って自艇の構造を勉強する欧米人
→DIYの楽しむ感覚が少なく、\があれば余計なことはしたくないという日本人は多いかも。
・ヨット購入を勧めるときの見積りより、最終見積りが$20Kも高い！ヨット仲間であり友人だが商売は別の豪州人
→江戸末期の不平等条約を連想してしまいました。これが彼らの論理であり、要は交渉ごと、なんですね
・癒されたいと思う人は競争社会を生きていない
→日本人は甘えている?そういえば「甘えの構造」なんて本があったな。
・ヒーローを認めたがらない日本人
→冒険に対して協賛したがらなかったり、物事を断行するような出る杭を嫌う

[その他]
・チップ要求する役人は動物以下
→働かないラテン系の人たちは効率を下げ、害があるから動物以下

ご自分の実家から日本人のダメさ加減、果てはダメな外人にまでかみつくさまは爽快ささえ覚えます。単なる冒険好きなのではなく、文面の端々から完走・生還に対する執念を感じます。二人で帆走する競技で一緒に乗艇したひとが逃げ出すこともあったようで、何日も寝ずに荒海を航海し続ける精神力には言葉がありません。おそらくは仕事に対しても同じようにやってらしたんだと思います。

これを読んだあとに最近の日本の政治とか見てると、"責任者不在"を強く感じます。税金の件とか社会保険の件とか、誰が言い出して誰がこの状態を続けようとしているのかが見えません。これは江戸時代の"ご公儀"からの流れのような気がします。とにかく矮小なことからでも始めよう、と、私自身は物事を決めるときには「自分がこう思うからこうしたい」というように主体性を宣言してやっていこうと思っています。

ところで斉藤さん自身は決め事が細かい内海レースより単純明快な外洋レースがお好きなんだそうです。これってラリー競技が好きな人の発言と似てるように思いました。これを読んで、またラリーに対する思いがほんの少しだけ熱くなりました。

他部署の中堅どころが近々退職するそうで、ごく内輪で送別会をやるらしいとの噂を嗅ぎ付けた私は参加させていただくことにしました。一次会は会社の近所、そして二次会はさくら水産・天王洲アイル店。当人は既に実家近くに引越してしまい、現在は片道2.5H以上をかけて通勤しているとか。今後のキャリアプランも教えてくれて、なるほど、と思ったりして。取敢えずIT関連業界からは離れてしまうようで、物理的にもちょっと顔を出す、というには離れている距離なのですが、また会える機会があればいいな、と思っています。