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かめい堂のブログ一覧

2008年02月03日 イイね!

雪の首都高

雪の首都高 所用で首都高に。
 ホワイトアウトする堀切ジャンクションは
 奈落の底へと向かう東京市場のように漠然とした
 不安をたたえながら北へと向かう車列を飲み込む
 悪魔の口。常磐道方面と東北道方面とを分岐する
 ポールの餌食となってしまった国産セダンを
 視界の右隅に認めた僕は、
 四つ木ICから入線したことを瞬間、後悔する。
 が、しかし。

C2中央環状線を快走する MINI に、不安は微塵もない。
速度計の針は 80km/h を下回っていても走行車線を迷走する車列より2割は速いペースで
千住新橋を駆け抜ける。

このスタビリティはどうだ 雪

積雪する首都高を走ったのはシトローエンXM以来のことだけど、
あの陸の巡洋艦と同様の安定感と、少しばかり足りない安心感を提供する MINI というクルマ。
同様の安定感は4輪の接地能力から、
足りない安心感は運動性能に振ったシャシーセッティングに、
それぞれ由来する(と、僕は思う)。
ドライな路面では執拗に車間距離を縮めてくるニッサン製ミニバンやトヨタ製サルーンカーが
新雪に刻まれた轍の中でもがく中、矢のように僕を運ぶ MINI のステアリングは確かである。
雪に覆われた曲線半径120m程の急カーブにおいても、1速のシフトダウンで対処すれば
フットブレーキに頼らずともエイペックスを通過できるほどに。

トランクションが掛かっているのか、抜けているのか。
刻一刻と変わる路面状況を伝えるステアリングを信じ、アクセルの踏みしろを調整する。
目から入力される情報以上に外の世界を語るステアリングフィールは、このクルマの
駆け抜ける歓びを支える確かな、一因なのである。

板橋ジャンクションより5号池袋線へ。
降りしきる雪は勢いを増し、視界を遮る。
ステアリングを握る両手に感じた突然の、グリップ喪失の気配。

まずい、減速だ げっそり

パドルを押し込み3速になるまで、1速、1速とシフトダウンを繰り返す。
30km/hまで減速したところで左カーブを抜けた、その先に。
こちらを向いてい止まっているミニバンがいるではないか。
さらには。
トラックだの、セダンだの、ハッチバックだの、5台くらいの車両が本線を塞いでいる。

多重衝突、.... 冷や汗2

あと5分、速かったら。
僕もあの現場を構成する一台と一人になっていたのだろうか?
いや、そんなことより。
ステアリングを通じて MINI が発してくれた危険信号を読み取らなかったら、
こちらを向いて止まっているミニバンとキスしていたのは確実であったようにも思える。

MINI に乗っていてよかったぁ~ 揺れるハート
 
と実感する、大雪の。節分の日なのであった。
Posted at 2008/02/04 15:23:24 | コメント(6) | トラックバック(0) | new mini | クルマ
2007年12月18日 イイね!

加齢なる MINI 、四たび

加齢なる MINI 、四たび 東京都中央区日本橋
 江戸の昔に五街道の始点と定められたこの橋は、
 400年が経過した今でも国道の起点であり続ける。
 ということは言い換えれば、
 全ての道は日本橋に通じるわけで、だから。
 この日、この夜。
 生まれた故郷も違えば、過ごした青春も異なる、
 ただひとつのクルマに乗ることだけが共通する男達は
 この地へと舞い戻って来た、のだと思う。が、しかし。
 同じ日本橋と語ってはいてもキロポストの元標である
 その橋よりわずかに東側、かつて元吉原が存在した辺りに
 集合してしまうところが、加齢衆たる所以。

やはり。どこかがおかしい 台風

繰り返すがお互いに、接点はないのである。
同郷の者も同窓生もいなければ、同じ会社で働いているわけでもご近所さんでもない。
バイエルンが産んだ小さなクルマを選び、心から愛し、生きる糧のひとつとしている、
そんな価値観だけが共通する男の集団である。
酒席を盛り上げる(はずの)女性はその場にいない、というのに。

