食べたい、飲みたい、欲しい
I want なことは、I badly want なことなのか?
15秒間、考えてから行動してネ 
我が家の掟。
それは、
妻の三箇条にも匹敵する絶対なもの。
大量消費社会に背を向ける、
マルクスレーニン主義かとも思える古風な考え方は、
我が家の財務を管理する鬼嫁の信条でもあり、
家計を護るための生きる知恵でもあるのです。
例えば。
ブラブラ散策の途中、緑の海に微笑むセイレンが僕を誘ってくれた、としても。
本当に今、スターバックスに寄りたいの?、と。
う~ん、そう言われたら、後でもいいかなぁ ...
でも、やっぱり。
スターバックスのうまいコーヒーを飲みたい、よなぁ。
ドトールじゃ、ダメなの?
まぁ、それでもいいか。スタバと違って喫煙可、だし。
ドトールでもいいんなら、ジョージアでもいいんじゃなくて?
え”っ、缶コーヒー、って貴女 ...
というわけで。
260円の濃厚なるドリップコーヒーが120円の清涼飲料水に取って代わられる我が家では、
ど~してもスタバが飲みたいのであれば、
差額を小遣いから出せ、と。
鬼の、鬼嫁の、経済学は、カード限度額を預金残高と考えるほどに浪費家だった僕を戒める。
欲求と現実の狭間で悶絶する15秒間、それは。
明るい老後のための人生の布石、なのかもしれない。
それでも、アメリカ合衆国に次ぐ世界第2位のGDP国家に暮らす労働者としては、
自分の生産量に見合った消費をする権利はあるのではないか?
そうだ、半期に一度、雇用者が用意してくれる、打ち出の小槌。
ボーナス、だ。
とはいえ。
もともとが生産量の少ない労働者である僕に、労働対価に見合った金額は、わずかである。
雀の涙よりはちょっとばかり多いそれを、仲良く分かち合うのが美しい夫婦の姿であり、
家庭円満の秘訣なのだけど。
我が出るのもまた、夫婦の真の姿でもある。
お互いの、欲しいものリストは、消去法による攻防の渦に漂う、一枚の紙切れ。
15秒ルールから、15分ルールへと拡大された枠内で、黙殺されゆく幾多のアイテム。
去年、MINI を勝ち取った僕は、今年の配分が少ないとは予想していたけれど。
全額、繰上返済に回しま~す
って、それでは、あんまりだ。
確かに。
金利は上昇し、住宅ローンを抱えるものに先行き不透明な時代が待っているのは、間違いない。
友の中には、今月より2万円も支払いが増えた、変動金利組がいるのも事実だ。
でも我が家の住宅ローンは、固定金利ではなかったか。
あっ、そっか、金利は変わらないのね、ウチは 
そうだろう、そうだろう。
目先の幸せ、銀行が勧める、1%ローン(但し、変動型)にしなかった夫の賢明なる選択を尊べ!
15秒後には再び、ボーナス争奪戦となった、ある夜。
夫の状況は、かんばしくない。
MINIぃ~、いまのままで十分です
(いや、貴女の傷付けたホィールとか)
液晶モニタぁ~、今のはお使いになれないのかしら?
(いや、作業効率の良い大型モニタが欲しいのですよん)
デジカメぇ~、去年買ったばっかりじゃなくて?
(でも、もうちょいプロっぽいものを使ってみたいのだけど)
自転車ぁ~、まだ動くんでしょ?
(ったって、既に3年も乗ってるし ... )
ワタシが納得する理由が見つかりませんので、15分間、考え直し
なんだかんだとケチを付ける鬼嫁は。
やっぱり、繰上返済へと走りたい、夏なのであった
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Life Style | 暮らし/家族
Posted at
2006/07/06 16:19:47