清水末廣鮨

結婚した当時、うちのワイフは赤身の魚はいっさいだめで、寿司屋にいってもマグロを口にしたことはありませんでした。
　静岡に転勤となり、ここの寿司屋にいってマグロの刺身を口にして、マグロがこんなにおいしいものだとは知らなかったと申しておりました。
　静岡というところは、海の幸、山の幸と新鮮な素材に恵まれているせいか、懐石料理など和食のおいしいお店がたくさんあります。マグロのおいしいお寿司屋さんもたくさんあります。
　この清水の「末廣鮨」はいろいろな意味で有名なお店ですが、「マグロ」と「穴子のゆず塩」は最高です。
　ここは、「高い」ことでも有名ですが、そんなに敷居の高いお店ではないです。
　静岡に赴任した当時、「清水の末廣」は高いとうわさの寿司屋でした。
　その時のうわさでは、ゴルフ帰りの四人連れが、お好みでお寿司を堪能したところ100万の請求で訴訟になったことがあると聞きました。接待では高いとも聞きました。また、カウンター、テーブル、座敷と板さんからの距離が近いほど高くなるなどなど。
　せっかく静岡にいる間に一度は体験してみようと思い、電話で予約を取るときに予算はいかほどでしょうと聞いてみたとろ、「1万円のコースがあります。」とのこと。四人で100万の噂を聞いていたので、1万円ならとお願いしたのが初めでした。
　1万円のコース料理の内容は、
　つき出し（しらうお、子持ち昆布、海老）、ヒラメの昆布締め、刺身（まぐろ、あじ、ぶり）、マグロのあぶり、茶碗蒸し、お寿司、かにのみそ汁、クラウン印のメロン。
　味も量も十分満足です。
　ここは、あらかじめ予算を云っておけばその予算内で料理をやってくれます。
　巷の噂もまんざらうそではないかもしれませんが、「カウウンターで、おまかせで、美味しいお酒など思う存分やる」と大変なのかも。
　実は静岡から転勤をするとき、最後に末廣で予算を云わずに「思う存分」食べてみたことがあります。
　このときのお会計は一人2万5千円。
　築地のお寿司屋さんのほうが怖くて入れません。

電話 : 0543-66-6083