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かめい堂のブログ一覧

2006年05月26日 イイね!

Rambling MINI ... 蔦沼へ

Rambling MINI ... 蔦沼へ5月20日
既に4日目。
楽しき時間は歩調も速い。
今日は嫁友一家の待つ港町へ行く日なのだが、
僕らは早く起きて蔦沼を散策することにした。
親切な仲居さんが熱心に勧めてくれた、からである。
旅館の裏手に広がる新緑の山、
その中に七つの沼があるらしい。
沼なんか見に行ってど~する?
そう考えていた僕は八甲田の自然美を知らなすぎた。
奥入瀬より標高の高いこの辺は、他の落葉広葉樹よりもブナが優勢だ。
耐寒性が強いのだろうか?
大いなるブナの単純林。
街路樹としても見慣れたはずの木なのに。
原生する姿は初めて目にする樹木のようだ。

薄い葉を通して届く日の光は柔らかく森の中を照らす。
見通しの良い小路を歩き、丸太で組んだ階段を下ると、その先に。
忽然と沼が表れた。

すげぇ
語彙力のなさを恥じるべきではあるけれど、それしか表現を思い付かない。
美しすぎる光景は時として、人を無口にさせる。
なによりも口が先に出る鬼嫁ですら、言葉がない。
それほどまでに美しい。

手付かずの自然
白神山地に行くほどアウトドアな人間ではない僕らにとって、ここは太古の自然そのものだ。
昨日、歩いた奥入瀬渓流ですら人の手が入った疑似空間と思わせる、ありのままの姿。
こんな場所が、温泉宿の裏山に存在するとは。

秘湯とは、湯泉が素晴らしいばかりではないのだ、ね 考えてる顔
Posted at 2006/05/26 20:30:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月26日 イイね!

Rambling MINI ... 地・温泉

Rambling MINI ... 地・温泉なんとも言えぬ木の香り。
湯屋に使われた青森ヒバの香り。
年季の入った木材に山峡の温泉を感ずる。
吹き抜けの高い天井を持つその中に、
蔦温泉の源泉が、湯船が、ある。
ブナの木をふんだんに使った湯船。
スノコのように間隔を開けて貼られた底板。
その隙間から、湯が湧き出る、という。
なんと!
源泉の真上に湯船が造られている、というではないか。
湯が注がれる温泉しか知らぬ僕は、
湯が湧き出るというここに、どうしても来てみたかったのだ。

Ph 7.24、ほぼ中性のナトリウム硫酸塩炭酸水素塩塩化物泉。
産まれたてのお湯は44℃近辺と少々、熱い。
冷水をほんの少し注ぎ、浴するに適した温度まで下げるのも、宿の心遣い。
なんたってここは、源泉と直結する湯船なのだから。
加水とはいえ、八甲田山系が育んだ湧き水が注がれている。
悪かろうはずはない、のだ。

巨大な湯船に体を沈める。
しっとりと肌にまとわりつくように、湯が迎える。
体の節々にたまっていたコリが、乳酸が、緊張が、一気に解放される。
極楽なり

時折、空気の泡が水面に顔を出す。
生の湯が地の底から連れてきた湯玉である。
湯船の底から上がる湯玉が肌をくすぐるこの楽しさこそ、蔦温泉でしか味わえぬ瞬間なのだ。

湯船からあふれる至宝の湯は、さざ波のように湯屋の床を暖める。
ブナの板が丹念に張り合わされたその床は、寝湯のためにある。
試しに、湯船の縁を枕にその床へ寝てみる。
背中を流れ去る熱い湯。
腹をなぞる山の冷気。
耳を伝う波の音。
浮遊している、そんな錯覚を覚える。

泉響颯颯
そう詠んだ井上靖ほどに感受性が豊かでない僕でもここが、
素晴らしい温泉宿であることは理解できた。

まさに、地の力、天の恵み。
Posted at 2006/05/26 16:10:02 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月26日 イイね!

Rambling MINI ... 蔦温泉へ

Rambling MINI ... 蔦温泉へ八甲田へ登る山道の袂、
青々と茂るブナの原生林に、
その宿はある。
大正7年に造られたという本館は、
往時の面影をそのまま残し、
訪れる人々に畏敬の念を抱かせる。
いや、我先にと玄関へ歩く鬼嫁からすれば、
心から敬うべきは旅費を捻出したワタシの方だ
とでも言いたかったのかもしれない。
我が妻よ、ありがとう
今ならそう言えたかもしれないのはここが
長らく憧れていた蔦温泉であるからだ。

トチ、ブナ、ケヤキ。
裏手に広がる原生林から伐採して建てたのだろうか。
大正の時代に生きた大工さんの、匠の技が込められた、実にどっしりとした本館入口。
部分部分で機能美を否定するポストモダンな BMW MINI ほど、この背景に似合うクルマはない。
そうだ、写真を撮らねば ...

