
以前からみんカラでも度々吐き出しておりましたが、ここ最近サブウーファー熱がとても高まっています。
気分転換のため比較的大音量でカーオーディオを楽しんでいたところ、ボリュームを上げる事で普段気にしていなかった問題点が際立ってきて、これがまた気になって仕方なくなってきてしまいました。(大音量にするきっかけはお恥ずかしながら仕事上のストレスだったりします。苦笑)
具体的にはまず低域の物足りなさです。ドアスピーカーはKENWOOD KFC-XS1700への交換とデッドニングが済んでいますが、やはりドアスピーカーで十分に出せる低域とその量感には物理的に限界があります。やっぱり私にはサブウーファーが必要と再認識しました。
同時に中高域の鳴りっぷりについてももっと上を目指したくなってきました。比較的良いスピーカーに交換して当初は満足していたものの、良いスピーカーだけにボリュームを上げるとナビ内蔵アンプの能力不足が際立ってくる事に気付きました。やはりパワーアンプがあった方がベターです。
とはいえ、このご時世なので景気良く物欲を満たす事もできず。どのように対処していくべきか、しばらく仕事に手がつかないほど塾考していました。笑
色々と悩んだ結果、まずはパワーアンプよりもサブウーファーを優先する事にしました。現在ドアスピーカーで出せていない低域をしっかりと出す事がまず重要ですし、サブウーファーに低域を分担させる事で(ローパスフィルターとハイパスフィルターのクロスオーバー調整を適切に行う事で)ドアスピーカーの鳴りっぷりの改善も期待できるからです。
という事で、まずは私のデリカに適したサブウーファーを探していく事にしましたので、カーオーディオ 素人の勉強ノートとして書き残します。(あくまで個人備忘録ですのでご留意下さい)
車用のサブウーファーは大きく分けて以下の3種に分類できると思います。
・アンプ内蔵型の小型サブウーファー
・アンプ内蔵型のボックスサブウーファー
・アンプ別個型のボックスサブウーファー
まずは最も一般的なアンプ内蔵型の小型サブウーファー(シート下に設置できるいわゆる弁当箱タイプ)で探していく事にしました。
今の私が最も重視するのは、やはりコストパフォーマンスです。自分の足元を見て価格と性能のバランスをとらなければなりません。
そこで、某ネット通販で1番安くて売れているKENWOOD KSC-SW11をチェックする事にしました。幸い近隣のオートバ◯クスで実機を試聴する事ができました。が、結論、パワー不足でした。ボリュームを下げると存在感がなく、上げると音が濁ります。価格は魅力的ですしモコにはアリかなとも思いましたが、デリカには役不足で次のステップへの「繋ぎ」にしかならないと感じたので、見送る事にしました。
上記のSW11と双璧で売れているのがcarrozzeria TS-WX130DAです。近隣のカー用品店を9店舗ほど回りましたが、現在はサブウーファーは大体この2機種しか展示・在庫されていない店舗が多いですね。ネットではSW11よりも評判が良いようですが、残念ながら試聴する事はできませんでした。オートバッ◯スの店員さんによるとSW11と似たり寄ったりとの事だったので、これも見送る事にしました。
もう少し上の物が欲しいと思いつつ、お得な展示処分品との出会いを求めて行きつけのイエローハ◯トに行ったところ、carrozzeria TS-WH1000Aが定価47500円のところ処分価格32500円となっていました。
Pioneer独自のHVT技術で、厚さ4.5cmの薄型にも関わらず20Hzからの低域を再生できて、シート下設置タイプながら上級者からの評価も高い製品のようです。が、お得とはいえこのタイプで32500円は私には高価でした。デリカにはスペース上の問題はないので、薄型設計の分のコストアップは私は負担できません。汗
そんななか、ネットを徘徊していて発見したのがcarrozzeriaのアンプ内蔵型のボックスサブウーファー TS-WX1010Aです。某ネット通販でおよそ23000円と安価にも関わらず、定格入力300W、25cm径のコーンで20Hzからの低音をかなりの音圧で再生できるそうです。価格と能力のバランスが素晴らしく、とてもコスパが良いと感じました。これにはかなり悩まされました。試聴できず、近隣に実機展示もないのが悔やまれます。