なぜに、こうも。はじけられるの げっそり

もう少し。
あと、ほんの少し。
暴走する自我を抑え、相手の話に耳を傾け、(考え方は違っても)同意する寛容性を持てれば、
社会の末端に席を置かず、組織の中央で権力を行使できる立場でいられるのだろうに。
持てる能力を自らが放棄する、誠に惜しい、旦那衆ではあるが。
品行方正なる中年ならば、選ぶは三河製サルーンカーであろう、とも思う。

自我の求めるままに生きるからこその、MINI 。なんだろうか? 冷や汗2

とは言え肝心の、MINI の話題は4時間半にも及んだ宴の中で、30分もなかったと記憶する。
一般的には、自分たちの乗るクルマの良い点、悪い点。
どんなカスタマイズをしたら良いのか? という相談にもならない話し合い等に終始するのが
クルマを介在した者達の話題であるはず、だけれど。
その夜、最も盛り上がったのは、ルート152であった。

長野から静岡へと向かうその街道を僕は、走ったことがない。
実体験がない以上、走った方々ほどの興奮は得られないけれど、それでも。
その道が面白いドライヴルートであることは感じ取れたのであり。

ディスカバリィジャパンなんだ、この人たちは ふらふら

MINI というクルマを愛することに異論はないけれど、その愛する MINI で。
どこを走ったのか?
が重要なのであって、どこも走らないのであれば MINI である必然性もない。
まさに、駆け抜ける歓び。そのもの。
今宵集まりし加齢衆の価値観は、モータリゼィションの王道を行く正論であり、
そこを欠いてしまった今年の僕には参加する資格も、あってないようなものだ。

それでも、人生の悲哀を知る加齢衆は門戸が広い。
走り損ねた平成19年を取り戻すかのように企画される、平成20年の案。
北は青森から、南は鹿児島まで。
用意される幾多のプラン、そのどれかで 一緒に走ろうよ! とは。
涙腺の弱ってきた40代男子の胸に深く、刻まれたのであって。

やはり、日本橋なんだ

まだ知らぬニッポンの道を、ただひたすらに走りたい加齢衆にしてみれば、
全国に張り巡らされた道路網の、その起点であるこの地以外に、相応しい場所はあるのだろうか。
例えそれが江戸初期の遊郭があった場所に近寄ってしまったとしても、
エロティズムのなんたるかを知る加齢衆には関係のないことで、
誰が一番エッチなのか?といった類の話は、単なる酒の肴に過ぎない。
歯周病を治し気道確保に努め、あとは。

俺のエリカさまを見つけるだけだ 揺れるハート

そんな言葉を聞いたような気がした師走の夜、時は駆け抜けるように過ぎていくのであった ボケーっとした顔
Posted at 2007/12/20 14:16:06 | コメント(6) | トラックバック(0) | new mini | クルマ
2007年11月29日 イイね!

MINI の二年

MINI の二年 MINI にしてみれば
 不本意な二年目だった、と思う。
 24ヶ月で走った距離は、18,971Km。
 月にならせば、790km。
 少なからず多からずの実に、良い感じである。
 が、しかし。
 この12ヶ月に限れば、毎月加算されていった
 距離は、542.25kmに過ぎないのである。

6,507Kmしか走らなかった MINI の二年目、それは。
6km/h 以上も降下した、26.2Km/h の平均車速が物語るように。
ツーリング・マシーンとしての特徴は封じられ、
シティ・コミュニターとしての機能が重んじられた一年間であった。

環状8号線の外側へ出たのがいつだったのか?

