こんばんは~
パソコンを慎重したのでやっとブログを書くことができます。
今回のパソコンは、AMDのボードで8個のCPUが演算をしてくれます。
メモリーも8GBで現時点の最高スペックで何ヘルツだったか?とにかく速い!と云うことで快適な環境でブログをしっかり書いていきたいと
思います。
今回はクランクシャフトとカムシャフトの検査をしたいと思います。
こちらがクランクシャフトです。美しいですね!
向かって左がクランクプーリ側でNo1ジャーナルがあります。
クランクジャーナルは全部で5個
コネクティングロッドが付くクランクピンが4個
これらのベアリング径をマイクロメーターで測定していきます。
それとクランクシャフト歪み測定がありますが、今回は検査しません。
戸田レーシングに歪み補正してもらう予定なので。
ちなみに振れ検査にはVブロックを使用しますが、持ってない場合
はシリンダーブロックとクランクキャップを使って検査します。
シリンダージャーナル部の1番、5番にクランクキャップを逆に組み、
メタルにオイルを塗布します。
同じようにジャーナルにもオイルを塗布します。
後は写真のようにクランクを載せダイアルゲージをセットするのですが、
ここで問題が発生!
ダイアルゲージの測定ロッドが短くジャーナルまで届きません。
針金やいろいろ試しましたが上手く測定できないので諦めました。
ダイアルゲージは延長ロッドを付けるか、てこ式ダイアルゲージを
使うのがいいでしょう。
前置きが長くなりましたが、さっそく測定を開始します。
まず、精密な部品は精密な測定器で測る、が基本です。
今回使用する測定器はマイクロメーターです。
ミツトヨ製マイクロメーター25㎜~50㎜
このサイズがあればだいたいの測定がカバーできます。
測定に入る前に注意することがあります。
それは温度です。
まず測定する前に温度慣らしを行います。
部屋の温度を20℃にセットし測定器と被測定物間の温度誤差をなくすため1時間ほど放置します。
マイクロメーターはUの字型のフレームに黒い物が付いていますが
あれがグリップです。防熱板が付いてありそこを握るようにします、
それでも指の温度で膨張し測定に狂いがでます。
測定は慎重に素早くですね。
温度慣らしを終えたら測定器の0合わせを行います。
まず写真のようにバイスにメーターを設置し基準棒をセットします。
基準棒と測定面の間にA4用紙を軽く挟み、用紙を引っ張り抜きます。
こうすることで測定面と基準棒の間のゴミを
完全に除去することができます。
これでマイクロメーター側の準備は整いました。
クランクシャフトは測定するベアリングをきれいに脱脂を行います。
さっそく測定しますが、集中していたせいで写真を撮り忘れていました。
いきなり測定値の表です!
測定箇所、測定値は写真の通りです。
各ベアリングの楕円度、テーパー度も十分基準内なので問題はありませんが、しかしです。
クランクジャーナル部はジャーナル径かん合符号があり、
0,1,2と径が分けられています。
しかし今回のクランクジャーナルNo4、No5は、かん合符号
1番ですが実測では0番になってしまします。(赤の数値)
なんと適当な。
それでも純正エンジンは問題なく動くレベルと云うわけですね。
しかし、発見した以上きっちしメタル合わせをして組みたいと思います。
次にカムシャフトに移ります。
カムシャフトは測定時、バイスに固定して測定しました。
ジャーナル径は測定し易いのですが、カム高測定が
結構難しいです。何が難しいと言いますと、カムの頂点を測定したいのですがマイクロメーターのラチェットをカリカリ回していると
どうしてもズレます。あまり深追いをすると測定面の角でカムを
傷つける恐れがあります。
後で気付いたんですがノギスを使えばいいと思いました。
ノギスの誤差分差し引いたら測定値が出ます。
後の祭りですね。
測定結果です!
IN側のカム高が基準より高い!
純正でハイリフトでしょうか?