ちょっとぉ、なにしてるの ぷっくっくな顔
雨に濡れ、一刻も早く湯に浸かりたい鬼嫁にしてみれば、
カメラ片手にアングルを考える僕が、さぞかしじれったかったのであろう。
風呂へ直行したいのは僕とて同じことだが、秘湯の第一歩を味わう瞬間があってもよいではないか。
まったく。我が鬼嫁殿には困ったものである。
風情を味わう情緒など、これっぽちも持ち合わせていないのだから。

左手に下駄箱、右手に帳場を見ながら、本館へと入る。
到着した客をさばく番頭さんが、粋だ。
訪れた客を迎える仲居さんの笑顔が、暖かい。
壁に飾られたセピア色の古ぼけた写真に、歴史の重みを見る。
顔が写るほどに磨き込まれた古木の床に、ここで働く人々の誇りが感じられる。
テーマパークにはあり得ない本物のレトロが、ここにはある。
秘湯ビギナーの僕には、これで十分である。

このうえに極上の湯が待っているとするならばこの宿は、1泊だけでは物足りないのではないか。
そんな予感を抱きつつ僕らは100段以上もの階段を登り、部屋へと向かった。
Posted at 2006/05/26 16:00:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月25日 イイね!

Rambling MINI ... 奥入瀬へ

Rambling MINI ... 奥入瀬へ書いてある通りに字を読む鬼嫁がオクイリセと称した、オイラセ。
渓流沿いに走る道はエンジンの力で通り過ぎるのが惜しいほどに
美しい。
奥入瀬渓流の中間地点である石ヶ戸にてクルマを停める。
ここから十和田湖方面へ戻るように3Kmほど、雲井の滝まで歩く計画があったからだ。
渓流と車道との間には遊歩道が設けられている。

歩くための道路があるのだから
そう考え、ごくごく普通のスニーカーしか持ってこなかった僕らは、周囲の観光客を見て驚いた。
皆が一様に、本格的なトレッキングシューズを履いている。
照りつける日差しから、突然の雨からも、頭を護ることができる登山帽を被っている。
恐らくは着替えと軽食と水筒が入っているであろうバックパックを背負っている。
浅草まで散歩するのと同じように考えていた僕らとは次元が違うのだ。

そんなにタフな遊歩道なのだろうか?

杞憂であった。
時に足場の悪い場面に遭遇するも全体的には、足に優しい柔らかな道である。
木材の余り、木の葉のようなチップを敷き詰めているからかもしれない。
この渓流を管理する青森県が無粋なるアンツーカー仕上げにしなかったのは、先見の明あり。
あの重装備の方々は歩道を外れて原生林の中へでも立ち入るのであろうか。

3kmといえば、自宅から浅草寺くらいの距離である。
でも、車やバイクの騒音を耳に歩くアスファルトの道と違う。
一歩一歩、土を踏みしめるように歩く道の、なんと心地よいことか。
忘れていた感覚が舞い戻ってきた頃、雨が降り出した。

さて、ついに!
ずいぶんと昔から恋い焦がれていた、蔦温泉だ いい気分(温泉)
Posted at 2006/05/25 17:36:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域
2006年05月25日 イイね!

Rambling MINI ... 樹海ラインにて

Rambling MINI ... 樹海ラインにて東京、千葉、埼玉の幹線道路ばかりを
走っていた鬼嫁にしてみれば、
東京ベイららぽーとの駐車場誘導路以来、
実に久々のヘアピンカーブである。
ガードレールの外は断崖絶壁の山道は
コンクリートの壁が閉塞感を漂わせる誘導路とは
違った恐怖感を呼んだようである。
あまりに遅い。
メーターを盗み見れば、針は20Km/hあたりを指す。
これでは迷惑車輌になるなぁ、と思った瞬間に背後より浴びせられたパッシングライト。
振り返れば、リアウィンドゥからはみ出さんばかりに迫り来る大型トラックの顔。
前を見れば、左に山肌、右に湖の、待避路などありようもない狭い狭い峠道。
横を見れば、必死の形相の鬼嫁。
これはダメだ。
ダメだけど、走らなくてはいけない。

アクセルを踏め~ ふらふら

わがったぁー
なぜだか濁音付きの了解と共にアクセルを踏んではみるものの、長くは続かない。
次のコーナー手前で大きく減速する MINI に忍び寄る、トラックの排気ブレーキ音。

ぎょえ”~、こわいーーー 泣き顔

怖いのは助手を務める僕とて同じ、ことだ。
ブナの原生林から垣間見える青々とした湖面を鑑賞する余裕もなく山を下り終えた MINI は、
奥入瀬渓流へと続く樹海ラインをトラックに追われながら、ひた走るのであった。
Posted at 2006/05/25 16:04:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | 温泉紀行 | 旅行/地域

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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