上記機種にときめいていたところ、近隣のオートバッ◯スの展示処分品で上記と兄弟モデルのcarrozzeria TS-WX300Aが定価30000円のところ処分価格18311円となっていました。これはかなりの破格です。定格入力350W、30cm径のコーンをバスレフ(bass reflex)式の箱で鳴らすかなりヤンチャな仕様です。ここまでのパワーは求めていないのですが、コストパフォーマンスの高さはかなりのものです。これにも非常に悩まされました。
ここで、ボックスサブウーファーが選択肢に入ってきた事で、箱(=エンクロージャー)の構造も押さえておく必要が出てきました。
原理上スピーカーは前後に逆相の音を放射するため、そのままでは音同士が干渉して打ち消しあってしまいます(特に周波数の低いサブウーファーで顕著)。そこで、箱に入れる事でその問題の解決を図っていますが、その箱の構造にもひと工夫あり、大まかに以下の2種類があるようです。
・密閉型(上記だとWX1010A)
→ 開口のない密閉された箱にスピーカーを設置
→ 箱内部の空気のバネ作用でスピーカーを制御
→ タイトでキレのいい低音で締まりが良い
・バスレフ型(上記だとWX300A)
→ 開口(ポート)のある箱にスピーカーを設置
→ スピーカー後面の音を共鳴で増幅させて利用
(位相反転型、ヘルムホルツ共鳴を応用)
→ 豊かで伸びのある低音で量感が良い
個人的には密閉型が自分の求める音感かと思いました。残念ながらリアルの試聴は叶いませんが、上記2機種のユーザー動画が主に海外のYouTubeにあったので、ヘッドホンで色々と試聴してみました。
結果、、、ちょっと、いや、かなりパワーがあり過ぎる印象ですね。私は基本的にはドアスピーカーが主役であってほしいのですが、これらの機種の場合、確実にサブウーファーが主役になってしまいそうです。
デリカは家族も乗る車なので、タイムアライメントを運転席で調整した状態でラゲッジ設置のボックスサブウーファーを主役にしてしまうと、調整のズレた過剰な低音が同乗者にとっての不快なノイズとなってしまい、長距離ドライブでの妻と息子の快適性への深刻なダメージになってしまいそうです。(具体的には疲れや車酔いに影響がありそうです。また、ボックス型は積載量はもちろん車中泊時の3列目シート角度にも影響があるはずです。)
我が家ではデリカでの千葉〜北海道の超長距離帰省が一大イベントとなっており、これを楽しく過ごしていい思い出にしていかなければなりません。
そして、この時には折角のサブウーファーは取り外して留守番させるのではなく、ドライブを楽しくさせる要素として積極的に活用したいと思っています。
ということで、色々と悩みましたが、やっぱり振り出しに戻ってサブウーファーは運転席周りに設置できる小型タイプで選ぶ事にしました。
、、、と、その判断を後押ししてくれたのが、オートバッ◯スのプライベートブランド、DynaQuestのサブウーファーDQC-800Bです。アルミダイキャスト製でしっかりとした剛性感・重量感ある造りで、デザインもシンプルで大人びており好印象です。
たまたまオートバッ◯スの1店舗に唯一設置してあったのを期待もせずに試聴してみたところ、、、
ムムッ!??これはっ!!!となりました。笑
何度か通い、持参したCDで試聴を重ねました。展示ヘッドユニットがダイヤトーンナビなのでその能力の下駄もあるのかもしれませんが、素晴らしいの一言です。小型なのにちゃんと音圧が出ているし、ボリュームを上げても濁りません。20cm径のコーンで定格出力100W(最大出力160W)、再生周波数帯30Hz〜160Hzと数字で見るとごく普通ですが、実態は最高です。
これノーマークだったけど最高だなぁ。もう少し色々と悩み続けたかったけどこれで決まりかなぁ。などと考えながら試聴していたところ、ベテラン店員さんから「いい趣味してますねぇ。私もフュージョンよく聴くんですよ。」(持参したCDでT-スクェアやカシオペアを聴いていた)と声をかけられました。
そこで接客感ゼロのオーディオ談義、フュージョン談義となりましたが、非常に有意義な時間でした。
DynaQuest DQC-800Bは10年ほど前(2009年4月)にオートバッ◯スのプライベートブランドとして定価24900円で発売され、今年の9月に廃盤となっていたそうです。生産用の金型が寿命となり廃盤が決定されたとのこと。現在は店頭展示品のみで、販売用の在庫はもうないそうです。残念っ!!
