
官直人 とは
コイツの事だ
(-"-;)

ソースです。
社長の仕事術 2011年 6月 10日
「すっから菅総理」のスタンドプレー
飯島 勲 「リーダーの掟」
プレジデント 2011年7.4号
<最新7/4号からチョイ読み>被災地と永田町にこれだけの温度差が出てしまうのは、菅直人総理の繰り出すスタンドプレーが原因だ。
小泉元総理秘書官 飯島勲 写真=PANA
キーワード: 東日本大震災 リーダーの掟 飯島勲 選挙 Size: ブックマーク
なぜ不信任案が出されたのか
6月2日、菅内閣への不信任決議案が否決された。被災地から「なぜこのタイミングで政争をするのか」と批判の声が上がったが、私は直ちに菅内閣が退陣することが、東北の復興にとって近道であると信じている。被災地と永田町にこれだけの温度差が出てしまうのは、菅直人総理の繰り出すスタンドプレーが原因だ。
国家備蓄としてガソリンがあるにもかかわらず、被災地には届かない。タンクローリーが手配できない海江田万里経済産業大臣の指導力不足として、以前、この問題を本連載で指摘したが、結局被災地へガソリンを届けたのは、野党自民党の二階俊博衆議院議員だった。二階議員は業界団体に迅速に連絡を取り、経産省と被災地を結んだのだ。このことは、複数の関係者から証言を得ているが、二階議員はその成果について表立って誇るようなことをしていない。菅直人総理も、このような姿勢をとれば、官僚はこの人のために命をささげようと決意するものだ。しかし、自分の延命ばかりが気になって、部下の手柄を取り、怒鳴り散らすようでは人心は離れていく。浜岡原発停止、総理視察、太陽光発電など、PRに執念を燃やせば、その場の評価を得られる。ただ、政まつりごと事は一歩も進むことはできない。この数カ月間、そんな菅総理の実像を永田町や霞が関は嫌というほど見せられてきた。だから不信任決議案を出したのだ。

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最悪のカイワレ事件は、なぜか菅総理の美談に……。(写真=PANA)菅総理は、1996年に厚生大臣に就任し、薬害エイズ、カイワレ大根問題を通して広くマスコミに注目されるようになった。菅総理にとって唯一の「栄光の時代」について、今回私は真実を明らかにしたい。スタンドプレーの原型が、まさにこのときにできあがったのだ。
薬害エイズ訴訟は、95年にまだ十代の少年だった川田龍平さん(現参議院議員)が原告団の一人として実名を公表してからマスメディアでも注目が高まった。当時は自社さ連立政権で、対応にあたったのは日本社会党(現・社民党)の森井忠良厚生大臣だった。
森井大臣はこの事件を厚生省創設以来の危機ととらえて、どこかへ消えてしまった薬害エイズに関する資料を探し、毎日少しでも時間があると省内を歩いて回っていた。大臣の真摯な姿勢に打たれ、ヘタをすれば自分たちを不利な立場に追い込みかねない官僚たちも次第に協力するようになった。
当時、荒賀泰太薬務局長は、仕事を終え、退庁を示すランプをつけた後で局内を探し回っていた。
さらにその資料の捜索に、全省のノンキャリアが動きだした。官僚の働きについて、キャリア官僚ばかりが注目されがちだが、実務を担当するノンキャリアの実力は侮れない。ノンキャリアの人事には、大臣も事務次官も官房長も口を出せない慣習になっていて、その裁量はノンキャリアの“ボス”に任されている。どんなに優秀なキャリア官僚でも、ノンキャリアをバカにするような態度をとれば、仕事ができない部下を集められ、出世レースから脱落してしまうのだ。ノンキャリアの支えがあって初めて、日本の行政機構は機能する。
95年末には厚生省のノンキャリアの“ボス”の指示により、全省が一斉に薬害エイズ資料を血眼になって探し始めたのだ。森井大臣と荒賀局長の執念がノンキャリアを動かしたのだ。
しかし、年が明けた96年1月11日、村山総理の退陣を受けて橋本内閣が発足。森井大臣は退任し、菅厚生大臣が誕生する。
大臣が代わっても、資料捜索は続いていた。2月に入り、とうとう官僚の一人が“郡司ファイル”を見つけた。背表紙にボールペンの手書きで「エイズ」と記されていたのを、当時のニュース映像で見た人も多いかもしれない。発見場所は、薬務局から遠く離れた保健医療局の地下の倉庫の資料棚の裏。古い木造の建物から現在の合同庁舎5号館に引っ越しする際に、棚の裏に置き忘れられていたらしい。
このファイルは薬害事件発生当時の生物製剤課長・郡司篤晃氏が私的にまとめていたメモで、ファイルにはナンバリングもなく、公文書でないことは明らかだった。発見当時の多田宏事務次官と山口剛彦官房長(2008年、元厚生事務次官宅連続襲撃事件で死亡)は、資料の分析の必要性があるとみて、官房会議にかけようと、新しく就任した菅大臣に報告に行った。
しかし、菅大臣は資料を取り上げ、内容を分析することもなく、記者会見で「官僚がずっと隠していたものが、私が就任したから見つかった」とファイルを公表した。もし、ずっと隠したいのなら、菅大臣に報告をする必要はない。菅大臣が官僚を裏切り、スタンドプレーに走ったのは明白だ。
