暴走族2団体を国の重要無形民俗文化財に指定
文部科学省はこのほど、改造車や違法バイクなどで
危険な走行行為をおこなういわゆる暴走族を
国の重要無形民俗文化財に指定すると発表しました。
今回、重要無形民俗文化財の指定を受けたのは
東京に拠点をもつ暴走族グループ「中目黒エンペラー」と
広く関西地方で勢力を拡大してきた「関西連合」の2団体です。
両団体の歴史は古く、それぞれ昭和30年代中ごろに設立され
暴走族のなかでも、複数台が連なって暴走行為を繰り返す
「共同危険型暴走族」に分類されています。
今回の指定理由について文部科学省は
昭和30年代以降に勃興したわが国の民俗文化のなかで
外国の影響を巧みに取り入れ、日本独自のものとして発展、
成熟した稀有な例であるためとしています。
今回の文化財指定について
暴走族文化に詳しい横浜蝿大学 綾小路准教授は
「夜露死苦(よろしく)」や「愛羅武勇(アイ・ラブ・ユー)」などといった
暴走族固有の漢文形式の表現方法は
梵語に通じる、極めて文化的価値の高いもの。
また、紫色や金色など、仏壇仏具に多く用いられる色彩を多用し
足元には仏陀のようにサンダルを履くといった独特の衣装には
インドの仏教文化の影響が見られるとし
暴走族の歴史的文化的価値の高さがようやく認められたと
歓迎しています。
一方、両国にある江戸民俗博物館では
暴走族が使用したとされるローレルやセドリック、
ヨンフォアやサンパチ、フェックスなどの改造車両を
江戸型山車と一緒に展示することも検討しているということです。
今後、両団体には補助金が支給され
暴走行為を行う際には警察が周辺道路を封鎖するなど
文化的祭事が滞りなく行われるよう配慮もされるということです。
閣議後、会見に臨んだ嶋大輔文部科学大臣の話
―今回、暴走族が文化財指定を受けることになりましたが
「えー、たったひとつだと思ってた男の勲章が
あー、またひとつ増えたなーって感じです」
―暴走行為や違法車輌は検挙しないということでしょうか
「えー、山車や神輿と同じ認識です。
ハレでない日に巡航すればですね、これは
いかに山車であろうと、取り締まりを受けますから」
―いま、暴走族に参加している若者にひと言
「えー、まー、文化とか伝統の継承者としてですね
うー、これからもしっかり伝え守ってほしいと思います。
そこんとこ、夜露死苦。あ、ヨロシクのテロップは漢字でね
お願いしますよ」
暴走族をテーマにした作品「ハイティーンブギ」で
主演した近藤真彦さんの話
―今回の認定決定を、いつどこで聞かれましたか
「海辺にバイクを停めて一瞬マジにお前を抱いたサタデーナイト」
なお、今回、暴走族が文化財指定されたことで
同じく登録を申請していたロッカーズは選からもれた格好となりました。
ロッカーズ代表 舘ひろしさんの談話
「泣かないで」
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♪ ハイティーンブギ 近藤真彦
Posted at 2013/06/19 23:40:16 | |
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