3時半に出れば、日の出が見られることを学習した。
なので晩のうちに家を出る。
いやあ、霧が深いのなんの。
到着した海辺の空は、しらじらと。
覗く青空は、なんだか夏の雰囲気ですよ。
海の家も建設ラッシュ、そういう時季です。
今朝は記念撮影に海まで参りました。
朝のふんわりとした光の具合のなかで
写真を撮りたかった。
あのオリジナルにデザインした
例のステッカーができたのですね。
日が昇る前の、ほやほやした明かりのなかで
写真をとってたら、おや美人がひとり。
ちょっと思いつめた風で、絵になるね。
でも実はひとりじゃなくて
こんなふうに楽しげ。
写真は嘘つきで、フレーミングひとつで
如何ようにも現実を切り取れる。
犬の足跡だけをクローズアップする。
なんだか、とても恣意的になる。
こっちも絵になるクルマと男がひとり。
絵にならないものをフレームの外に追いやって
切り取って、サマになる程度の現実にする。
写真は嘘を平気でつく機械だ。
切り取って捨てた、パンの耳みたいなところに
本当の厭らしさが詰まっている。
それが透けてしまいそうで困る。
ステッカーはとても良くできた。
夢想していたことが現実になった。
叶うはずなんてないと思ってたのに
叶ってしまった。
このステッカーは、キモチを切り取ったものだ。
澱のようなものを、フレームから外して
澄んでいそうなとこだけを切り取ったもの。
なので、本当のどろどろしたものが
なんだか透けて見えて、ちょっと重たい。
込めたものは嘘じゃないけど
都合のいいホントでしかない。
まあ、今はでもさ
出来上がったことを素直に寿ごう。
ちょっと前までこの海の向こうには
辛坊さんと盲のヨットマンが漂流していた。
母なる海なんていうけれどそんなの嘘だ。
一回生まれ落ちたら、気軽に戻れる場所じゃないんだ。
子宮に這い戻れないのとおなじだ。
ステッカーも生まれ落ちてしまった。
気軽に戻れる場所なんてない。
だから烙印なんだってば。
とかなんとか。
でもいい出来だから全部チャラにしておく。
そこに嘘はないぜ。
ワカナちゃんありがとう。
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♪ Lie Lie Lie Bonnie Pink
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カプチーノ | 日記
Posted at
2013/06/23 21:41:14