末の娘が幼稚園でチューを済ませてきた。
訊くと二番目に好きな子とだという。
でもチューをしたので、一番目になったらしい。
あるよね、そういうこと。
調子に乗って覚えたての字でラブレターを書く。
思い余って、友だちにも書く。家族にも書いてる。
文面はみんな一緒だ。
浮かれやがって、この、って思ったので
ハローキティの目と目の間にあるものは
あれは、口だって教えてやった。
まん中の娘は、そういうことに頓着がなく
絵を描いたり、ものを作ったりしている。
こないだも、ハンガーがテルテル坊主になっていた。
意外な発想が面白くて、彼女の作品はいつも愉しみだ。
子どもたちとは、毎日、交換絵日記をしてるけど
彼女は、あれよあれよと画力もついて
こないだ初めて「ああっ。負けた」と思った。
絵を描くひとのプライドはとても繊細で
勝った負けたにはとても敏感なんです。
くそう。
一番上の子は、こないだバレンタインで
手作りチョコを3つ貰いやがった。小6のくせに。
でも本人は至って冷めたもので
まったく興味がなさげ。
まあ、そんなものなのかもね、あの年代は。
モンハンの方が愉しいのかもよ。
私も、その昔、小学校の同級生の子に
日曜日の昼日中に、近くの公園に呼び出されたことがあった。
別々の中学校に行っていたので、たぶん
久しぶりの電話だったと思う。
でも、そのとき私は、テレビで放映される「エイリアン」が見たくて
用があるからって断った。
今思うと、とても失礼なことをしたと思う。
でも、「エイリアン」はとても好きな映画で
その頃は、ビデオなんてなくって、
「ぴあ」で、どこかの映画館で再上映されるのを探して見るか
たまにテレビで再放送されるのを待つかしかなかったんだもの。
その当時、ほんのりと好きな子はいたかもだけど
心はエイリアンに首ったけだった。
エイリアンには、凶悪な口があって
その口が開くと、なかから第二の顎が伸びる。
それが獲物を捕らえる。
猟奇的なキスだ。
そのキスをスクリーン越しに食らってから
一番に好きなものになってしまった。
以来、彼女の面影を求めて、いろいろとグッズを集めたりするんです。
当時は、だから、せっかくの呼び出し電話よりも
「エイリアン」のテレビ放送を選んだんだけど
それは、おおきな選択ミスだったんじゃないかって
大人になってから、たまに思い出しては反省しています。
ごめんなさい。
そんなことがあったので
長男のチョコに対する冷静な態度も、なんとなくわかる。
って思ってたら、そのうちの一人と両思いなんだって。
てめえ。
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♪ 猟奇的なキスを私にして ゲスの極み乙女。
Posted at 2015/03/07 09:48:35 | |
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