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かめい堂のブログ一覧

2006年06月01日 イイね!

Rambling MINI ... 誘うクルマ

Rambling MINI ... 誘うクルマ旅の終わりはいつも唐突だ。
まだまだ続くと思われた濃厚な時は
なんの前触れもなく別れを告げる。
どうして、旅に出たのか?
何を求めて、旅に出たのか?
誰と出会うために、旅に出たのか?
どこへ行くために、旅に出たのか?
いつ、旅に出たのか?
どうやって、旅を続けたのか?
沈む夕日へ向かう MINI の中で僕は思う。
寒い国からやってきた暖かな家族へ提供した一夜の寝床が旅のきっかけではあっても、
運転という行為にまったく興味を示すことのなかった鬼嫁の
この半年間における気持ちの変化が、そもそもの事の発端ではなかろうか。
そうなのだ、やはり ...
旅慣れぬ僕らをグランドツーリングへと誘ったのは、MINI なのだ。

1,602Km
これが、MINI の走った距離。
叔父のRV車と嫁友のミニバンによる200Kmあまりを差し引いた、実際に MINI が走った、道の記憶。
深く轍の刻まれた一本の高速道路を、
牛の歩くのどかな農道を、
渓流のせせらぎが耳に優しい山の道を、
山峡の秘湯へと続く緑の道を、
友の家に至る携帯の通じぬ国道を、
伊達政宗が見下ろす4車線の目抜き通りを。
様々に変化する北の大地を駆け抜けたコンパクトカーもまた僕と同じ、歓びに満ちているようだ。

オクタン価の高いガソリンを126Lも飲み込んだ、6日間。
いつもながらの大食漢はだけども、12.7km/Lという望外な足の長さで、そうではなかったことを伝える。
我が家の MINI の、始まって以来の好燃費。
それは、MINI が走るべき道を、Cooper S の走りたいように、存分に駆け抜けた、証なのだ。

東北道の起点であり終点でもある浦和料金所を越え、S1川口線に乗る。
スカイラインを横切る高架線が複雑であることに、東京へ入った現実がある。
闇に逆らう都心の灯り、荒川を挟んだ反対側に林立するビル群が現れた頃、
僕らの旅は本当の終わりを迎える。
それを知らぬ MINI は、C2湾岸線を疾走する。
ハミングするエンジンは、僕に問いかける。
さて、次はどこへ行こうか?

それは ... 、財布を握る鬼嫁に聞いとくれ 冷や汗2
Posted at 2006/06/01 16:27:35 | コメント(6) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月30日 イイね!

Rambling MINI ... 牛タン

Rambling MINI ... 牛タン仙台といえば、牛タン。
だからお昼は、牛タンにしよう。
でも、思うように腹は減らない。
歩けば少しは空腹になるだろうか。
街を散策してみる、が。
リトル・トーキョーのような仙台に
リアル・トーキョーからやって来た僕らが
見るべきものは少ない。
早々に飽きてしまった僕らは、考えた。
幻の牛タンになりかけた時、思い出した。
そうだ、牛タン弁当!
弁当なら帰路のパーキングで、好きな時間に食べられるじゃないか。

深夜の、癒し系番組にして教養の番組。
小谷真生子のワールドビジネスサテライトで紹介していた、紐を引くと暖まるという、牛タン弁当。
これは食べてみたいとあの時、思ったはずだ。

駅へと走る。
エキチカではない、エキナカの、巨大なコンコースはさながら、デパチカの様相だ。
ずんだもちが、萩の月が、白松がモナカが、鬼嫁を誘う。
これ、お土産にいいかも ...
いやいや、人のことより、僕らのお昼、だ。
通路を埋める観光客、ビジネスマン、売り子を掻き分けて辿り着いた、駅弁コーナー。
TVで見た牛タン弁当は、そこにあった。
だがしかし実物は、まわりの弁当達より一回り大きい。
大盛り?

当然、そう思う。
初めて目にした誰もがその中に、たっぷり詰められた麦飯と牛タンを連想する。
これで、\1,100とは安い!
さすが、本場。
得した気分で僕らは弁当をふたつ、買ったのだった。

食をそそる香り。
MINI に戻るなり、堪えきれずにフタを開ける。
こんがりと焼けた牛タンに喉が鳴る。
あれれ?
舌は5枚くらいしか入ってないゾ

その下に詰まっているはずの、大盛りの麦飯と、バランスが ...

アゲゾコだぁーーー ぷっくっくな顔

罵声をあげたのは鬼嫁であった。
よくよく見れば、麦飯の詰まった容器の底は浅い。
それにしてはでも、この弁当はズシリと手に存在感を覚える。
この重量感はなんなのだろう?

二重に構成される容器の内側、麦飯の入った器を持ち上げてみる。
手に残された、外側の器の底にあったのは、加熱器であった。
そうだったのか

紐を引くことで出来たての暖かさを提供するこの弁当には化学反応で発熱する仕組みが必要だったのだ。
その加熱器がこの弁当を大盛りに見せるのであって、その中身は、ごくごく普通の量だ。
むしろ、ダイエットを気に掛けるセレブに相応しい量かもしれない。

容器一杯に麦飯が詰まっている図を想像した僕らは、単なる貧乏人だったのだ 冷や汗2
Posted at 2006/05/30 17:25:38 | コメント(5) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月30日 イイね!

