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キアロのブログ一覧

2016年02月14日 イイね!

SOMEDAY



私には、子どもとだけ行く「秘密のばしょ」がある。

3人子どもがいるので、それぞれ用に3箇所あって

そこに行くときは、その子としか行かない。

子どもと二人だけの秘密のばしょなのだ。







末の娘とは、ある喫茶店に行くことにしてる。

車で10分ちょっとの店で

道路っきわなのでロケーションはあんまりだけれど

店内は心地良くて、なんかこう、ふんわりしている。

ワッフルがやたら充実しているのもポイント。







娘に甘いものを与えながら、まったりと過ごす時間が

何だか正しいことをしているみたいで、良いのですよ。







彼女は、馴染みのないスィーツに戸惑いながら

でも、ガツガツと貪欲に喰い散らかしていく。

いつの日か、こういったメニューをてらいもなく

楚々と食する時もくるのだろうけど

それまでは、たまにお付き合いください。







でも、普段喫茶店なんか入らなくなったので

たまに入ると、メニューの値付けにドキリとしますね。

え、昼飯食えるじゃん、とか。

ドトールやコンビニのコーヒーあたりが

「希望小売られ価格」なので、それもやむなし。

ううう、サラリーマンだなあ。












真ん中の娘とは、市内にある美術館に行く。

その美術館のロビーに喫茶店があって、そこが旨いのだ。







わたしがいつも食べるのは、これ。

何という食材か、メニューを覚える気がないので忘れたけど

とても美味しい。

バルサミコがよろしい。

付け合せの野菜の酢漬けもよい。










この日は、たまさか、面白そうな展示をしていたので

美術館も覗いてみることにした。

ちょっと電気な、体験できるゲージツ作品展です。












天井にセンサーがあって、体の動きに反応して

絵が変わったり、ライトが付いたりする。

Wiiの体感ゲームの、すごい版みたいなかんじ。


私が気に入ったのはこれ。







撮影した映像をモザイク表示するんだけど

立ち位置によって解像度が変わる。

自分が、Photoshopのフィルターの

効果を決めるスライダーになったみたいで面白かった。








出口には、青いライトが壁一面に配置されてた。

どこかひとつを触ると、光が波のように広がっていく。

最近流行りの重力波みたい。







こういう芸術作品って、たまに見ると面白いけど

要らなくなったら邪魔だよなあ、っていつも思う。







そんなこんなで、子どもと二人だけの休日のひとコマが過ぎる。

みんな、それぞれの秘密のばしょを

ナイショにし合っていて

ぎりぎりの情報交換をしているのを覗き見るのも

また愉しい。


いつの日か、こんな戯れごとに付き合わなくなる日が

来ちゃうんだろうけど

いや、来てくれないと困るんだけども。

いや、来るのはもう少し先のことでいいんだけども。


オーダーリンこんな気持に揺れてしまうのは

君のせいかもしれないんだぜ。


---

♪SOMEDAY 佐野元春







Posted at 2016/02/14 09:47:20 | コメント(2) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2016年01月02日 イイね!

一本道







ふとうしろをふり返ると

そこには夕焼けがありました

本当に何年ぶりのこと

そこには夕焼けがありました


あれからどのくらいたったのか















ひとつ足をふみ出すごとに

影は後にのびていきます

悲しい毒ははるかな海を染め

今日も一日が終ろうとしています


しんせい一箱分の一日を

指でひねってごみ箱の中



















僕は今 阿佐ヶ谷の駅に立ち

電車を待っているところ

何もなかった事にしましょうと

今日も日が暮れました


ああ中央線よ空を飛んで

あの娘の胸に突き刺され













どこへ行くのか この一本道

西も東もわからない

行けども行けども見知らぬまちで

これが東京というものかしら

たずねてみても誰も答えちゃくれない

だから僕ももう聞かないよ







お銚子のすきまからのぞいてみると

そこには幸せがありました

幸せはほっぺたを寄せあって

二人お酒をのんでました

その時 月が話しかけます

もうすぐ夜が明けますよ









---

初日の出を見に行くつもりが

怠惰なかんじで過ごしたので

初日の入りを撮りに行くはめになりました。

まあ、夕日は夜の始まりなので

日の出とたぶん、あまり変わらない。





夕日が沈んで、夜の少し前になって

沼を渡る、生臭い風のニオイを嗅いだら

友部正人を思い出した。

いい唄をうたう人なので歌詞を載せてみました。


余り知られていないけど

吉田拓郎とか知久寿焼とか

森山直太朗とか

サカナクションの山口一郎とか

歌詞を大事にする、多くの音楽家に影響を与えた人です。








スプラウトの背中に新しいステッカーを貼って

今年が始まりました。

道中、曲がったり迷ったり、枝分かれたりするだろうけど

振り返ると一本道だ。

どんな一本道ができるのか、愉しもうっておもう。



どうぞ今年もよろしくお願いします。




---

♪一本道 友部正人



Posted at 2016/01/02 16:28:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2015年12月28日 イイね!

