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ひょんなこと････今のオフィスが再開発＝地上げにあったために同じ区内で新しい働き場を探すことに。

探す前には面倒感が圧倒的だったが、いざ始めると中々面白い。求めるイメージは「オフィスらしくないオフィス！」　
高々、5名が使うスペースなので100㎡もあれば十分なのだけれど、ニッチカンパニーの僕達はフツ～の事務所では嫌なのだね♪

そこで最終的に見つけ出したのが現在の場所から徒歩10分くらいのにある一戸建て物件。どうやら住居として大家さんが建てたものの、場所と価格の問題から借主が現れないので事務所転用を良しとしたようだ。

機能的オフィスにするためにかなり手を入れる必要があるけれど、ちょっと嬉しいのは玄関前にちょこんと駐車スペースが確保されていること★
これならサイドミラー折り畳み不可能という頑固者RS4も大丈夫★★

この近辺では６～７万円と言う人を馬鹿にしたような駐車代がエクストラにはならないから何となく得したような気分。でも、本当は家賃に折り込み済みだろうね････

そんな訳でこの忙しさの中、建築家さんと新しいオフィスを2ヶ月程で創り上げることになったのだった！

RS4と比べても一段と高性能でスペック指向のGTRコンセプトを拝見すると････「ニュルを8分切る、300KMで安心して会話が出来る、PWR4.0KG以下」というようなことを重視したとある。

技術的にもフラッドライド、DSG的トランスミッションしかもリア配置など興味ある要素が多いのだけれど･････

このデザインは一体何だろう!?　まあ、嗜好の対象だからそれぞれで良いのだけれど、まるで意図して悪役を選んだような、まるっきり調和や美しさを放棄したような姿！　良く言えば現代のバロック調なのだろうか･････

躍動感の溢れるプロポーションに目が釘付けになるF599、端正な機能美に野生感を持ちこむことに成功したRS4、走りをクリスタライズしたような977･････魅力的な車達に比べると余りに････まるで学生が描く荒削りなスーパーカーのイラストから起こしたような雰囲気。

マルチパーパスである機能性は追求して欲しいけれど、基本的に本来の必要性を超えた車だからこそ、眺める、触れる楽しみや感動が欲しいな～勿論、操ってアドレナリンが出ることもね。

僕は、スーパースポーツにとって速さは必要条件、そして官能価値が充分条件だと思うのだ。でも、この日本アニメ的デザインは一部の海外で案外、珍重されそう！

件のセールス氏から連絡有り。
「納車、どうやら12月ギリギリになりそうです･･･」との話。

早くステアリングを握りたい気持ちが発注後には渦巻いていたけれど、最近は余りの忙しさに加えてiDingからNEW SⅡが11月に上がってくるので、少し遅れるくらいの話はありがたい。どうせなら3000KM位の慣らしは５～６回のドライブで上げてしまいたいから。

最近はLEGEND IS REAL というフレーズと共にGTRの話題が熱い。
RS4と同じ4WD方式を取っているがあちらは「マルチ　パーパス　スポーツ」とやらで究極の速さと安全性をどなたにも、どんな時にもというコンセプトを売りにしているようだ。

何やら日常も使えるスーパースポーツというNSXのポジションを思い出させるが･･･それにしてもあのデザインは!?

エンジンは既に組み上がって車に戻すばかりの状態だったから、精密に加工された内部は写真を見ながらあれこれと話をしてもらう。

今回のチューニングの目的は「買い物や都内の仕事には余り使わないという前提で、右足の動きに直結してフォンと吹け上がりシュワンと回転落ちするレスポンスと、8000rpmまで淀み無く回りパワーを供給してくれる官能の塊」というもの。

僕はもうこの車を手放さないと決めているので、末永く性能を維持しようと匠と話し合った結果、バノスや点火系機能を除き、全て新しいエンジンパーツで組む事になった。

これが、実のところ想像以上に大変だった、標準パーツとiDingスペシャルパーツが全て揃う段階、さらに標準パーツを加工・チューニングする段階で殆ど3ヶ月を費やしたようだ。ただ、写真で確認したそれらの磨き上げられたパーツが、綿密に組まれたEGを前にすると、量産車を購入した時とは比べ物になら無い感動が押し寄せるのだ!!

そうして最終的に創り上げれらたのは『EGはS-2.8』と言える特別スペック。特に腰下は全てＳⅢ仕様としてあり、どうやら今まで以上のレスポンスと引き込まれるような高回転の感触が実現しているようなのだ★

そんな話を聞きながら、僕は美しい等長エキマニを見てニコニコと、最近の過酷な労働状況も忘れ実に幸せなひと時を過したのだった。

あっ～慣らしが待ち遠しいぞ～

週中に匠より連絡有り。
「え～と、殆ど出来上がったから来週には車に戻すよ！」
相変わらず仕事で忙殺されていた僕には素晴らしいブレークニュース!!

入庫以来5ヶ月、分解して状況の確認、パーツ発注、加工、組立ての全てのプロセスが漸く終わろうとしているなんて!!
それを目撃せずには居られないというのが人情だ。

土曜日の午前中に入っていた打ち合わせを午後に振り替えてもらい、朝一で、久しぶりにiDingに『出社』。

到着後、直ぐに工作室に招き入れられマウントされたエンジンの除幕式!!
そうすると出てきました！
結晶塗装の上にiDingロゴが光り輝く宝石のような直列6気筒エンジンが････

ここで感激して少しはしゃいでしまった★★★