それは・・・遥か昔の旅物語「初めての遠征」第3話

【　出会いは突然に　】



僕は

国道2号線から43号線へ

阪神高速に沿う形で

プレを東へ走らせた



大阪へも

そしてこの道も

何度か通ったことがある



芦屋にほど近い

東灘区に下宿していたこともある



少し立ち寄りたい気持ちになりながらも

ここは素通り



下道だけで大阪まで、となると

なかなかに時間がかかる

そして行きの大阪はあくまで通過点



先を急がねば









神戸からざっくり1時間半



大阪の

花園北の交差点に到着

天王寺の

今なら あべのハルカス の近くと書いた方がいいのかな？



ここを右折して国道26号線に入ると

いよいよ未踏の地「和歌山県」に向けて進むことになる



初めて走る道は

今も昔も気持ちが昂る

好奇心が刺激される



ここから先は

刺激の連続だ



僕ははやる気持ちを抑えながら

休憩と食料の調達を兼ねて

国道沿いのコンビニに立ち寄った



座りっぱなしの旅なので

軽く立ち読みするのも良い休憩になる

車雑誌に目を通し

ふと目を外にやると







・・・



５ｔｈやん！？



休憩もそこそこに

食料調達を済ませ

2台のプレの周りで挙動不審



僕はいったい何をしたいのか？

もちろん

この５ｔｈオーナーに挨拶をしたいのだ



でも・・・



どノーマルのプレと

にかわの僕がどんな挨拶をすればいいのか？



少し待ってはみたものの

コンビニから出てくる様子はなく

変な緊張感だけが高まり

人見知りの僕は

後ろ髪を引かれながらもその場を後にした



PFCのステッカーを貼った５ｔｈプレ



やはりあの時声をかけるべきだった・・・



未だに後悔をしている旅の思い出




・・・（続く）