後ろを開けた感じがザリガニっぽいということで ...
ザリガニ(採り改め)撮り の意味がわからない新参者の僕に
それがナニを意味する隠語なのかを教えてくれたのは
山の似合いそうな
爽やかな青年である。
そうか、そういうことか!
Cピラーごとガバッと開くお尻のスプリットドアはアストンマーティンの
優雅なドアのように、僅かな角度を持って上向きに開く。その姿が
両のハサミを上げて敵を威嚇するザリガニに、似ている。
と言われれば ... 確かに。似ている。
だよねぇ、いい大人がザリガニを採るため、わざわざ信州まで
足を伸ばすわけもないよね。
もしかしたら、どなたかが釣り上げたかもしれないブルーマロンの虚像はスラングの理解と共に
消え去ったのであるが、同時に。
ザリガニ姿のクラブマンが並ぶ絵面への期待は高まる一方である。

北アルプスからの豊かな水脈が育む
安曇野のワサビに別れを告げ、昼食会場となる
ホテルアンビエント安曇野へ走る。
ナビもなければ土地勘もない John Cooper
前を行くクラブマンだけが頼り。
意外と勾配のきつい山道もあったりしたけど
(オーバーブーストで)280Nm を誇る John Cooper
3,000rpm 以下でも楽に登ってしまうのは、さすが!
慣らしが終わったらターンパイクでも行ってみるかの

クラブマンというクルマを媒介にして一堂に会した
老若男女、コック長が腕をふるった信州のフレンチや
板長が仕切った信濃の御膳に舌鼓を打ちつつ
再会を喜ぶ者あり、親交を始める者あり。
疎外感漂う、個人主義が横行する今のニッポンで
生い立ちも違えば、暮らしも異なる人々が
瞬時に打ち解ける、この光景。
MINI には ...
その奇跡を引き起こす力があるんだなぁ~
ノークラブマンノーライフ御一行様 と
フロントの案内板にカタカナで記された
1個小隊は連隊長の号令と共に席を立ち
次なる目的地へと移動を開始する。
いよいよ。ザリガニ、である。
あぁ、いったいどのような光景なんだろう?
国営アルプス安曇野公園
事前調査によれば北アルプスを水源とする幾筋もの
川が運んできた土砂による堆積地の模様。
園内には広い草地や木々の香る散策コースもあって
犬のムスメを連れてきたなら大喜びで走り回りそうな
ところだけど、今日はクラブマンの日である。
園内散策は次回に譲るとして感激したのは、ここの
芝が敷き詰められた駐車場なんである。
季節柄、枯れてしまってるのは残念だけど
我が愛車を撮るには絶好の場所ではないかい♪
枯れかけた男のクルマだからむしろ好都合か ...
芝が青々と茂る季節にまた来ようと密かに誓い
これからどうするのか所在なく待っていれば ...

停車位置をミリ単位で調整し筋の通ったラインを作るんですと!
ハッチバック集団ではあまり見かけたことのないこの作業は綺麗なザリガニ状態を演出
するための下準備なんだそうで、No Clubman No Life な意気込みを感じたんであります。

噂の、ザリガニ。
ゲートが上下に開いてしまう他のモデルでは
決して味わうことのできぬこの所作は
左右に開くドアを持つクラブマンならではの
特権であり、お楽しみである。
バックシャン MINI の見せる、新たな魅力に
ただただ、唸るばかり ... だが、待てよ。
ドアを開けるということは荷物も主役かしらん。
観音開きの奥にはハピネスが積まれるの?

260 リッターのカーゴルームに積まれたハピネス、二題
こんな幸せを長らく夢見ておったんです、ワタクシは

トランクスペースからカーゴルームへ。
シューティングブレークなるクラブマンは
なにをどう積むか?
ってことも大切な事項であると皆さんの
開かれた観音扉を見て思ったのでした。
あたりに帳が落ち始めた頃、お疲れ様でしたの
解散となり、オプショナルツアー参加者は
山間のカフェへ。
再びエンジンに火の入った John Cooper Works
嬉々として山道を駆け抜けるんでした。
楽しき時間は過ぎ去るのも早く、信濃路は
あっという間の闇の中。
起きたのは朝3時!だというのに。
睡魔すら寄ってこないこの活力はなんでしょう?
No Clubman No Life
クラブマンがなけりゃ人生は(楽しく)ない
ってことに尽きるんですね。きっと ...
この日遊んでくださった皆々様、素晴らしい企画と細やかな心配りで運営してくださった幹事様
どうもありがとうございました♪
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NCNL | クルマ
Posted at
2012/11/12 10:43:59