思い出せないくらいに都内を主な活動場所としてしまったこの12ヶ月で、
平均燃費は遂に 9km/L を割り込み、8.9Km/L を提示する。
燃料費が高騰する現在、低下した燃費は家計に響くが、そもそも走る絶対量が少ないのだから、
金庫番の機嫌も悪かろう筈はない。
駆け抜ける歓びは、這い回る悦びへと、微妙に変化した MINI の二年目。

それでも、driving pleasure は健在だ。
右足に呼応するコンプレッサー、手首に反応する前輪、慣性と同化するシャーシー。
タクシーが氾濫する大手町で、地盤が沈下する春日通りで、見通しの悪い下町の路地で。
場所も、時も、情景も。
選ぶことなく気分を高揚させる MINI に、モティベィションの低下は有り得ない。
それが例え、日用雑貨を買い求める道であれ、憂鬱なる職場へ向かう道であれ。
都市交通機関としての MINI は、ケの中のハレ、なのかもしれない。

機械の正確性と機能の信頼性が支える、運転する楽しさ。
スタイルの感情性とデザインの意匠性が訴える、見惚れる嬉しさ。
語り継がれる文化の伝統性と創り上げられた文化の商品性が混在する、所有する満足さ。
日常の中の、非日常。
それこそが。

Premium Compact の証なんだと思う、2年目の MINI なのである 考えてる顔
Posted at 2007/11/29 16:45:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | new mini | クルマ
2007年11月16日 イイね!

恋するクルマ

恋するクルマ 恋するクルマの魅力は人、それぞれ。
 端正なフロントマスクを恋慕する人もいれば、
 キュートなテールエンドに執心する人もいる。
 もちろん僕も顔を愛で、尻を慈しむ一人だけど、
 それにも増して気になるのが、
 シャーシーのプロポーションなのである。
 具体的には、
 全長に占めるホィールベースの割合とその余白
つまりは、車軸とオーバーハングの位置関係に注目してしまうのだ。
前輪軸から前端部までの長さ、或いは、後輪軸から後端部までの長さ。
このあたりのバランスが悪いと、魅惑的な顔、扇情的な尻であっても、個人的には好まない。

もちろん、ホィールベースはそのクルマの成りを性格付ける重要な値だから、
単に長い短いだけの問題では語れない。
前後の車軸間が長ければ長いほど居住性は増し、直進安定性にも優れるけれど、反面、
回頭性は、自動車の持つ根源的な曲がるという楽しさは、失われてしまう。
もっともこれは、トレッドとも密接に関係する運動性能だから、
長いホィールベース = 曲がらない、わけではないところにクルマの面白さがあったりする。

ホィールベースが先か、ボディ全長が先か?

ゼロからクルマを起こす時、どちらが先に決まるのかを僕は知らないけれど。
定められた全長に対し、機能上の理由から求められたホィールベースを組み合わせる時、
余るオーバーハングを前後のどちら側へ持っていくか?が、これまた、興味深い。
オーバーハングはただの余白ではない、からだ。
オーバーハングの領域、ホィールベースの外側は、キャビンに収められないモノ、
エンジンや補機類、又は、燃料タンクやバゲッジルーム等を詰め込む空間であり同時に、
慣性の法則に従う振り子のようなもの、でもある。
前側にオーバーハングを取り、そこに質量を込めると、クルマは曲がることを嫌い出す。
アンダーステアを強調したければフロントアクスル前方を重くすれば良い。
反対に、リヤアクスル後方へ重心を移せばステア特性はオーバー側へと振れる。

地平線の彼方へと駆け抜ける陸の巡洋艦、ビッグ・シトローエン。
サーキットの申し子、ポルシェ911。
長大なるフロントオーバーハングを持つクルマと壮大なるリアオーバーハングを持つクルマ。
動力源と駆動系のパックを前に持つか後ろに持つかで異なる、持って生まれた性格。
一瞥しただけでそれを予感させる両車のスタイリングも、実に。素晴らしい。

他方で、動力源と駆動系が分離された、FR。
機能的な制約が薄れる分、オーバーハングの取り方にも自由度がありそうだ。
だからこそ余計に、そのクルマが何を目指しているのか?、を読み取れるような気もする。
BMWサルーンに代表される、
フロントオーバーハングを切り詰め、後輪軸後方に余白を持たせたプロポーションは、
回頭性の良さを体現すると共に、可能な限りドライバーをホィールベースの中央、
ドライバビリティとコンフォータヴルの特等席へ座らせようとしているのでは、ないかと。
そう考えるわけである。