怒鳴り散らしても解決しない
懲りない菅総理は、その後も「また視察に行きたい」と言い出したという。さすがに「非常時で現場の受け入れ態勢が整わないから」と周囲が押しとどめたという。
首都圏での計画停電も、どの地域でいつ停電するかが直前まではっきりせず“無計画停電”と揶揄されている。鉄道が止まることで経済の大動脈がストップしてしまう危惧を、なぜ持てないのだろう。鉄道の消費電力は全体の数%にすぎない。一律に節電するなど、機械にでもできる。どこに電力を融通するかを考えるのが政治ではないのか。東京電力の発表が遅れたのも、菅総理が「私が直接国民に呼びかける」と言い出したからだという。国民の携帯電話にメールで「政府 内閣官房」から「本日から(中略)計画停電が実施されます。本日は初日であり、立ち上がりの午前中は、特に徹底した節電をお願いいたします」という文面が、14日午前11時25分ごろ送信されてきた。正午まで残り30分強でなにができるのだろう。政府の混乱ぶりを如実に表している。
やるべきこともできない菅総理が次のパフォーマンスの場に選んだのが東京電力本店。15日早朝、突然東電本店に押しかけて、怒鳴り散らしたという。事業仕分けでも見かけたが、反論できない目下の相手だと、民主党は狼に変貌する。
総理はこのとき、政府と東電の統合対策本部を立ち上げるとして3時間も本店に居座ったという。この非常時に、すべての情報が集約される官邸から3時間も離れるという神経が信じられない。よほどやることがないのだ。
菅総理は、官邸に出入りする人間すべてに防災服を着用させている。
日本人の行動に世界のメディアが絶賛
防災服とは、現場に出入りする人間が着用するものだ。視察に行く総理とその周辺が着ているのならわかるが、官邸の番である官房長官が着る必要などなく、ましてや官邸を守る衛視まで着ている必要はない。ここにもムダなパフォーマンスのにおいがプンプンする。自分の信用がどうして地に落ちているか、原因をなぜ認識できないのだろう。菅総理のうわべだけの空虚な言葉では、国民に伝わるはずがない。不快になるだけだ。その証拠に、地震発生以降、菅総理が発言するたびに株価が下がる。
実は、総理着用の防災服は、私がデザインしたものだ。腕章の位置や身分証明書を納めるカード入れなど、現場で役立ついろいろな仕掛けが施してある。靴も造船所や鉄工所で使う安全靴で、足の上に鉄の塊が落ちてきても指がつぶれないほどの強度がある。せっかくの工夫も、こんなパフォーマンスに使われたのでは情けなくなる。
もしも今、小泉政権なら、できるだけ経済活動に大きな影響を及ぼさないような方策を講じることを最優先に進めていると思う。
これだけの規模の震災になると、既存の激甚災害の指定では話にならない。特別立法で、「東北振興対策事業」を1カ月以内に立ち上げてもらいたい。3月は総務省の特別交付税のうち特別授与分の交付時期だが、阪神淡路のときと同様に、災害対策費として増額を行う必要もある。非常時でもできる景気対策だってある。移動式発電装置や、簡易式の浄化槽など、被災地で役立つ設備に投資して、復興に役立ててもらいたい。
日本の未来にかすかな希望があるとしたら、津波により家を失った人々も、首都圏の計画停電に悩まされている人々も、日本人らしい秩序を失っていないことだ。
地震発生直後のBBC、CNNなど海外メディアの報道も想像を絶するような被害の中で、日本人がタクシー乗り場に整然と並んでいる様子、コンビニエンスストアなどでの買い出しでも混乱が全く起きないことを賞賛している。海外でこの種の災害が起きたら必ずパニック状態になり、犯罪行為に走る人も少なからず出てくるが、日本では、ほとんどの人が落ち着いて行動しているという事実に敬意を感じているのだ。
http://president.jp.reuters.com/article/2011/05/20/6E696906-7F6B-11E0-956E-30FF3E99CD51.php
外国政府の反応も早かった。15日現在、102の国と地域、および14の国際機関からの援助の申し出があった。人間は、本当に困ったときに助けてもらったことは忘れないものだ。これだけ多くの国からのスピーディーな援助の申し出は、これまでの日本が長い間行ってきた国際貢献のたまものといえるだろう。
日本は大きな国難を迎えた。世界各国に日本人の覚悟を見せるときだ。
引用おわり。
日本を「痛みを伴った構造改革」で色々ひっかき廻し、
痛みだけ残した小泉政権でしたが(
派遣切りという言葉を生んだ張本人の息子が
「ハケンの品格」で
正社員の役柄を演じ
準主役を張っているのは
皮肉と言うほかない)危機管理に関してだけは今のにわか与党なんかより遥かに考えていたというエピソードです。
官直人、アナタは放射性物質をふりかけ代わりにまぶしたカイワレをお召しあがるだけで結構です。
Posted at 2011/06/23 06:46:55 | |
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