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キアロのブログ一覧

2016年03月21日 イイね!

酒は大関こころいき



昔の仕事でお世話になった人が

小さなギャラリーで初めて写真展をするというので行ってみた。









ギャラリーと言っても地元にある貸しスタジオの一角で

写真展といってもアマチュア写真の展示会だ。

でも趣味とはいえ、齢70を過ぎてなお

新しいことに挑戦するのは素敵なことですよ。







訪れたギャラリーでは、狭い壁面に何枚かの写真が飾られてた。

挨拶もそこそこにその写真に見やる。

彼は職をリタイヤしたのち、印旛沼で写真を撮り続けている。

だから展示されているのは、沼や沼越しの何かだ。

作品をひと目見て、

こりゃ、相当通いつめてるな。

そう思った。






私もたまに沼で写真を撮るので、写真に写ってるきれいな夕暮れや朝日や

その他諸々のロケーションに出会う確率の難しさがわかる。

聞くと、通い詰める以外にも情報収集が大切らしい。

印旛沼を撮る集団がいて、そのなかで色々と情報交換をしているんだそうだ。

なるほどなあ。





そんな集団(写真クラブ)に入らないかと誘いを受けて

ちょっと困った。

私は"気にしい"なので、例えば撮影ポイントの情報を聞くと

次に会うときまでに、その場所に行っておかないといけないんじゃないかって

義務を感じてしまう。

いろいろな情報交換には興味はあるけれど

まあ、今のところは、ひとりで気ままがいいかな。



今回の訪問では手土産に日本酒を持参した。

手ぶらじゃなんだし、かといって高価なものを贈るほどでもない。

なんというか、心意気が通じれば良い。

ということで苦心して「写楽」という銘柄の酒を探し当てた。

これからも写真を楽しんで頂きたい、ってことで。


酒は、写楽、こころいき。







お贈りしたのは、純米大吟醸だけれど

自分用に、お手頃のやつを一本買った。

記念に愛用の徳利とパチリ。

この徳利と杯は、居酒屋探訪家の太田和彦さんデザインのもの。

シンプルでどうということもない造作だけれど

徳利の持った時の風情とか、

杯の、唇に触れた時の感触なんかが、とても良い。

この酒器が欲しくて、その昔、彼の番組のDVDセットを買ったのだ。





太田和彦さんも、趣味が講じて生業になった人だ。

私たち趣味人も、生業になるかは別にして

その道に邁進したいと思う。


---
♪ 酒は大関こころいき 加藤登紀子


Posted at 2016/03/21 10:59:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2016年03月06日 イイね!

You Spin Me Round (Like a Record)



皆さん、レコードって持ってます?

