Ohdyのブログ一覧

3D映画とは次元の違う映像体験です。

金沢の懐石料理をいただきました。

8月20日から21日までかなやさんで勉強会です。湯涌温泉は金沢市街地から約10kmの所にあります。竹久夢二ゆかりの湯治場で夢二記念館があります。

金沢で食べたいものといえば、やはり懐石かお寿司かなぁ。
お昼に懐石は重いのでお寿司にしようということで、一ヶ月前に予約の電話をしました。
ひがし茶屋街の路地裏にひっそりとたたずむ小さなお店で
住所だけを頼りに行くと見つけるのが一苦労でした。
お店の中は、カウンター席が８ほど
席に案内されると、飲み物を聞かれたあとに８貫と１２貫どちらになさいますかと聞かれました。
もちろんメニューなどありません。
迷うことなく「１２貫でお願いします。」
「苦手なものは？」と聞かれて「ありません」

どこのお寿司屋さんでも、カウンター越しにその日のネタが並べられているものですが、
驚いたことに、ここはそのようなディスプレイがありません。
つまり今日はどのようなネタがあるのかもわからないので、完全に板さんのお任せです。
何が出てくるかは握りはじめて、初めてわかるといった具合です。
もちろんカウンターには醤油受けなどもなく、
にぎりは、それを口に運ぶだけの完璧な状態で渡されます。
あとはそれを口にはこぶと至福の瞬間がおとずれます。

余談ではありますが、昔静岡に住んでいた頃に、「清水の有名なお寿司屋さんでは寿司の値段が、お座敷、テーブル、カウンタ−の順で一桁ずつ高くなる。」という伝説がありました。つまり寿司というのは握った直後から時間が経つにつれて鮮度が落ちて味が落ちるので、板さんとの距離が近いほど高いというのです。カウンター席の敷居が高いことを喩えるのに尾ひれがついた話だとは思いますが、そのぐらい板さんは鮮度に気をつかってにぎっているということだと思います。
それ以来、
「寿司は板さんの手を離れてから3秒以内に口に運ぶ」
というのが私の信条で板さんへの礼儀だと思っています。
ですから、今回は写真を撮るほんの僅かな時間ももったいないのでネタの写真は一切ありません。
ぷりっぷりでほのかに甘みが漂う鯛からはじまり、香ばしさにほどよく脂っぽさが残っているところに海苔の風味がマッチしたのどぐろのあぶりの手巻きまで１２貫があっというまでした。
したが、久しぶりに板さんの匠の技に幸せなひとときを堪能することが出来満足しました。

毎年恒例の勉強会で金沢の湯涌温泉に行ってきます。
少し早めに行って、お昼を金沢市内のお寿司屋さんでとる事にしました。