• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

かめい堂のブログ一覧

2012年09月03日 イイね!

蔵王温泉旅行記

蔵王温泉旅行記犬のムスメと暮らすようになってからというもの
足の向くまま気の向くまま秘湯へ ... などという
贅沢は許されなくなってしまいました。
秘湯には犬が泊まれる宿がないからなんですが、
秘湯にさえこだわらなければ犬も泊まれる温泉宿は
少なからず、あるんです。
あるには、あるけれど。小洒落たペンションばかりの
犬宿は、(湯に限ると)大同小異。
(自称)日本秘湯を守る会の一員としてはユニットバスのような湯殿はご遠慮願いたいし、
単純泉ばかりってのも味気ないし、少なくとも源泉は掛け流していただきたいなぁ、と。

どこぞ、よい温泉はないかぇ? いい気分(温泉)

ありました、ありました。
含硫化水素強酸性明礬緑礬泉なる、蔵王温泉。
読むからに刺激の強そうな泉質が秘湯気分を
盛り上げる、ペットも泊まれる温泉宿。
でも。片道 400Km 弱の山道を含む行程に
我が意を得た MINI は嬉しいだろうけど、
那須より北へ行ったことのない犬のムスメは
耐えられるのかしらん?
案ずるより産むが易し
プレミアムな車内がヨダレまみれになるのを覚悟しつつ、北を目指したのでした。

 (お盆明けの)空いてる東北道を疾走し、
 豊かな樹木に囲まれた蔵王エコーラインを快走し
 1,700m の高みに至る蔵王ハイラインを力走した
 MINI Cooper S 。
 7年も経ったとは思えぬほどの絶好調ぶりに
 いいクルマだよなぁ、と思うことしきり。
 クラブマンというモデルがこの世になく
 JCWというパフォーマンスを知らず
 AT ではなく MT であったなら

もっと乗っていたとしても不思議ではないペッパーホワイトの MINI Cooper S。
これが最後のロングツーリングになってしまうのかも、しれません。

さて。硫化水素を含む酸性の、早い話が硫黄泉の蔵王温泉は腐った卵臭があたり一帯に
漂うんでして、やっぱり温泉街はこうでなくっちゃね。
して。宿の風呂がこれまた、いいんでございました。

拡大する?
簡素な湯殿に趣を感じる露天風呂には肌に痛いくらいの熱い湯が
ペットも泊まれる宿にかくも素晴らしき温泉があったとは!
GR Digital に代わる新しい温泉カメラマンの相棒 NEX-5 にて撮影
手持ち夜景モードは便利ですなぁ、こういうシーンでは



樹氷で有名な蔵王の夏、
ゲレンデはトレッキングコースに様変わり。
犬も乗れるロープウェイ&リフトで山頂まで
登ってきました。

当初は山の中腹あたり(標高 1,400m 付近)で
沼散策をする予定だったんですが、あまりの暑さ
(都内と変わりない?)に計画放棄。
涼を求めて山へ来たはずなんですけどねぇ ボケーっとした顔
今夏の蔵王は猛暑なんですって。

さらに高度を上げれば少しは涼しいかもよ
ってことで 1,700m の高みへ。
空気に清涼感はあれど照りつける太陽が厳しい
山頂なんでしたぁ~

尾根沿いに お釜 まで歩けるようですが
犬もへばる暑さに断念。
蔵王連峰のトレッキングは次回(いつだ?)へ
持ち越すとして里へ下りたのでした。


歩いては行けなかったお釜をクルマで行ってみた
その正体は五色沼とも呼ばれる火口湖でエメラルドグリーンの水が妖しげ
荒涼とした風景はどこか他の惑星に降り立ったみたいなり


東京より 400Km 弱の蔵王温泉。
遠いなぁ~ と思ってたけど(そのほとんどが高速道ということもあり)殊の外、近い。
一本道を渋滞にまみれながら延々と歩む伊豆方面(距離的には半分以下なんですが)と
到達時間はさして変わらぬってことも、行ってみてわかったことだったりします。
質の良い温泉と歩くのも楽しそうな山々、また行きたい蔵王なんでした。


ゲレンデにそよぐ風が心地よい夏の蔵王高原
山歩きもいいけど昼寝もよさそうだねぇ~




これが。MINI のラストツーリングになるかもしれない 807Km は
エンジンもハミングする渋滞知らずの快調な東北道に始まり、
蔵王エコーラインの美しすぎる樹木にサンルーフは涙し、
標高 1700m へ到達する蔵王ハイラインにスーパーチャージャーも虚しく唸り、
山寺街道の35℃を超える谷底の暑さに電動ファンがあえいだ、道中でありました。

Posted at 2012/09/03 16:35:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年12月04日 イイね!