店員さん曰く、KENWOOD KSC-SW11やcarrozzeria TS-WX130DAは力不足。carrozzeria TS-WX1010AやTS-WX300AはPioneer USAの開発商品で日本のcarrozzeriaとは設計思想も音も別物なんだそう。車外に重低音を響かせたいならおすすめできるが、ドアスピーカーを補うためのサブウーファーとして使うなら個人的にはおすすめできないそうです。
DynaQuest DQC-800Bが廃盤となった今、店員さんのおすすめは、KENWOOD KSC-SW30だそうです。これはDQC-800Bに近い鳴りっぷりで、SW11とは全く別物だそうです。最大出力250Wと数値上はDQC-800Bよりも上ですが、最大出力の値はあまり参考にならない気がしてきました。とはいえ素晴らしいサブウーファーのようです。
続いて、あえて他におすすめするならcarrozzeria TS-WX70DAがよいそうです。これは16cm径のコーンにバックローテッド構造というバフレスチックな箱を使っていて、量感のある良質な低音を持っているそうです。実際に店員さんの車にも使われていて、ラゲッジ設置だけど気にせず上に荷物も置けるからデメリットは感じないそうです。
これらも気にはなりますが、やはりDynaQuest DQC-800Bをなんとか手に入れられないかとネットで情報収集していたところ、実はこの商品の実態はμ-Dimensionという知る人ぞ知るブランドのOEMだった事が判りました。
μ-Dimensionは輸入カーオーディオで知る人ぞ知る(株)イースコーポレーションのオリジナルブランドなんだそうです。本格派で、かなりのこだわりを感じさせられます。
一点気になったのが定価です。DynaQuest DQC-800Bの定価24900円に対してμ-Dimension Black Box X8は定価38000円と高価です。おそらく、定在波対策の吸音材レアルシルトディフュージョン(積水化学)の有無や、オートバッ◯スによる量販効果によるものなのだろうと想像されます。
DynaQuest DQC-800B。調べれば調べるほど、ただのプライベートブランドではなく、実力派でありかなりのお買い得である事を再認識させられます。
やはりこれを安く手に入れたい!、、、という事で、
定番のヤフ◯ク!、メル◯リをチェックしました。
ヤフ◯ク!にありました!開封済未使用品です!!
入札できました!!!
おおっ!!落札できました!!!!
しかも送料込み14000円で!!!!!
かんたん決済で入金完了。商品の到着を待ちます。
私のサブウーファー選びはトントン拍子に終焉しました。ヤフ◯ク!での一期一会の出会いでの急な出費となりましたが、熟考を重ねた結果なので、今後も後悔はないと思います。何より格安でいい買い物ができました。
取り付けはオートバッ◯スおすすめのウォークスルーへの設置としたいと思います。これなら音響調整もしやすく、家族みんなで綺麗な低域の広がりを楽しむ事ができると思います。このサブウーファーのシンプルで美しいデザインがよく見えるのも好ましいです。
最高です。届くのが楽しみです。^ ^