お嫁さんが頭にかぶる角隠しってのがあります。
これの由来には諸説あって
嫁さんが本来もつ角を隠して腰入れするなんてベタなものから
お、それ、いい話と思うものまで玉石混交。
そんななかで私が好きなのは
実家を出て、嫁ぎ先まで行く間
どちらの姓(家)にも属していないお嫁さんを守るため、というもの。
このときのお嫁さんは、どちらの家のものでもない、あやふやな存在です。
なので、両家のご先祖様も守りようがない。
だから、ふと、魔物がとりつきやすい。
ゆえに、頭を隠して守る。
旧姓の磯野でもない、嫁ぎ先のふぐ田でもない
そんな曖昧な時間。
なるほどね。
てなことを思ったのは
自分にもそんな時間があるな、と気づいたから。
家に帰って家人として過ごす時間。
会社に行って社会人として過ごす時間。
そして、そのはざまの時間。
以前は電車通勤だったので、乗客という「姓」がありました。
でも今はカプチーノの車内なので、ひとりきり。
何というか、どこにも属してない気分。
誰にも見せたことがない姿があったりして。
自分でも見たことがない姿があったりして。
100%のじぶんとはいわないけれど。
なので、きっと魔がさす。
いや、悪いことしてないですよ。
でもね。
なんだか、ちょっとね。
角隠しがもしかしたら
必要なのかもしれないな、と思ったり。
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♪ 100%のじぶんに きゃりーぱみゅぱみゅ
Posted at 2013/03/05 22:05:39 | |
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カプチーノ | 日記