温泉カメラマンの悲劇

温泉カメラマンの悲劇欲情する、いや、浴場にいる温泉カメラマン
かめい堂は悩んでいた。
名門たむらが用意する三つの露天風呂、
その中でも温泉宿の意地を感じる秘湯風の、
川原に掘られた素朴なまでに朴訥な、
野趣にあふれる、この露天風呂を。
どう切り取るべきか?
構図を決めかねていたのである。

もぐりの温泉カメラマンは孤独だ。
個人情報保護の今、人が衣服を脱ぎ捨てる湯殿において
撮影道具を持ち歩くなど、許される行為ではない。

同時に現代は、盗撮の時代でもある。
モラルの低下は甚だしいが。
道徳に背く気持ちを容易にしてしまう道具がアキバ詣でをするまでもなく巷に溢れるニッポンで、
規律を守るのは容易ではないのかもしれない。
でも僕は、ミラーマン植草氏のように堂々と盗撮できるほど、品性は失っていない。

だから、細心の注意が必要なのである。
撮影道具たるカメラは不透明のビニール袋に収納した後、手拭いで覆い隠して湯殿へと向かう。
棚に並ぶ籠から先客がいるかいないかを探り、
湯船はむろんのこと、湯殿にも人影がないことを確認した上で、
ビニール袋ごとカメラを持ち運ぶのである。

いつ何時、他人が入ってくるかわからぬ湯殿の中で。
湿気は大敵の高精度なデジタル機器を、漂う湯気の中で惜しげもなく稼働させ。
生まれたままの姿で、単焦点、広角レンズを操る。
これぞ盗撮の、醍醐味であろうか?

しかし現実は、厳しい。
他人の目という最大のリスクを回避するには時間帯を選ぶ必要があり、
それはたいていの場合、深夜となるからだ。
窓からの光を期待できない内湯もそうだけど、暗闇の露天風呂は相当に厳しい条件である。
いかにF値2.4の明るいレンズとはいえ露出が不足するのは当然であり、
頼りない光源を頼りに、シャッターは可能な限り開けておかなくてはいけない。
でも ... 、三脚などは持って入れるわけはないのであって。
湯殿の床、腰掛け、桶、湯船の縁、周囲の岩などなど、使えるものは何でも利用して
カメラを固定するのだけれど、支える腕は必要だ。
そして支える腕を持つ温泉カメラマンは、素っ裸なのだ。

凍て付くような山の夜。
奪われる体温を自覚しながらも、構図を決め、液晶を確認し、シャッターを開放する。
レリースボタンを押していられる時間は、2秒が限界である。
それ以上は、カメラを固定する腕が震えてしまう。
湯気に曇る液晶ファインダー。
古ぼけた街灯の光でも被写体を確認できる一眼レフとは異なり、コンパクトカメラ標準の
液晶ファインダーでは暗闇での被写体確認など、至難の業とも言える。
盗撮を容易にするためのコンパクトカメラだけに、光学ファイダーなどという余計な突起物を
取り付ける余裕はないのだから、コレで我慢するしかないのではあるが。

そこで温泉カメラマンは、フラッシュを焚いた試し撮りを、事前に行うことにしている。
撮った絵を瞬時に見られるデジタルカメラならではの荒技は、暗闇の構図確認に有効なのである。
場所を変え、向きを変え、アングルを決めては、試し撮り。
虫も息を殺す、山間の清流のほとりで、ただ一人。
裸の僕は、調子に乗りすぎていたのだろうか ...


翌る朝、バイキング形式の朝食の席で。
口火を切ったのは、叔母様であった。
昨日の晩、お風呂の帰りに変な人を見たのよね~
川原でフラッシュみたいなのが光ってたから ...

行動を共にしていた鬼嫁が、言葉尻を拾う。
そうそう、あのあたりに露天風呂があるから、女風呂でも撮ってんじゃないかって ...
いやよねぇ、変態がいるなんて ぷっくっくな顔

・・・・・ げっそり

我が妻よ。
その変態男 ...

君の愛する、夫なのだよ ふらふら
Posted at 2006/12/09 14:50:22 | コメント(7) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年12月04日 イイね!

