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キアロのブログ一覧

2014年10月26日 イイね!

ギブス

縁あって、帰国子女とお付き合いすることになりました。

や、正確に言うと、ゲルマン民族の方で

日本に帰化されて、信州長野で生まれたひとです。

帰国子女とは言わないのか、そういうのは。


カールツァイスってドイツの名家の出で

プラナーという名前の娘。






昨年暮れに買った一眼に、これぞというレンズが欲しくて

ずっとずっと、ずっと探してた。

ディスコンで、なかなか出物がないんです、このレンズ。





てことで、初デートに行ってまいりました。

出向いたのは、工場地帯の晩秋の海。








実は、このレンズ、同じ名前で同じスペックのものを

10年前に使っておりました。

初めて買った一眼レフとセットで揃えたもの。

もっともそれは京セラが作ったもので

CONTAXってカメラ用のレンズだったけど。








CONTAXのカメラは、そりゃもう格好良くて

2台もボディを持ってた。

レンズは2つしか持ってなかったけど。

そのうちが、Planar 50mm F1.4 だったんです。

でも、使いこなせなかったなあ。



で、今の一眼を買った時に、コシナ製のプラナーがあるって知った。

これは、もう、リベンジするしかないでしょ。









ピントリングを回すと、ぼやけたファインダーの向こうに

像が立ち上がってくる。

カメラは、光を測ったり、時間を計ったりする装置だけど

この距離を測るのがいちばん楽しい。

マニュアルフォーカスはだいすきだ。











プラナーは、ボケ味が素敵。

やさしい、とろけるみたいなアウトフォーカス。

風呂あがりの綾瀬はるかみたいなかんじ。







そのかわし、ピントが浅いので

カミソリピントなんて言われてて

ピンボケを量産しちゃう。






工場の海は、釣り人が沢山いて

写真を撮ってるのは私ひとりだけ。

みんなこぞって海を見つめてるけど

私だけが、彼女のガラス製の目玉越しの景色を眺めてる。




ずっと長らく欲しかったレンズが手に入った。

もう、ほかにレンズはいらない。

物欲にギブスをはめて、ぎゅっと固定しちゃう

そんなことができる稀有なレンズだ。


さあ、いろんなものを写真におさめて

古くしちゃおう。









---

♪ ギブス 椎名林檎


Posted at 2014/10/26 02:36:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2014年10月11日 イイね!

思い出がいっぱい




真ん中の娘の、9才の誕生日に

写真集を作って贈った。

生まれ年から、昨年の8才まで

年ごとの1枚をチョイスしただけの簡単なやつ。

簡単ではあるんだけれど、写真を選ぶのは

かなり厄介で、相当時間がかかっちゃった。


おまけに末の娘のも作った。

まだ5枚ぽっちのミニミニアルバムだ。





1年分の写真のなかから、ベストな1枚を選ぶ。

これが結構悩ましい。

卒園とか入学とか、定番を押さえるのもいいけど

日常のふとしたシーンも捨てがたい、とか。

笑顔が続くと、たまにはシリアスな顔もいいな、とか。

モノクロもやっぱりいいじゃない、とか。

それを年の数だけ繰り返す。




ある年代の写真がごっそり見当たらない、ってこともあった。

デジカメを導入する前だ。

プリントの山にもない。

うーんと。


あ、リバーサルだ。

そのころ、ポジフィルムに凝ってたんだ。

久しぶりにライトボックスを引っ張り出したりして。





この『年ごとアルバム』、2年前に、長男が10才の記念に作ったら

これが子供らに評判良くって、私も欲しいなんつって

だから10才を待たずに作ってあげることにした。

毎年1枚、増やしてけばいいかな、って。



そんなこんなで、3人分のアルバムができたんだけど

同じ年の比較ができておもしろい。

同じ3才でもちょっと違う。





一年の想いでを、ぎゅっと1枚に凝縮するのは

ちょっと骨が折れるけど

引き出しを開ければ山のように写真があって

パソコンのディスクにも無駄にファイルが溜まってて

思い出がいっぱいすぎるからこそ、

断捨離するのも、また、愉しい。

---
思い出がいっぱい H2O


Posted at 2014/10/11 06:07:16 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2014年09月23日 イイね!