見えない物を見ようとする誤解、すべて誤解だ








夕暮れの東京湾にやってきた。

今年はこれで最後、見納めです。


そこそこ風があって、空気が澄んでいて

遠くまでクッキリ見える。

向こう岸の東京の、ビルどもがよく見える。

ビルどもですよ。偉そうに建ちやがって。













その東京を妖しげな粒子の雲が覆ってる。

黄砂なのか水蒸気なのか怨念なのか、しらないけど

あの空の下に住んでいる東京人には

頭上にこんな雲があることは、きっとわからない。

こうして離れてみるからこそ、見えるものもある。























夕日を待って写真を撮った。

工場からは、独特のニオイが漂う。

ガスのようでガスではない、とてもケミカルな、ひとが作ったニオイ。

この人工の塔たちは、対岸の東京人からも見えることだろう。

でもこのニオイはわからない。

近づいているからこそ、わかるものもある。













そろそろ帰ろうかな、と思ったけど

背後の海が気になる。

いい感じに日が沈んでいる気配がするぞ。













来てみて正解でしたよ、絶景哉、絶景哉。

まさに水平線に日が沈むところでした。

夕日に逆光気味に照らされた富士がとても美しい。

















この景色は、富士山の向こう側に住んでいる人にはどう見えるのか。

順光の、橙色のあかりに照らされた富士は、美しいのか。

美しいかもしれないし、そうではないかもしれない。

もしかしたらこの景観は書き割りで、向こう側なんてないのかもしれない。

銭湯の壁絵の富士みたいに。


見えないモノを見ようとしても、それが本物かどうか確かめる術がない。

ひとの心も然りでございます。
















写真をとっていたひとたちが幾人かいたけれど

ぽつりぽつりと帰っていった。

ひとり、海をずっと見てる青年だけが残った。

この、たそがれている青年は、何を思ってるんですかね。

いろいろ想像はできるけど、そしてそれは大方ハズレないのだろうけど

所詮は、見えないモノだ。正しいかどうか確かめる術はない。













今年は、見えないモノを見ようとする機会が多かったような気がする。

勝手に向こう側を想像して、見た気になって、失敗する。

見えないモノを見ようとしても、自分に都合のいいものしか見えないのにね。













日が暮れて、湾の向こう岸に、キレイな鉛筆と分度器が見えた。

あれはきっと東京タワーとお台場の観覧車だ。

たぶんそうだ。

見えてるものだから、誤解ではない。

---

♪ 見えないモノを見ようとする誤解、すべて誤解だ。 BUCK-TICK



Posted at 2015/12/28 11:57:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2015年11月28日 イイね!

