箱根八里は馬でも越すが
越すに越されぬこの世の峠
西が曇れば涙雨
東が曇れば恨み雨
どうせこの世は生き地獄
替わってはらそう女の涙
この世の苦しみ仕舞人 ...
箱根八里はとうに越えたが、越すに越されぬ気圧の谷である。
東の空に残した恨み雨が西の空で涙雨へと変わり、秋らしく
澄み渡った青空を望もうにも世の中は、鉛色にくすむ。
(自分は)持ってないなぁ
例えば。クラブマンがなけりゃ人生もない人々の集いとか、
ミニとイヌを愛する人々の寄り合いとか、
短毛種ツルツル系と暮らす人々の顔寄せとか、で。雨にたたられたことなんてあったか?
持ってる人が企画すれば梅雨の時季でも当日は晴れるというのに、持ってない男が計画すると
秋晴れの頃合いなのに台風接近、である。
マリーナを吹き抜ける潮風は冷たく、重く垂れ込めた雲が水平線を曖昧にする、墨絵の世界。
慣れないことはするもんじゃない ... けれども。
旅は道連れ世は情け
同行者がいれば金目鯛もなおさら美味い!
というわけで、我が家から 700m の距離に住む
ムスメ友達のジーナ家をお誘いした熱川温泉紀行。
MINI FES. で
運を使い果たした男の主催だけに
生憎のお天気で申し訳ありませ~ん
(目的は金目鯛ですから)雨でもオッケーですよん♪
ありがたや~
ムスメよりぐっと若い2歳の女子、ジーナさん →
ジジとジーナ 頭文字 ジ のコンビで仲良く伊豆旅行なのだぁ~
イニシャル 痔 の病院仲間ではありませんので、あしからず。

イヌに優しき伊豆半島ながら
冷たい雨が降ってしまっては優しさも半減である。
テラス席で海を眺めながらランチする贅沢は
なかったもの として全天候型の食堂
(すなわちイヌも店内に入れる食事処)を目指し
国道135号線を南下する。川奈を過ぎ、小室山を
左手に眺め、そろそろ伊豆高原かというあたりで
道端に小さな看板を発見す。
餃子こうげん倶楽部
伊豆で餃子? ここは宇都宮ではないぞ
その土地の名産を食す。が、旅の醍醐味である。
しかし。伊豆の地産地消は、夜にある。
晩餐に備え、お昼ご飯は軽く済ませましょうと
やって来た中華屋さん。
看板犬5頭と猫の仲居さんがいらっしゃる此処は
犬猫好きの観光客と伊豆の郷土料理を食べ飽きた
別荘族で大賑わい。
お店の入口で看板犬のフリをするムスメ →
本物の看板犬(ビーグルさんとイタグレさん)は
裏庭の専用コテージにお住まいでした~
自家製の皮と伊豆高原の野菜が詰まった餃子はもちもちジューシー
あっさりスープと細麺が絡んだ塩ラーメンも美味であります

お昼ご飯を心待ちにするムスメ(キミの餃子はオーダーしてないけどネ)と
お客様に失礼はないかカウンターから店内をチェックする猫の仲居さん

下町の定番みたいなランチを頂く間に
伊豆高原は本降り模様、すぐ近くの大室山を
散策するプランはあっさり却下。
今宵の宿泊地 熱川 へクルマを進めることに。
赤沢温泉を通過し北川温泉に差し掛かった頃、
薄日差し込む南伊豆の空。
持ってるかもしれない、俺様は!
伊豆高原を境に北と南では空模様も異なるのか
走る国道135号線も乾いてる、この勝負強さ ...
ブレーキダストくらいの運は残っていたようである。

この幸運が消え去らぬうちに訪れたのは
イヌに優しき伊豆半島のオモテナシ
伊豆マウンテンドッグラン である。
みかん畑を改造した山のドッグランなんて
そんじょそこらでお目にかかれぬ
冒険心いっぱいの遊び場であります。
← この先には何があるの?
ラン嫌いのムスメもワクワクする楽しき山の迷路
今宵の宿からほど近い、このドッグラン。
以前、女将さんから
皆さんがよく行かれるドッグランです と紹介されたものの、なにせラン嫌いの
ムスメですからねぇ、行っても無駄! 豚に真珠、猫に小判、馬の耳に念仏、犬に論語 ... であろう
はずが、訪れてみれば大間違いだったわけでして。
ここは。(ドッグランと言うより)リード無しで走り回れる山だね♪

平地を駆け回り斜面を駆け上がり木立の中を探検する段々畑は
イヌの本能を刺激する舞台でもあったのでした
嬉々として坂道を登ってきたのはいいけれど先客(お友達のジーナさん)が ...
遅いわね! と言われ、(自称)山ガールのプライドを砕かれたムスメ

芝の気持ちよさに背中スリスリして満足満足のムスメ
困ったような顔してるけど、これでも 楽しいのだァ~ 


休む岩場、登る岩場。登山気分を満喫できるドッグランであります

上から見下ろす楽しさも段々畑ならではのこと


フェンスで区切られたボール遊び用のフィールドも出入り自由

まるで御岳山にでも来たような光景。これがドッグランでの一コマとは ...
(続く ...)
Posted at 2013/10/30 23:32:51 | |
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