日和が良いので、家族をつれて行楽をしてみた。
車で2時間ちょっとで、辿りついたのは、東京湾。
ここから、舟遊びを致すのでございます。
千葉の金谷ってところから、神奈川の久里浜ってとこまで
東京湾を横断するフェリーが運航されていて
それに乗ろうって算段でございます。安いんだ、結構。
乗船してしばらく待つと、ずずずってエンジン音がして
やおら出航した。
もう少し、こう、何て言いますか、発進までの手続きが
あるものと期待してたんだ。
「エネルギー充填120%!」
「錨あげー!」
「ヤマト、発進!」
的な。でも、そんなのはなくって、バスみたいに出発した。
あっさりしたもんです。
でも、船なんてそう乗るもんじゃないから、やっぱりテンション
あがりますね。
なんか、楽しい。
屋上にあがると、風がきもちよくて、
小旅行っていうかリゾートっていうか、別世界的な面白さ。
うーん、いいね。
実は、このフェリー、いつかひとりで
会社をさぼって乗ろうって思ってたんですね。
クルマも積めるので、カプチーノを載せてもらって。
夕日時を狙って、写真も撮ろうって。
年に1回は、体調不良とかなんとかズル休みして
自分だけの時間をとろうって思ってたんだけど
いざ決行、ってタイミングで本当に体調不良になった。
2日も休んじゃった。
こりゃ、しばらく休めないや。
でも、フェリーは気になる。
どんな感じで、どんな景色が見られて、どんな写真が撮れそうか。
ってことで、家族で行楽してみたって訳です。
加えて、先月に子供を連れて久々に
すこしだけ大き目の公園に行ったんですね。
そしたら末の娘が目を血走らせて
「た、楽しすぎる」
って遊びまわってた。
上のふたりのときほど、連れまわしてあげてないからなあ。
こないだ「ディズニーランドって何?」って聞かれたし。
これは、ちょっとヤバいかも。
すこし、行楽しないとね。
しばらくするとカモメが寄ってきた。
船と並行して飛ぶ。
どうやら餌をもらいたいみたい。
凄く近くまで寄ってくる。
おかげで50mmの単焦点レンズだけど、いい写真が撮れました。
そんなこんなで、子供たちの評判もまずまず
風が強いってだけでも楽しいんだって。
船内は、いろんなひとがいる。
外人がロマンスをしてたりする。
すげー足の長いのもいた。モデルみたいに美人で若い。
おいおい、千葉だぜここは。
地中海とかじゃないぜ、江戸前だぜ。
およそ40分で、向こう岸につく。
対岸の湾には、ボート遊びをするお大臣が沢山いて
なかでも、金持ちを絵にかいたようなボートがいた。
「金持ちだ!手を振ろう!」って振ったら
貧乏人を憐れんで、手を振りかえしてくれた。
おまけに、直管のエキゾーストを響かせて
急加速もしてくれた。
久里浜についたけど、フェリー乗り場以外は
なんにもなくって、一時間くらい、時間をつぶす。
暑くもなく寒くもなく、無為に過ごすのが
苦にならない季節でよかった。
帰りは、少し日が傾いてきて、ちょっと良い感じの絵が撮れた。
工場の煙突やら、甲板のひとやらが逆光で影絵になる。
行きも帰りも全く同じだけど、でもやっぱり楽しい。
カモメが飛んできて、船にまとわりつく。
"かもめが翔んだ かもめが翔んだ
あなたはひとりで行きられるのね"
ウチの子らも、このカモメみたいにいつか翔びたって
人からおこぼれを貰ったりなんかしてでも
一人で生きてけるようになる訳で
そうなるまでの時間って意外と残り僅かなわけで
うかうかしてらんないな、って思ったのでした。
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♪ かもめが翔んだ日 渡辺真知子
Posted at 2014/09/23 01:52:30 | |
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