Tears in Rain


毎日のように年老いたクルマに乗っていると

あとどれくらい走れるかな、って思う。

事情通に「25万キロはいけるんじゃない?」って言われたけど

割り算すると、そこまで走るのに4年とかからない。

え、あっという間じゃん。

それ以来、「寿命」って言葉が気になっております。







寿命には、「生理的寿命」と「生態的寿命」ってのがあって

クルマで例えるなら、いや、寿命をクルマで例えるのもどうかと思うけれども

博物館で大事にしているクルマの寿命は、前者にあたる。

一方、後者は、普通に使い続けていて尽きる命のことだ。

天然のアユは、一年でその生涯を終える(生態的寿命)けれども

海水で大事に飼うと2年生きる(生理的寿命)。


わたしのスプラウトは、「生理的寿命」を追うタイプではない。

日々使い倒してどこまでいけるか、「生態的寿命」を問うことになるんだろう。



そんな訳で、「寿命」って言葉が頭の隅にこびりついて離れないので

いっそのこと、ステッカーにして、スプラウトに貼っておこうと思った。

じゃん。デザインは、これ。





元ネタになったのは、「ブレードランナー」って昔のSF映画。

原作は、F.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」って小説だ。

「寿命」って言葉から、どうしてもこの作品をイメージしてしまうのは

こんなシーンがあるからです。






映画の終盤、自らの死期を悟ったアンドロイドの男は、

自分を殺しに来た主人公にこう独白する。




「俺は、お前たちが想像もできないものを見てきた

オリオン座の近くで燃える宇宙船

タンホイザー・ゲートの闇に輝くオーロラ

だが、そんな思い出も消えていく

雨の中の涙のように


…死ぬ時が来た」


映画史上に残る名セリフだと思う(これがアドリブというのだから驚き)。



この映画で、アンドロイドたちは、人間と区別がつかないとされている。

ただ違うのは、人間よりも能力が高いことと

寿命が『4年』と短く設定されていること。

だから、アンドロイドたちは、逃亡して、創造主を探して、問う。

「おれたちは、いつまで生きられるのか」と。








ステッカーには、原作のタイトルを、映画のフォントであしらった。

「Do Androids Dream of Electric Sheep?」


そして、かの名台詞の一節も刻んだ

「All those moments will be lost in time, like tears in rain.」



ヒツジのイラストの左上が赤いのは

死んだアンドロイドへのオマージュだ。

レプリカントのロイの左顔は、血にまみれている。


ここに刻んだ言葉のように

雨の中の涙みたいに、いろんな記憶が消えていく日が、やがてくる。

だから、それまでは、スプラウトでいろんな景色を見てみたい。

オリオン座の近くで燃える宇宙船や

タンホイザー・ゲートの闇に輝くオーロラなんかは

見られないとしても。




ステッカーは、来週にはできあがる。

---
♪Tears In Rain  Vangelis


Posted at 2015/11/28 21:14:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2015年10月21日 イイね!

仁義なき戦い






未明の高速を抜けて、知らない街のコインパーキングに停めた。

ここは東京の中央区の新川というところ。

はじめての街だけれど、東京ってどこも似てる気がするので

あんまり初めての感じがしない。









東京は、どこもかしこも東京臭い。

ビルの間から見る空も、ゴミ置き場の佇まいも、頭上を飛ぶカラスとかも。

そんなニオイのなかを、少し肩をいからして歩きだす。

今朝は戦いなのだ。








このところ、早朝に写真を撮りに行くことが少なくなった。

手軽な場所には行きつくしたからなんだけど

それはそれでちょっと寂しい。

マンネリとか、布団の暖かさの誘惑だとか

そういうのに抗わなければいけない。

カプチーノの窓が壊れてて、ETCも付いてないからって

高速に乗らずにいる、そんな怠惰と戦わないといけない。


そんな訳で、未明の見知らぬ街にやってきた。

目指すのは隅田川のほとりだ。










川べりに出ると、海まではまだ少し距離があるはずなのに

ほんのりと磯臭い。

隅田川越しの景色をみて思う。

ああ、この風景だ。



このところヤクザもののVシネマにはまっていて

竹内力と榊原利彦が主演している「仁義 JINGI」ってシリーズ。

そのメインのロケ地がこの川べりなのだ。







はまってはいるけど、作品のクオリティは決して高くなくって

脚本は粗いし、お話しはマンネリだし、役者は使い回しと

細かく見ると、とても褒められた作品ではない。

でも、お祭りの屋台のお好み焼きが旨いように、なんだか、雰囲気で楽しめちゃう。

祭りの出店の味に難癖付けるのも、野暮ってもんでしょう。

そういうドラマ。


その作品の主人公の「仁」と「義郎」のふたりが

必ず立つのが、この隅田川のほとりの遊歩道なんです。










川の向こうには高層マンションが建つ。

企業の看板が目に付く。

川べりは、日課の散歩の人たちが、そぞろ歩く。

私だけが、本来ここにはいない筈の人で

なんだか余所ん家の台所にぽつんと立ってるみたいな

用もないのに、知らない集合住宅のエレベータに乗ったみたいな

尻の座りのわるい、妙な感覚を覚えた。

でもこれが、マンネリや怠惰と戦った戦果なのだ。







ドラマで見たいつもの風景なんだけど、「仁」と「義郎」はいない。

仁義なき戦い。

なんつって。















ひとしきり写真を撮って、近くの橋を渡った。

撮影部隊がなにやら撮影の準備をしている。

役者さんが待機しているであろう、ロケバスもある。

しばらく待ってみたけど、撮影が始まる気配はない。

もしかしたら「仁義」の続編でも撮ってたのかもよ。











帰りの駐車場には、来たときにはない高級車が停まってた。

役者さんのクルマかもしれないなんて想像しながら

夜の明けた高速を走って帰った。


料金所では、窓が開かないものだから

そのたびにクルマから降りて

コンビニのレジで会計するみたいに、お金を払った。


---
♪ 仁義なき戦いのテーマ 津島利章


Posted at 2015/10/21 21:26:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記

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