温泉三昧の宿、たむら

温泉三昧の宿、たむら四万 たむら
天保5年の作というから
実に172年も時を遡る堂々とした母屋は
ここが名門であることを教えると同時に
旅人を優しく迎えてくれる建屋である。
たむらの森と称される十万坪の広大な敷地は、
三棟からなる旅館部と一棟の湯治部、そして、
四つの内風呂、三つの露天風呂、一つの貸切風呂を
構えてもまだ余るほどに、贅沢だ。

川を挟んだ反対側に営む老舗積善館と共に、四万のレトロな温泉街をシンボライズする
たむらは、メディアでもよく取り上げられる旅籠だ。
息子のための VOXY の背後に映る萱葺屋根を見て、蔵原を連想した方は、
なかなかの昼メロ通でおられるが、実はこのたむら
加藤貴子扮する若女将が奮闘するTBS愛の劇場 温泉へ行こう4 のロケ地でもあったりする。
そんなたむらを選んだ僕は、昼メロ好きのサラリーマンであるが、
特に加藤貴子のファンというわけではない。
ファンではないけれど、彼女のような若女将がいる宿は泊まりたい、と思う。
だから今回の慰安旅行、スポンサー特権でここを選んだ、と言いたいところだけれど。
実のところ、たむらに美人若女将がいる、という話は聞いたことがない。
本当に、美人若女将がいらっしゃった積善館の方が確実ではあるけれど、
あくまでも義父母達への慰安旅行なのだから、
個人の渇望は心の中に仕舞っておくべきなのである。

戦争を知らない僕らにとっては大正浪漫であった、積善館は元禄の湯も。
戦争を知る御老人にしてみれば思い出したくもない貧しい時代の風景と言えるのかもしれない。
天保5年の母屋には目もくれず、その奥に広がる豪勢なロビー、レトロな温泉宿と言うよりは
伊東はサンハトヤのようなロビーではしゃぐ戦前派を見て、そう思う。
併設する土産物屋は御夫人達の憩いの場であり、
全国紙を取り揃えた新聞ラックが置かれる掛け心地のよいソファは紳士の一服の場である。
高い天井、フカフカの絨毯、清潔な館内。
それぞれに喜ぶ義父母と叔母様達は、すでにこの宿の虜だ。

丁寧な中にも親しみのある仲居さんに案内された16畳の和室には、独立したバスとトイレと洗面台、
ちょっとした坪庭とバーカウンター、さらには、二方向の窓が付く。
つまり隣室との境は壁一枚ではなく、僅かながらも空間が存在するわけで。
さすがに、10万坪の敷地である。

しかし宿の自慢は、風呂である。
分あたり1,600リットル以上の湧出量を誇るここは八つある全ての湯殿において、かけ流し。
なんとも豪勢な温泉を味わうべく、荷ほどきもそこそこに部屋を飛び出す。
がしかし。
行きたい湯殿がどこにあるのか、わからない。
う~ん、されど10万坪。

館内湯巡りには、熱意と根気が必要なのね 冷や汗2
Posted at 2006/12/08 16:25:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年11月23日 イイね!

人肌の放射能

人肌の放射能まるで地の底へ降りていくような長い長い階段。
杉皮を張った石段が素足に冷たいが、この先に
宿自慢のラジウム源泉があるのだから、
身体は芯まで冷えた方が、らしいというもの。
簡素な脱衣所、先客がいることを示唆する
作務衣が4着ほど籠に入る。
残念、写真は撮れぬかぁ
秘湯ムードを盛り上げる、くたびれた扉を開け、
湯殿を覗いた刹那、僕は声を失う。

ひっ、人が浮いてるぅーーー げっそり

ホルマリンプールのようであった四万は元禄の湯でも人は浮いていなかったが、
ここは確かに、人が浮いてる ... 、ように見えた。
薄暗い湯殿のまん中、そこが放射能プールでもあるかのように青白く光る湯船の中。
脱ぎ捨てられた作務衣の主達は、両足を伸ばしきって横たわる。

先客達はすでに。こと切れたか ... 冷や汗2

思わず引き返そうと考えたが、かすかに聞こえる、気持ちの良さそうな寝息。
こと切れた、わけではなかった。
良かった。
にしても。
寝息を立てるほど熟睡できるものなのか、湯の中で?

