どの世界にもマニヤという人たちはいて
一般人から見ると、え、そこに?というところに
こだわったり、お金をかけたりしております。
私の場合、今回のえ、そこに?は、パソコンのスイッチ。
キーボードです。
最近、職場で使っていたFILCOのメカニカルキーボードが
チャタリングを起こすようになってしまった。
チャタリングっつーのは、平たく言うと「吃音」みたいなもので
普通に文章を打っていても、裸の大将みたいになる。
「ぼぼぼぼぼく、おおおおおにぎりが、すすすすすきなんだな」
みたいに。
これはアカン、ということでFICLOに修理に出した。
10日ほどして戻ってきたのがコチラ。
適当に梱包して送ったんだけど、ちゃんと製品の箱(新品)に入ってる。
こういう所が嬉しいね。
今回は10個程のキーを(予防の意味を含め)換装してもらったんだけど
送料含めて3,000円程度と、そんなに高くない。
やっぱり愛用のキーボードはいいな。
なんて言ってる間もなく、ポコポコとキートップを外していきます。
このために専用工具も買った(とても便利)。
ふふふ、ここからが今回のキモなんだ。
FILCOのキーボード用に特殊なキートップが販売されていて
今回はそれに交換する。
デフォルトのものと比較すると、肉厚でちょっと背が高い。
裏返すと2色のパーツが組み合わさっているのがわかる。
実はこのキーボード、表面の英数字は、印字ではなくて
白と黒(濃茶)のパーツの組み合わせで、文字を作っている。
金太郎飴みたいな按配式なので、文字がかすれるってことがない。
コツコツとキートップをはめていく。
元のキーは黒なんだけど、新しいキーは濃茶。
母盤が黒なので、色が合わないので、ちょっとどうかな、と思っていたけど
しっとりとしたいい色で、むしろ黒よりいい感じ。
何となくレトロな感じがする色味だし。
で、完成。
大昔のコンピュータのキーボードって
こんな感じだったなあ、って郷愁を覚えちゃうデザイン。
打感も期待を裏切らない、コトコトした、何とも80年代な感じ。
最近のPCはお安くなった代わりに、いろいろと陳腐化していて
その筆頭がキーボードやマウスの操作機器なんだけど
やはり昔の端末は、いいキーボードが付いていた。
その頃の味わいが蘇る。
やっぱり、マン・マシン・インターフェィスにはこだわりたい。
だから、愛車のステアリングとかフットベダルとかを交換する向きもよく分かる。
最初からついてくるもので十分事足りるんだけど。
しっくり感がちょっとね、とか
疲れ方が違うんだよねとか
思いのままに操縦できる気がするとか
そういう気分だけでも理由としては十分だ。
こないだ、代車に出してもらった軽自動車も
普通の車だったけど、MOMOステが付いていて
それだけでテンションがあがったなあ。
さて、職場のキーボードを自宅に持ち帰った代わりに
職場用にはこれを新調してやった。
東プレのREALFORCE。
使い勝手は、無理やり喩えると、ライカのカメラみたい。
キッチリしていて柔らかい。
FILCOのキーボードは、NIKONのFとか、CONTAX RTSとか
そんな感じがする。
ま、そんなこんなで、おとうさんスイッチの出来上がり。
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♪ お父さんスイッチのつくりかた 知久寿焼
Posted at 2015/09/19 15:49:51 | |
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