かもめが翔んだ日



日和が良いので、家族をつれて行楽をしてみた。

車で2時間ちょっとで、辿りついたのは、東京湾。







ここから、舟遊びを致すのでございます。

千葉の金谷ってところから、神奈川の久里浜ってとこまで

東京湾を横断するフェリーが運航されていて

それに乗ろうって算段でございます。安いんだ、結構。







乗船してしばらく待つと、ずずずってエンジン音がして

やおら出航した。

もう少し、こう、何て言いますか、発進までの手続きが

あるものと期待してたんだ。

「エネルギー充填120%!」

「錨あげー!」

「ヤマト、発進!」

的な。でも、そんなのはなくって、バスみたいに出発した。

あっさりしたもんです。















でも、船なんてそう乗るもんじゃないから、やっぱりテンション

あがりますね。

なんか、楽しい。

屋上にあがると、風がきもちよくて、

小旅行っていうかリゾートっていうか、別世界的な面白さ。

うーん、いいね。







実は、このフェリー、いつかひとりで

会社をさぼって乗ろうって思ってたんですね。

クルマも積めるので、カプチーノを載せてもらって。

夕日時を狙って、写真も撮ろうって。

年に1回は、体調不良とかなんとかズル休みして

自分だけの時間をとろうって思ってたんだけど

いざ決行、ってタイミングで本当に体調不良になった。

2日も休んじゃった。

こりゃ、しばらく休めないや。

でも、フェリーは気になる。

どんな感じで、どんな景色が見られて、どんな写真が撮れそうか。

ってことで、家族で行楽してみたって訳です。







加えて、先月に子供を連れて久々に

すこしだけ大き目の公園に行ったんですね。

そしたら末の娘が目を血走らせて

「た、楽しすぎる」

って遊びまわってた。

上のふたりのときほど、連れまわしてあげてないからなあ。

こないだ「ディズニーランドって何?」って聞かれたし。

これは、ちょっとヤバいかも。

すこし、行楽しないとね。







しばらくするとカモメが寄ってきた。

船と並行して飛ぶ。

どうやら餌をもらいたいみたい。







凄く近くまで寄ってくる。

おかげで50mmの単焦点レンズだけど、いい写真が撮れました。











そんなこんなで、子供たちの評判もまずまず

風が強いってだけでも楽しいんだって。







船内は、いろんなひとがいる。

外人がロマンスをしてたりする。

すげー足の長いのもいた。モデルみたいに美人で若い。

おいおい、千葉だぜここは。

地中海とかじゃないぜ、江戸前だぜ。











およそ40分で、向こう岸につく。

対岸の湾には、ボート遊びをするお大臣が沢山いて

なかでも、金持ちを絵にかいたようなボートがいた。

「金持ちだ!手を振ろう!」って振ったら

貧乏人を憐れんで、手を振りかえしてくれた。

おまけに、直管のエキゾーストを響かせて

急加速もしてくれた。












久里浜についたけど、フェリー乗り場以外は

なんにもなくって、一時間くらい、時間をつぶす。

暑くもなく寒くもなく、無為に過ごすのが

苦にならない季節でよかった。










帰りは、少し日が傾いてきて、ちょっと良い感じの絵が撮れた。

工場の煙突やら、甲板のひとやらが逆光で影絵になる。



















行きも帰りも全く同じだけど、でもやっぱり楽しい。

カモメが飛んできて、船にまとわりつく。



"かもめが翔んだ かもめが翔んだ

あなたはひとりで行きられるのね"






ウチの子らも、このカモメみたいにいつか翔びたって

人からおこぼれを貰ったりなんかしてでも

一人で生きてけるようになる訳で

そうなるまでの時間って意外と残り僅かなわけで

うかうかしてらんないな、って思ったのでした。







---
♪ かもめが翔んだ日 渡辺真知子



Posted at 2014/09/23 01:52:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2014年08月23日 イイね!

Run Rudolph Run


お盆には、青森に行ってきました。

片道730km。夜の10時に出て、朝の10時に着くっつー

強行軍の果てに辿りつくのは、嫁の実家でございます。

やあ、走った走った。

流石に毎年はキツイので、今回は3年ぶり。




かの地では、以前からやりたいことがあって

今年こそは実現してくれよう。と思っておりました。

ひとつは、津軽鉄道に乗ること。

ローカル線で、ストーブ列車として有名なんですが

「そんなバスみたいな電車に乗っても面白いことはない。よしておけ」

と、義理の父母より津軽弁で言われ続けて

まだ果たせていなかったのです。






でも、ま、やることもないし、ということで乗ってみた。

ちいさいディーゼルな列車、走れメロス号。

太宰の生地を走るので、そんな名前が付いております。

撮り鉄がちらほらいるホームに入ってきて

車両は軋みながら、出ていく。





社内には風鈴。

冬はストーブで、夏は風鈴なのね。







乗った感想は、まあね、って感じ。

土地の人が言うことに間違いはない。






もうひとつ、行きたかったのが斜陽館。

太宰治の生家です。

ここも「古い建物を見たところで面白いことはない」って

津軽弁で言われていて、いままで行ったことがなかった。

でも、まあ、見てみたいじゃない。




で、太宰くんちに行ってみた。

うわ。でかい。

土間からして広い。

なかなか絵になる建物ですよ。














太宰くんは、この家があまり気に入ってなかったらしく

「風情もなく大きいだけ」と酷評しておりました。

わからないでもないけど、贅沢ゆうな、って感じ。









でも、まあ、衣食住に足りて、いろいろ余裕があって

はじめて余計なものに目が行くようになって

文学なぞが生まれるわけで。

太宰くんが文学で悩んだり絶望したり出来たのも

実業家のお父さんがあったればこそなんでしょう。

つくづく文学っつーのは、金持ちの文化かしらんって

思ったりしました。










帰りも高速を12時間、730km走った。

メロスじゃないけど、途中なんどか挫けそうになりました。

でも、完走出来てよかった、よかった。

---
♪ Run Rudolph Run  Keith Richards



Posted at 2014/08/23 14:59:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2014年07月04日 イイね!