温度:37.2℃、泉質:単純放射能泉
人の体温とほぼ変わらぬ源泉をそのまま引いているこの浴槽は、雪が降ってもおかしくない
晩秋の中越地方には水風呂の如く、ぬるいのであって。
おまけに、単純ではあっても放射能だ。
凛とした空気の中、高い天井を支える梁に向かって立ち上がる湯気に、
元素記号 Ra が見えたような気もしたが、とりあえず、入ってみよう。

なんだろう、この気持ち良さは ほっとした顔

母の胎内にいた頃、きっと僕らはこんな感じだったんだろうな。
人肌の湯は、赤子を守る羊水なのかもしれない。
四肢の、細胞レヴェルまでもが、原始に回帰する感覚は例えようのない不思議さだ。
寝息を立てるほどに熟睡してしまうのもわかる。
30分も経っただろうか、細かい気泡が肌にまとわりつく。
ラジウム効果なのかどうかわからないけれど、肌触りの良さは格別だ。

長湯してくださいね。できれば二時間くらいは ...
仲居さんの説明を聞いた時は、そんなに浸かってられる?と思ったけれど。
この湯だったら、半日、入っていても悪くない。
とは言え、湯に浸かる先客達は一向に目覚める気配がない。
写真を撮ろうと粘る僕も、二時間ほどで根負けする。
もうそろそろ夕食の時間だから、だ。
このクセになる温泉、都会のペースで時間を使ってはいけないところだったのだ。

宿には他に、貸切の内風呂がふたつ、露天風呂がひとつ。
そのどれもがラジウム源泉ではあるが、温度管理の難しさから加熱されているという。
あのぬるさでは文字通り家族水入らずで困っちゃうだろうし、一応は掛け流しだから
熱を加えても、いい湯であることは間違いない。

栃尾又温泉 自在館
山間の温泉宿らしい簡素ながらも、心のこもった食事は実に、素晴らしい。
施設の古さは否めないが、また行きたいと思わせる魅力に溢れた宿なのであった。

Posted at 2006/11/27 16:02:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年11月22日 イイね!

策士は満足されたのか?

策士は満足されたのか?新潟県、栃尾又温泉
魚沼から尾瀬へと抜ける国道352号線の
深い山間の中、忽然と姿を表すこの温泉地は、
そこだけが昭和40年代のままであるかのような
泣きたくなるほどに、ひなびていた。
四万法師
江戸や大正から続く誇り高き旅籠よりもはるかに
近代的な温泉宿なのに、貧相で古びた感じを
覚えてしまうのは、なぜであろう?
高度成長期に観光地化されたまでは良いけれど、その後の時代の変化、人々の嗜好の変化に
追従できなかった、忘れ去られた観光地の風情が、栃尾又温泉にはあるせいかもしれない。

これは ... 冷や汗2

日々、労働に勤しむ夫のために、策士鬼嫁が用意した景品。
感謝すべきではあるけれど、宿の外観を見た瞬間に僕の気持ちは、少し滅入る。
所々塗装のはげた、ひび割れたモルタルに、旅籠に対する愛は見受けられぬが、
もしかしたら、良心的な宿泊料が災いし、手が回らぬだけかもしれない。
鬼嫁が絶対の自信を持って予約した宿であるのだから、その判断は後でも良かろう。

玄関に入り、磨き込まれた木の床を見て、少し安心する。
これだけ艶が出ていれば、働く人々の気持ちは強い。
まず、間違いない。

いい宿、だ るんるん

仲居さんの心のこもった歓迎の言葉に不安は確信へと変わる。
日本秘湯を守る会の提灯が暖かみを添えるロビーで振る舞われた珈琲に舌鼓を打ちつつ、
宿の説明を聞いているうちに定まったはずの確信は再び、不安へと舞い戻る。

当館の源泉は、37℃少々のラジウム泉です いい気分(温泉)

37℃?
ラジウム?
それって ...

人肌の放射能? げっそり
Posted at 2006/11/24 16:00:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域

プロフィール

東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

ミニ MINI Clubman ミニ MINI Clubman
遡ること5年前の秋 品川インターシティにてお披露目された New MINI のバリエーシ ...
その他 自転車 その他 自転車
伊コルナゴ社のクロスバイクです。 フレームの美しさに惹かれました。 東京の東側から西側へ ...
ローバー ミニ ローバー ミニ
59年の誕生以来、姿形を変えることなく造り続けられた mini が遂に生産終了となったの ...
ミニ MINI ミニ MINI
BMW が Rover を買収してから7年後の2001年、似て非なるミニが誕生するわけで ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation