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かめい堂のブログ一覧

2006年05月28日 イイね!

Rambling MINI ... 免停の危機

Rambling MINI ... 免停の危機九戸ICより八戸自動車道を南下し始めた僕は、
ちょっと気が急いでいたのかもしれない。
どうしても日の沈む前に、今宵の宿へ着きたかったからだ。
闇に覆い尽くされては、この宿の魅力も半減してしまう。
それにしても、轍が酷い。
下り車線同様、上り車線にも冬の爪跡が残っている。
追い越し車線の方が多少なりともマシであることに気付いた僕は、追い越すクルマなどないのに右車線を走り続けた。
西に傾き始めた陽の光が眩しいフロントウィンドゥの上、
ルームミラーの中に赤い点を認めたのは、東北自動車道と合流した後だった。

んっ、パトカー?
すぐさまステアリングポストの上へ視線を落とす。
速度計の針は盤上の右半分にいる。
スケールの2/3を使い切っている ... 、かもしれない。
まったくもってスピード感に欠ける現代の MINI は、時として自分の出している速度を忘れさせる。
だからこそスピードメーターに、敬意を払わないといけない、はずだったのに。

ヤバイ げっそり
脇を伝う冷や汗と共にシフトダウンし、クルマを走行車線へと戻す。

横のクルマ、次のパーキングへ入りなさい
拡声器で増幅された声は、いつの間にやら追い越し車線を併走する警察車輌からだった。
万事休す、免停だ。

点滅する赤色灯に先導されながらパーキングへと入る。
こちらに向かってくる高速機動隊員が青鬼に見える。

うんてんすさん、なんギロではすってたか、わかりますか?
(ちょっと、なまった感じがユーモラスで楽しい)

えぇっと、120くらいでしょうか ... ???

なんぼなんでも、それはねぇっしょ、うんてんすさん。
ぼぐらがそのスピードで走っておいづけながったんだがら、さ。
で、ごごは、80km規制だって、知ってますたぁ?


独特のイントネーションを楽しんでる余韻は吹き飛んだ。
80Km規制?
ということは、取り消し?
素晴らしきグランドツーリングの結末が、免許取り消し?
楽しき MINI ライフはこの先、鬼嫁のもの?

存分に運転手の猛省を感じて頂けたのか、今回は忠告だけにする、という。
どうやら僕は、測定開始前に気付いた、ようだった。
測定機のロックオンを免れた幸運に、感謝。
実は人の良さそうな高速機動隊員にも、有難う。

緊張の余り乾ききった喉を潤すために、このパーキングでコーヒーを飲む。
南部富士、岩手山の雄大なる姿に、癒やされる。
宿に電話を入れ、到着が遅れることを伝える。

夕暮れ時の、深山幽谷の、露天風呂を楽しむことはできるのだろうか。
Posted at 2006/05/28 16:39:13 | コメント(6) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月28日 イイね!

Rambling MINI ... 友との別離

Rambling MINI ... 友との別離久慈名物の千草ラーメンで腹を満たした後、
僕らは次なる宿泊地へ向かう。
最も近いインターチェンジまでは40分ほど走るという。
先導しますから
旦那さんの言う親切な申し出に恐縮したが。
どうせ道の駅で野菜を買う用があるからいいのよ
嫁友のこの一言で、タンデムで走ることになる。

お姉ちゃんのクルマに乗りた~い
我が鬼嫁をオバちゃんとは言わず、お姉ちゃんと呼ぶほどに、賢い娘達がそう願う。
楽しき時を終わらせたくないのは子供達も同じ、なのだろうか?

後席を占領する大量の荷物を一時的に嫁友のミニバンへと移し替え、はしゃぐ子供達を乗せた MINI は、
渓流沿いの、のどかな道を、先行するミニバンに従って、ゆっくりと走る。

あのね、パパもミニが欲しいんだよ
私も欲しいなぁ

嬉しいことを言ってくれるじゃないか、この娘たち。
あと、10年もすれば免許が取れる。
そしたら、おじさんの MINI をあげるから、ね♪

八戸自動車道の入口、九戸IC手前に、その道の駅はあった。
地元で採れた新鮮な野菜が、安く売られているらしい。
よく買いに来るんです
荷物の移し替えを手伝いながら、旦那さんが言う。
気持ちの良いドライビングロードを流して野菜を買いに来るなんて。
うらやましいような、気もする。
やがて店内から戻ってきた鬼嫁の両手には、たくさんの野菜があった。
まだ旅行は終わっていないのに。
そんなに野菜を買ってどうするの?

買ったのではなかった。
お土産に ... 、と。
嫁友が持たせてくれたのだ。
野菜を買う用とは、自分たちのためではなく、僕らのためだったとは!

子供達が、とても素直で、純粋無垢であるのは、当然なのだ。
こんなにも素晴らしいママとパパなのだから。
Posted at 2006/05/28 16:33:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月28日 イイね!

Rambling MINI ... 小袖海岸へ

Rambling MINI ... 小袖海岸へ5月21日
野鳥の囀りで目覚めた昨日とは違い、子供達の騒ぐ声で目を覚ます。
非日常的な旅を続ける僕らを日常へと舞戻す、生活音。
いや、夫婦二人の毎日なのだから。
子供の声がする朝はそれだけで日常的ではないのだけど。
その子供達が企画したという久慈市周辺のミニドライブは、
自転車から始まった。
小学3年、4年の姉妹に連れて行かれたのは、彼女たちの通う小学校。
土の校庭が、アンツーカー仕上げのグラウンドを見慣れてしまった
僕の目に、新鮮に写る。
石灰で引かれた微妙に揺れる白線も懐かしい。
やっぱり校庭は、土だよ、ね。

次なる目的地は、海らしい。
旦那さんの運転するミニバンで繁華街を抜けるとすぐに、水平線が飛び込んできた。
海だぁ~
女という生き物は、若くても、そうでなくても一様に、海が好き、と思われる。
どちらかというと山に魅力を感ずる僕としては、2列目、3列目のシートから聞こえる歓声に閉口するが、
この海は。
男の僕でも嬌声をあげたくなるほどに、美しい。

これがリアス式海岸!
天地創造のダイナミズムを物語る、三陸の鋸歯海岸。
海面に突き出す岩に、しっかりと根を張る松が、孤高の存在。
海岸という言葉から砂浜を想像していた僕は石だらけの浜に火曜サスペンス劇場を見たが、
まさに事件が起きそうなくらい荒々しい風景だ。
だけどもその風景に惹かれてしまうのはこの海岸が、男らしいから、だろうか。

子供達が考えたドライブコースに満足しながら僕は、こんな娘がいたらなぁ、と思ってしまった 冷や汗2
Posted at 2006/05/28 16:29:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月27日 イイね!

Rambling MINI ... 久慈へ

Rambling MINI ... 久慈へ夕方頃に到着すると、嫁友には伝えてあった。
時計は、既に正午を過ぎている。
もう、旅立たなくては。
名残惜しき蔦温泉

国道45号線を南下する。
かなり大きな都市である八戸を抜け、再び、岩手に入る。
岩手の最北端となるそこは、
63年ぶりに一時帰国した旧日本兵の故郷、洋野町である。
嫁友の待つ港町は、すぐ隣。
走る車内から友へ連絡しようと携帯を取り出した鬼嫁が叫ぶ。

圏外だぁーーー
それは、 Vodafone を使うアンタが悪い。
蔦温泉のような山の中ならともかく、所々に民家が点在する国道で圏外なんて。
Docomo なら大丈夫、とばかりに僕の携帯を渡す。

やっぱし、圏外だぁーーー
んなバカな。
路肩にクルマを停め携帯を振ってみるが、液晶に映るは圏外の文字。
人口カバー率、99% を誇るのではなかったか、foma、docomo、NTT!
いや、もしかして、今、僕らがいるのは。
残りの1%、取り残された120万人の住む地域 .... 、ということなのか。

連絡の取れぬまま久慈市内に入る。
かろうじて息を吹き返した携帯で連絡を取ると、嫁友一家は総出で迎えに来てくれた。
久々の再会を喜ぶ、嫁と嫁友。
でも、GW以来のこと。たかだか二週間ぶりくらいのことなんだけど。
この地で会うということが、久々な感じを増幅させるのだろうか。

旦那さんのミニバンに先導され、嫁友宅に着く。
お茶を飲んだら、直ぐに出掛ける、という。
温泉に泊まり歩く僕らに今夜は、久慈の温泉に入ってもらいたい、という。
体をほぐしたら、美味いアワビを食べに行こう、という。
数日前から一家で今夜の予定を考えていたらしい。
僕らは東京で一夜の宿を提供しただけ、だというのに。

久慈の温泉が入湯料400円の素朴な銭湯であっても蔦温泉のように思えたのは、
アワビを頂いた寿司屋が赤坂の料亭のように素敵に見えたのは、
眠る布団が強羅の旅館のようにふっくらと感じられたのは、
北に住まう人々の暖かい真心のおかげ。

嫁友とはいえ、持つべきは友、なのだ ほっとした顔
Posted at 2006/05/27 17:19:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月27日 イイね!

Rambling MINI ... めごえぐるま

Rambling MINI ... めごえぐるまめごえぐるまっこさなぁ
話しかけてきたのは客を待つタクシーの運ちゃんだった。
   めごえ?
   ぐるまっこ?
   ・・・

これが本物の津軽弁?
場所的には八戸弁?
とにかく、直に聞く強烈な方言だ。
蔦沼散策の汗を流しに行った鬼嫁を待つ宿の玄関脇で
僕は、戸惑った。
さすがに、わからない。

あのなす、めんこい、ぐるまだっつのよ
あの、なすぅ?
茄子は見当たらないが、ナスが旨い、ってことか?
いや、運ちゃんの視線の先は MINI だ。
あぁ、そうか。
良いクルマだねっ、そう問いかけているのか?

どうも、ありがとうございますぅ
想像し返答した僕に、言葉が通じると勘違いしたらしい運ちゃんは、さらに続けた。

あんだ、どごからだ?
かみ、か?
こげな、ちゃっけぇぐるまでまぁ、わげものだなすなぁ


ダメだ、わがらねぇ~ げっそり

まぁ、可愛らしいクルマだね。
こんなに小さなクルマで東京から来るなんてアンタも若いねぇ。

そんな意味だと理解したのは、後に津軽弁を説明した青森観光ガイドを読んでからだった。
しかしこの時点では、言ってることはわからない。
会話が成立しない以上、運ちゃんには悪いが無視するしかないだろう。
悩む頃に、彼を呼ぶ客の声が届く。

おっと、仕事だ。
じゃ、兄さん、気をつけてな
 わーい(嬉しい顔)

えっ、標準語 ふらふら

さっきまでの津軽弁だか八戸弁はどこへいったのさ。
なんたるブラックなオヤジ。
それとも、運ちゃんなりの観光サービス?

ほぉ、MINI ですか?
笑いこらえるかのように小刻みに振動する運ちゃんの背中を見送っていた僕は、その声に振り返った。
入浴セットを片手に、MINI を見入る団塊世代の方がいらっしゃった。

いいねぇ。
いや、八戸でたまに見かけることはあるんだけど、こうやって、じっくりと見るのは初めてだから ...
どこのクルマ?


イギリスです。
今度は方言を使うほどサービス精神旺盛ではない、ようだ。
会話ができると思った僕は、MINI が英国車であることを告げた。

やはり、イギリスだよねぇ。
排気量は? 馬力は? 速いの? こわれない? いくらぐらいするの?

たたみかける質問は。
この御仁が MINI に並々ならぬ興味を持ちながら、生きた情報に接する機会が少ないからであろう。
クルマ好きには丁寧に答えるのが、MINI オーナーの務め。

1600で、170馬力で、速いのですが、,,,,
僕の答えに、ひとつひとつ満足そうに頷かれる御仁は、本当にクルマが好きなのかもしれない。
それにしても人里離れた山峡の温泉地で、続けざまに声を掛けられるとは。

MINIって、めごえぐるま、なんだね 揺れるハート
Posted at 2006/05/27 14:35:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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