私は持ってます。

でもってお部屋のインテリヤとして

飾ってたりします。

もちろん、本来の使い方ではないけれど

音楽を聴く、という元からの目的はもはや

果たせませんから。



所有しているレコードのうち、幾つかは

CDで買い直したり、レンタルしたりしたけれど

でもなかには、CD化されていない音源もある。


ああ、聴きたい。

でも聴けない。

だからって、今さらプレイヤーなんて買えない。


そんな時に頼りになるのが、インターネットと少々のお金。

ネットで調べたら、レコードをCDにするサービスがあって

千円ちょっとでやってくれる。

おっ、安い

のか

な。


レコードを送って、数日待ったら、レコードとCDが届いた。

今回CD化をお願いしたのは、こちら。



TAKUMIって人の、FLAGMENTS OF TIME って12インチアルバム。

懐かしいね、12インチって。

でもって、ジャケットのイラストは、あの大友克洋。



このアルバムは、30年くらい前、CANONの一眼レフのCMに使われてました。

当時、CANONの一眼も先進的なデザインだったし

CM自体も大友克洋のアニメーションだってんで

そらもう、ニューエイジ感が半端なかったのですよ。










CD化を待ち望んでいたけれど、最近の本人のインタビューをみても

その可能性はとても低いみたい。


そんなイニシエの曲ですが、改めて聞いても、うん、古くない。

…様な気がする。





CD化も問題なくって、レコード特有のぱちぱち音もない。

これで千円ならいいかもね。

でも往復の送料が馬鹿にならないので、やるなら一気に

複数枚送らないとコスパは悪いかもしれない。



ともあれ、新しい技術が開発されると

古いそれは打ち捨てられるのが常だけれど

こうして、救いの手を差し伸べてくれる向きがあると

とても助かる。



そういえば、この世で最も高価で

最も手が届かないレコードって、何だかご存じですか。

ストーンズとかビートルズのレア盤、じゃないんですよ。



私が思うに、それは今から37年前に打ち上げられた

ボイジャーに積まれた黄金のレコードでしょう。






色んな言語での挨拶や各国の音楽が録音されている、レア盤。

ちなみに、日本文化の代表として、尺八の音が録音されている。






このレコード、どのくらい手が届かないかっていうと

いま、地球から200億キロ離れたところにある。

ニューホライズンが昨年到達した冥王星だって50億キロですから

そらもう、相当なもんですよ。


このレコードは、いつかどこかで誰かに拾われて

再生されることを願って作られたものなんだけれど

どうなんでしょうね。


そのどこかの誰かは、もうすでにCDを使ってて

音楽はネットでダウンロードするものになってて

レコードの再生には難儀するかもしれない。


「え、いまさらレコードですか」


そのときは、今回私が受けたサービスみたいに

いにしえの技術を今に伝える人が

活躍してくれると良いのだけれど。


---
♪ You Spin Me Round (Like a Record) DEAD OR ALIVE



Posted at 2016/03/06 10:09:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2016年02月28日 イイね!

まちあわせ









待ち合わせの時間に遅れないように

ちょっとだけ焦った。


辿り着いたのは、沼のほとり。

未明から、こんな酔狂な場所で待ち合わせるのは

誰あろう、お天道様であります。

そう、日の出を撮りにきました。

今日はNikon Dfのデビュー戦なんですね。











沼のほとりには、すでに大勢のひとがいて

みんな待ち合わせ中。

お天道さまの訪れを待ってる。

いわばここは、渋谷のハチ公前みたいなもんです。







それぞれ思い思いいに三脚をたてて

待ち人が訪れる向きにレンズを向けて

じっとしてる。

だーれもしゃべらない。

目の前にある水面も静かなもので

鏡みたいで、ゆらぎもない。











カメラ趣味の人がこんなにもいる場所に来たのは

初めてなので、ちょっと不思議にみた。

ふうん、お互いあのぐらい距離を置いて撮るのか。

駅にあるミルクスタンドで牛乳を飲むサラリーマンたちの

距離感くらい。


それにしても、まるでお茶の席のように楚々としていて

がさつに音でも立てようものなら

じろりと睨まれそうだ。

チラリチラリと互いのカメラに

気が行ってる雰囲気もある。

「結構なお点前で」

「いえいえ、そちらこそ」

みたいなやり取りをきっと心のなかでしてる。















沼面の向こうに日が昇りはじめると

あちらこちらシャッター音が響きだす。

ファシャファシャファシャ。

お、あのカメラはミラーレスか。優しい音がするな。


こちとら威勢がいいぞ。

バシャッ。

ふふ。

ミラーを跳ね上げる、昔のカメラの音だ。



Nikon Dfは、軍艦部にあるダイヤルで

いろいろと調整をする。

なので、最近のカメラに比べるとずっと不便なんだけど

そもそもマニュアルでピントをあわせて

絞りも、レンズについてるダイヤルで決めたいって

私みたいな懐古主義者には、もってこいの機種なのだ。

ああ、不便だな。

でも、"不便は便利よりだいぶいい"な。

昔あった歌の詞じゃないけれど。















何枚も写真を撮ったけれど

どれもが今までのそれとは、一線を画す、

ように見える、

のですよ、私には。はい。








気が付くと、あれだけいた人たちは

みんなどこかに消えていた。

約束していた待ち人が来て

連れ立ってどこかに消えてしまった。

ぽつねんと残る私は、ひとりスッポカサれた人みたい。



ああそうか。今気がついた。

待ち合わせしてたのは、太陽とじゃなかったんだ。

手のひらにある、このカメラと写真を撮ることだったんだ。





---
♪ まちあわせ たま

Posted at 2016/02/28 07:00:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2016年02月21日 イイね!