Rambling MINI ... 仙台へ

Rambling MINI ... 仙台へ5月22日
幽谷の露天風呂は
優しげな夕暮れ時や幻想的な闇の中も良いが、
谷に住む生き物が目覚める朝はまた、格別である。
そう思う旅人は多いようで、午前6時だというのに
江戸の湯壺は結構な混雑であった。
あぁ、残念
ゆったりできぬ、ということもあるのだけど。
陽の光に満ちあふれる渓流沿いの露天風呂を
レンズに収めることができないのが心残り。
入浴客のいる、それも男女混浴の露天風呂でカメラを構えられるほど僕は、図太くないのだった。

国道48号線を来た方向とは逆に、走り始める。
既に1,000km以上を走破したグランドツーリングの最終日である今日は、特に目的地もない。
仙台宮城ICより日々の暮らしが待ち受ける生活に、舞い戻るだけだ。
だけども、そのまま帰るなんて ...
なんか寂しいよね。

仙台に寄ることにした。
独眼竜正宗が開いた城下町、東北地方最大の、百万人の市民を抱える仙台は、大きい。
商店街に踊る高級ブランドの名前
歩道を闊歩するファッショナブルな女性
目抜き通りに鳴り響くクラクション
何日かぶりに見聞きする都会の、活気、喧噪、混迷。
豊かな自然の中で夢を見ていた二人を現実へと引き戻す、都会の顔。
でも、僕らは。
その10倍の規模で展開する1,000万都市へ、帰らなくてはいけない。

正宗公の見下ろす仙台の街を走り回る MINI もまた、針路を南へ取りたくないようであった。
Posted at 2006/05/30 15:59:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月29日 イイね!

Rambling MINI ... 幽谷の湯

Rambling MINI ... 幽谷の湯鷹泉閣元湯 岩松旅館
山形へと抜ける国道48号線の脇に建つ
鉄筋の中層ビルに旅館の情緒は感じられない。
こんなところに江戸の岩風呂があるのか?
蔦温泉の記憶が生々しい僕にとってこの旅館は、
団体客専用のレジャー施設にしか見えないのである。
吹き抜けの広々としたロビー、
足が沈むほどに毛足の長いカーペット、
出迎えるフロントの清潔な制服、
そのどれもがリゾート地のホテルを連想させる。
本当にここなのか?

大型旅館の常であるビジネスライクなそれとは違い、
丁寧で暖かみのある応対に一抹の救いを感じながら部屋へと入る。
広い!
部屋が広いのはよくあることだけど、ここは。
エントランスからして我が家の寝室くらいあるのではないか?
少々古びた感じは否めないが清潔であることは確かな和室も、居心地が良さそうである。
団体客を受け入れても老舗旅館の意地はあるのだ、ろう。

エレベーターを乗り継ぎ、幽谷の湯へと続く階段を下る。
この回廊は、現代と中世の、架け橋。
期待感は増す。
蔦温泉でさえ近代的と思える、今まで見たこともない質素な脱衣所に、秘湯を感じたその先に。
江戸より続く湯壺があった。
風情なり!

手を伸ばせばそこに広瀬川の流れを感じられるほど、水の音が近い。
谷を覆うかように枝を伸ばす木々の緑が、清らかな流れに色を付ける。
人の手で、途方もない時間を費やして掘られた岩肌は、石垣を組んだかのように見事だ。

四つの湯壺
そのそれぞれが異なる源泉を持つという。
川上より順に、川下へ向かって、入れ替わり入ってみる。
湯泉の違いはわからないけれど、見える風景の違いが面白い。
どれもがあっさりしているように感じるのは、ここが川の湯であるからか。

川のせせらぎ、虫の声、満天の星空
深山幽谷の湯は、長湯を誘う。
それは ...

旅を共にする妻と一緒に入る混浴露天でもあったから、だ ほっとした顔
Posted at 2006/05/29 15:20:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月29日 イイね!

Rambling MINI ... 作並へ

Rambling MINI ... 作並へ   作並温泉に投宿す。
   家は山のそこにありて翠色窓際に滴り
   水声床下に響く。


芭蕉の足跡をたどり、みちのくの旅を続けた正岡子規が
はて知らずの記に書いたこの山間の奇泉を
6日間に及ぶグランドツーリングの終点に選んだのは、
作並の地が100万都市仙台からわずかに25Kmという
行程上の有利さもあるのだけれど、
江戸の時代から続く、岩を切り抜いた湯壺を、
この目で確かめてみたかったからに他ならない。

開湯は奈良時代、相当に昔である、が。
歴史を感ずるのは、源頼朝がこの地に来ていた、ということである。
奥州藤原氏と戦う幾千人かの兵と共に、この奥深い静かな谷に湧き出る湯で
軍旅の疲れを癒やしたとされる、作並。
時の征夷大将軍が入湯したことで伝説化された作並の湯は、徳川の時代に花開く。
深山の、草を刈り、巨木を倒し、岩を割って、開いた道。
広瀬川の流れる谷底へ導く、100段もの階段。
八年もの歳月を掛けて岩を掘り抜いた、湯壺。
重機など存在しない時代、この温泉地を大衆のものとした原動力は、どこにあったのか。
伊達百万石の豊かな財力を持ってしても、相当の困難があったのではなかろうか。

そんな温泉地に足を伸ばしてみたい。
歴史の重みを感じながら浸かる湯は、地の力を肌で覚える山峡の湯とは、
また違った味わいがあるのではないか。
江戸に生きた岩松家11代目が築いた、100段もの階段を降りてみるべきだ。

川の湯とは谷底にある。
いい湯は階段を下るものなのだ。
Posted at 2006/05/29 12:08:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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