Moon River


EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4

 
梅雨時の夕方、東京の月島ってところに来た。

縁もゆかりもない土地で、写真を撮るのだけが目的です。


この日は、都内で仕事で、でも写真を撮る気だけは満々で

だから、バックにはカメラとボールペンぐらいしか入ってない。

あとは折りたたみ傘。

いいのか、そんなことで。


夕方5時には仕事を終えて、有楽町を離れた。



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 
 

月島は、隅田川の下流にある中州みたいなところで

江戸の昔、埋め立てられて島になったところ。

昭和な下町感と開発著しいウォーターフロントの

アンバランスさが面白そうって。

じゃあ、写真でも撮りに行ってみようかなって。




EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 
 

駅からぶらりと歩くと

まず目につくのは、路地ですよ。

人と猫が通るところ。

あとは風が抜けるくらいか。

そんな狭いすきま道があちらこちらにあります。

下町生まれなので、路地には郷愁をかんじちゃう。




RICOH GR 

懐かしさにつられて歩くと、生活の音が聞こえてくる。

NHKのニュースの音とか

茶碗をテーブルに並べる音とか

キンチョールを撒く音とか、そんな生暖かいやつ。

網戸越しに生活がすこし見えたりもする。

なんか、ぬるっとした感じ。



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 


EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 


RICOH GR 
 

小さな川、というか運河を超える。

ここいらへんは、つくだ煮で有名みたい。

佃島っていうのかな。

駄菓子屋があって、酒屋があって

つぶれそうな不思議な店もあった



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 
覗いてみたら箸屋だ。

紫檀とか黒檀の箸をぞんざいに並べて売ってる。

うは、一善8,000円とかって、すごいな。

棒切れなのに。




RICOH GR 

 
川べりにでた。

隅田川の向こうに夕日が沈む。

巨大な建物と、橋と屋形船が見える。



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 


RICOH GR 

 

去年のいまころ、ああして船でこの川を下ったのを

思い出した。暑い夏の日の午後。


その船は、松本零士がデザインしたもので

船内にはメーテルと哲郎の会話がBGMみたいに流れてた。

哲郎は機械の身体が欲しいって言ってたな。



RICOH GR 

 

人間は老いていくので、たとえガッキーであっても

10年や20年たてば、見とれるなんてことはなくって

 「ふうん」で済む程度になっちゃう。

ましてや、一般人なら尚更で、いくらいまがキレイでも

年月がたてば「ふうん」ってなる。


でも、クルマはそうはならない。

20年もたてば、旧車って呼ばれ始めて

その造形を過剰に愛する人がでてくる。

30年もたてば「おお」って言われる。

機械式のカメラも似たようなもんだ。



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 

哲郎が機械の身体を欲しがったのは

永遠の命のためだったけど

機械の身体の本当の価値は、そこじゃないような気がする。

時を経てなお、老いてなお、魅力が増すところ。


30年後のあの子には、きっと何の感慨もないけれど

30年後のスプラウトには、きっと今以上に見とれてるんだろう。




RICOH GR 
 

日が沈んで、街並みも路地も暮れなずむ。

その一本に不思議なのぼりを見つけた。

路地の奥に地蔵尊があるんだ。



RICOH GR 

 


EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 

産道を逆にたどるような感覚で

ほっそい参道を歩く。

子宮に行きつくみたいにお宮に辿りついた。

すごいな、ここは。



RICOH GR 

 

こじんまりとした迫力に押されて

手をちょっと合わせただけで

早々に退散しました。




RICOH GR 

 

暗くなった街をあるいて

手振れしないギリギリでシャッターを切る。

今日は久しぶりにメインのカメラを持ってきた。

一枚撮るたびに巻き上げて、ピントを合わせて

パシャンと撮る。

そのくりかえし。



さあ、そろそろおしまいだ。

どこかで一杯やろう。



EPSON RD-1s NOKTON Classic 40mm F1.4 

 


最近、月島は、もんじゃの街ってことで有名。

ここがその街道。

もんじゃ焼きの店ばかりが並んでる。



RICOH GR 
 

でも、ひとりのもんじゃは流石に寂しいし

持て余すのも目に見えてる。

小さな呑み屋にふらりと入るのに憧れるけど

知らない人との会話に苦心するのも気忙しい。



RICOH GR 
 


なので普通の居酒屋で、本を読みながら一杯やった。

読んでるのは、アル中になった男のはなし。




RICOH GR 
 


帰りしな、夜景になった川を見に行った。

川に掛かる橋を渡る。



月島に流れる川だから、さしずめムーンリバーってとこだ。

いいね。きれいだね。


ひとりで見る夜景はいつもきれいで

誰かに見せたいって思う。



RICOH GR 
 



RICOH GR 

 

新しい街の灯りばかりが目について

朽ちかけた古い町並みは闇に沈んでる。

さっき歩いた街並みも見えなくなってる。




こうして知らない街を歩くのもいいもんだ。


RICOH GR 
 

---
♪ Moon River Andy Williams


Posted at 2014/07/04 23:48:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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