Back to the BASIC





カメラを新調しました。

Nikon Dfっていう、日本光学工業社の鬼子みたいな機種です。



昔のフィルムカメラの風体で、軍艦部には、ダイヤルがギッチリ。

刻まれてる数字もギッチリ。

ふふ、カメラの軍艦部はこうでなくちゃ。

最近は軍艦部なんて言葉すらないもの。







嬉しくて、シャッターの指皿も付けた。

ライカ様を持ってた頃に使ってたボッチ。

なかなか似合うでしょ。

ストラップは、これも昔、CONTAXのRTSに付けてたのを復活させた。

千鳥柄。

うん、いいぞ。



レンズは、PENTAXの時に買ったPlanarを買い直した。

アイカップも付けた。ファインダーも(デジカメにしては)ピンピンだ。

マニュアルフォーカスを愉しむことを

とことん突き詰めたカメラです。







後ろに並んで写ってるのはNikomart FTNって

もう50年くらい前の機種。

小6の頃、父親に借りて、わたしが初めて使ったカメラです。

記念なので、並べてパチリ。


自分でお金を出して初めて買った一眼レフはCONTAXだったし

その後、BESSAを買ったり、ライカを買ったり

PENTAXに寄り道したりして、ぐるっとまわって

今回、ようやく基本に戻ってきた感じがする。

Back to the Basic。









今回は、ちょっと迷ったけどキットレンズ付きのものを買った。

オートフォーカスの50mmレンズ。

普段は使わないけど、仕事用にいいかなって。

仕事って、あれですよ、家庭の用事ってことです。

入学式とか運動会とか、義務的に撮るとき用。









せっかくカメラを新調したけど、天気は生憎で

台風並みの低気圧が通って、春の嵐だった。

雨上がりの、曇りとかすかな晴れ間をぬって

ご近所でテスト撮影だ。







Dfは、発表されるまでティザー映像がさんざん流れて

煽るだけ煽っておいて、いざ発売されたら

あれ?っていう向きが多かった。

わたしもそう。

もっと銀塩カメラよりかと思ってた。

デザインとか、ファインダーの見えとか、思想とか。











でもね、開発記なんかをいろいろと読んでみると、どうも限界みたいだ。

技術的な部分もあるけれど、いわゆる「会社的」に。

コシナみたいに、マニアだけ向いて商売している会社ならともかく

世界に冠たるニッポンコウガクが、一部のオタク向けの製品を

するっと出せるわけがない。

そういう、サラリーマン的な視点から見るとこのDfは

実に良くやったんだと思う。







技術は進歩するけど、社風はおいそれとは変化しない。

だから銀塩の風体をしたデジカメは

ここいらが打ち止めかもしれないなって思うのです。

むしろ、今だにマニュアルフォーカスのレンズを売り続けたり

細々とフィルム一眼を作り続けてるニコンだからこそ

こんな戯れ事も許されたのかもしれない。







そんな大人の事情の塊を手に

近所をくるっと回って写真を撮った。

小学生のときの、はじめて一眼を手にした

あの感触は思い出せないけど

戻ってきたんだなあ、って思ったのでした。



このカメラとは

ながい、ながい付き合いになりそうです。




---

♪ Bact To The Basic 杏里


Posted at 2016/02/21 17:57:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2016年02月14日 イイね!

SOMEDAY



私には、子どもとだけ行く「秘密のばしょ」がある。

3人子どもがいるので、それぞれ用に3箇所あって

そこに行くときは、その子としか行かない。

子どもと二人だけの秘密のばしょなのだ。







末の娘とは、ある喫茶店に行くことにしてる。

車で10分ちょっとの店で

道路っきわなのでロケーションはあんまりだけれど

店内は心地良くて、なんかこう、ふんわりしている。

ワッフルがやたら充実しているのもポイント。







娘に甘いものを与えながら、まったりと過ごす時間が

何だか正しいことをしているみたいで、良いのですよ。







彼女は、馴染みのないスィーツに戸惑いながら

でも、ガツガツと貪欲に喰い散らかしていく。

いつの日か、こういったメニューをてらいもなく

楚々と食する時もくるのだろうけど

それまでは、たまにお付き合いください。







でも、普段喫茶店なんか入らなくなったので

たまに入ると、メニューの値付けにドキリとしますね。

え、昼飯食えるじゃん、とか。

ドトールやコンビニのコーヒーあたりが

「希望小売られ価格」なので、それもやむなし。

ううう、サラリーマンだなあ。












真ん中の娘とは、市内にある美術館に行く。

その美術館のロビーに喫茶店があって、そこが旨いのだ。







わたしがいつも食べるのは、これ。

何という食材か、メニューを覚える気がないので忘れたけど

とても美味しい。

バルサミコがよろしい。

付け合せの野菜の酢漬けもよい。










この日は、たまさか、面白そうな展示をしていたので

美術館も覗いてみることにした。

ちょっと電気な、体験できるゲージツ作品展です。












天井にセンサーがあって、体の動きに反応して

絵が変わったり、ライトが付いたりする。

Wiiの体感ゲームの、すごい版みたいなかんじ。


私が気に入ったのはこれ。







撮影した映像をモザイク表示するんだけど

立ち位置によって解像度が変わる。

自分が、Photoshopのフィルターの

効果を決めるスライダーになったみたいで面白かった。








出口には、青いライトが壁一面に配置されてた。

どこかひとつを触ると、光が波のように広がっていく。

最近流行りの重力波みたい。







こういう芸術作品って、たまに見ると面白いけど

要らなくなったら邪魔だよなあ、っていつも思う。







そんなこんなで、子どもと二人だけの休日のひとコマが過ぎる。

みんな、それぞれの秘密のばしょを

ナイショにし合っていて

ぎりぎりの情報交換をしているのを覗き見るのも

また愉しい。


いつの日か、こんな戯れごとに付き合わなくなる日が

来ちゃうんだろうけど

いや、来てくれないと困るんだけども。

いや、来るのはもう少し先のことでいいんだけども。


オーダーリンこんな気持に揺れてしまうのは

君のせいかもしれないんだぜ。


---

♪SOMEDAY 佐野元春







Posted at 2016/02/14 09:47:20 | コメント(2) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記

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