で。そんな気にさせる均整美を持ったクルマが、僕は好きなのであるが。
MINI のように前後にオーバーハングを持たないクルマはどうなのか? というと。
限られた全長の中で
最大限のキャビンスペースを創り出すために四隅へ追いやられた車輪の結果が、
皆無に等しいオーバーハングなのであり、それはアレック・イシゴニスの産み出した
ミニの文化であるから、大いに納得するのである。

mini から MINI へ、受け継がれたものは多々あれど。
クルマの骨格を成す、全長に占めるホィールベースの割合までもが引き継がれていたあたり、
BMW のクルマ作りはウマイなぁ~と思うのである。

  mini = 3075mm : 2035mm 66.17%
  MINI = 3650mm : 2465mm 67.53%

ねっ 冷や汗2
Posted at 2007/11/16 16:44:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | new mini | クルマ
2007年11月13日 イイね!

ホワイトプラン

ホワイトプラン 数ある白の中でもミニのホワイトは別格だ、と。
 思うのである。
 オールドイングリッシュホワイトと名乗った
 old mini の時代から
 ペッパーホワイトと名付けられた New MINI へ。
 受け継がれた英国の伝統色は
 極東の島国に暮らす僕を魅了してやまない。
 新しくもどこか、懐かしい、白。

あれぇ~、意外に。混じった白だったんだねぇ 考えてる顔

お互いの暇が久々に同期した僕と、竹馬の友
独身時代を懐かしむかのように郊外へとツーリングした、2台のドイツ車。
並んでパークした林道脇で。
思わず比べてしまった、シュトゥットガルトの白と、ミュンヘンの白。
それぞれの今を物語る、カルサイトホワイトと、ペッパーホワイト。
立ち位置の違いを象徴する、21世紀の無機質な色と、20世紀の有機質な色。

だねぇ。っていうか、Eクラスはそんなに純白だった、っけ? ぴかぴか(新しい)

そうなのだ。
ボディを化粧するホワイトというソリッドカラーには、幾多の種類がある。
そんな単純なことを忘れていた二人は、自分のクルマの白が、世のクルマの白だ、と。
思いこんでいた節があり、だから、この違いはちょっとした再発見でもあったのだ。

いいねぇ、この白。俺のベンツも塗り替えちゃおう、っかな? 猫2

ちょっと優しすぎ ... 、ない? 冷や汗2

して、逆も真なり。
Eクラスの純白をまとった MINI もなんだか、冷たい感じ、がしないか?
やっぱり、レトロモダンな MINI には、英国の伝統色が似合うのである。

そういやぁ、昔のクルマ。コロナとかカローラも、こんな白でなかったっけ 車(セダン)

ん ??? ボケーっとした顔

指摘されてみれば、このペッパーホワイト風の白を、どこかで見た記憶がある。
mini でも、MINI でもなく、本当に懐かしいクルマ ... 、あれは。

お台場で見たカローラ、だ げっそり

極東の島国における、モータリゼーションの黎明期。
英国の伝統色は既に、国産大衆車のボディに塗られ、街中を走っていたのだ。
出る杭は打たれる日本社会で、打たれないための標準色であった白は、
高度成長期からバブル絶頂期へ向けてその純度を高めていくが、そのスタートは確かに。
オールドイングリッシュホワイトであり、ペッパーホワイトであった、ように思える。

三河製の大衆車が、世界No.1メーカーを追従するシュトゥットガルトの巨人が、
純白度を増していく中で忘れ去られたかのように進化を止めたミニの白という、ボディカラー。
別格だと思えたミニの白も実は、昭和の時代の白だったと考えれば。

そりゃぁ、懐かしいわけだよなぁ ふらふら
Posted at 2007/11/13 16:22:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | new mini | クルマ

プロフィール

東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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