どんなフィーリングか楽しみです。
EX側はまずまずな結果ですね。
一部基準をほんの少し下回ってますが問題ないです。
ジャーナル径はIN側は問題ない結果です。
EX側はカムプーリー側がちょい怪しいですが
プレスゲージで実際に合わせてみないと分からないですね。
次はカムシャフトの歪み測定です。
このような感じでカムキャップを逆組をしその上にカムシャフト
を載せます。
測定結果はINシャフト0.007㎜
EXシャフト0.002㎜
限度が0.04㎜なので問題なしです。
ヤマハ原動機は制度がいいみたいです。
というような感じでクランク、カムの検査は合格とします。
次はヘッド周りの部品を測定します。
今回はシリンダーブロックのシリンダーボアを
シリンダーボアゲージを使って測ってみます。
測る前にまず確認することがありましてシリンダーブロックには
「シリンダー内径選択かん合符号」
ってのが4桁の数字で刻印されています。
このシリンダーは
1番シリンダーかん合符号①
2番シリンダーかん合符号②
3番シリンダーかん合符号②
4番シリンダーかん合符号②
修理書に記載されているそれぞれのかん合符号の
シリンダーサイズは、
①81.00~81.01mm
②81.01~81.02mm
です。
ではさっそく測ってみます!
シリンダー径測定に使ったものが写真に写ってるものです。
シリンダーボアゲージ50~100mm目盛りは0.01mmで目分量で1/1000まで測ることができます。
マイクロメーターは75~100mmでボアゲージの0合わせに使います。
かん合符号①の場合81.00~81.01mmなのでマイクロメーターは
81.00mmにセットします。
ボアゲージの方のセッティングですが、
ロッド長は80mmを使用します。それではまだシリンダー径より
小さいので2mmワッシャーを合わせ
80mm+2mm=82mmにしてゲージのセッティングは終了。
マイクロメーターをバイスに固定し準備OK !
ボアゲージをマイクロメータの測定面間に挟み
ボアゲージを左右に揺らしゲージの針が動いて止まるところが
基準となる0の位置です。
マイクロメーターは人の体温で数値ががらっと変わるので
バイスは必要!後0合わせがし易いです。
実際に測ってみました。
ゲージの針が反時計回りに動く場合は径が大きいと云うことになります。時計回りは径が小さいと云うことですね。
(普通のダイヤルゲージですと読み方が逆になります。)
慣れないうちは腕がプルプルして何がほんとの数値か分からなくなります(笑
測定箇所は6箇所、4つのシリンダー合わせて24箇所測定します。
クランク軸方向とスラスト方向。
シリンダー上面から10mm下から「上中下」
実際に測った数値を見ても2,3番シリンダーの磨耗が激しいように感じます。特にスラスト方向の上部が0.05mmと激しく基準値から0.03mm外れています。最大ー最小の限度は0.2mmなので
問題は無いですが。。
ただ2番シリンダー楕円度が限度値0.02mmに対して
0.03mmでアウト。
3番シリンダーのテーパー度も0.002mm外れています。
ま、はなからオーバーサイズの予定だから問題は無いです。
忘れてましたがボア測定をする時はクランクキャップを規定の
締め付けトルクで締め歪みを取ってから測定をします。
できればダミーヘッドがあれば尚良い!
次はクランクとカムを測定します。
お久しぶりです!
ずいぶん間があきましたが順調にエンジンの方は
進んでおります(多分笑)
エンジンをO/H+載せ替えというのは手間と時間とお金がかかるもので、(脳もフル活動)
ショップに頼めば楽でしょうが、お金が・・・
で自分は自力でやってみせる!と決心したものの
プライベーターでもお金はかかる!
そこで6月の下旬からバイトを始め、今も本業をしつつ
平日土日返上して働いております!
「働かざるもの遊ぶべからず」がわたしの心情ですw
家族には不自由なく自分もしっかり遊ぶ!が、
まー家族を持った者の責任ですね。
さて、エンジンの方はある程度洗浄ができたので
部品それぞれちゃんと使えるか検査しなくちゃいけませんね。
今回使う測定器を紹介します。
①シリンダーボアゲージ シリンダーブロックのシリンダーボアサイズを測定する器具です。
②マイクロメーター0~25mm これは20Vでは使うことの無い物ですねwなんで買ったんだろ?
③マイクロメーター25~50mm これはクランクシャフトのジャーナル、コネクティングピンのサイズ、カムシャフトジャーナル、カム高を測定しました。
④マイクロメーター75~100mm これはシリンダーゲージの0合わせをするためとピストンサイズを測定するのに使いました。
⑤ストレートゲージ これはシリンダー上面とシリンダーヘッド面の歪みを測定する器具です。
⑥シックネスゲージ これはカムクリアランスや隙間を測定するのに使います。用途に応じて長いものを使ったりします。
測定器は使ってみて分かるんですが
安物は駄目ですね。誤差が大きいことと毎回数値のばらつきがあり
何を信じていいのか分からなくなるときがあります。
測定器はミツトヨがお勧めです!
次回からは部品測定をUPしたいと思います。
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