18%グレー、ってやつだな
それがどんな灰色かは、青空の下で見る R53時代の Cpper S の
ロイヤルグレーに近い
■ のような色なんだけど。
Automatic Exposure すなわち、自動露出調節式カメラにおいて
この灰色が露出計算の基準値になるんである。
おぉ、灰色の決着はこんなところにもあったのか~
して。ワタシが愛する被写体も灰色でありまして
一方は、アザラシを連想させる毛色から Seal と名付けられた灰色。
他方は、日食による闇を連想させる eclipse gray という灰色。
どちらも。反射率18%から逸脱する灰色ですから、なんですか。その ...
適正露出ができてない! って話なんである。
そんなの(灰色じゃなくたって)当たり前。
だから、露出補正(Exposure Value)というマニュアル補正機能が備わっているんだけど。
1/3EV、1/2EV、1.0EVなどと、プラス/マイナスしているうちにシャッターチャンスは
どこかへ行ってしまう(特に、Seal のムスメ)のが、素人カメラマンの現実なり。
とはいえ。これはカメラが悪いんじゃなくて腕の問題だから、
今あるのがダメ な理由には
ならないところが哀しい。
しかし。灰色をより美しく記録できるカメラなら、その理由になるんじゃないかしら ...

そこで、白羽の矢を立てたのが Nikon D600 である。
なんといってもフルサイズセンサーの、余裕。
足りない技術力の全てを寛容なる態度で受け流して
くれそうな頼もしさが魅力の、一眼レフ。
常用粋で ISO 6400 まで対応する高感度特性が
夕暮れ時の犬のムスメや闇に沈む John Copper を
的確に捉えるであろうことは間違いなし。
加えてファインダーのキレが、いいんであります。
これを見ちゃうとねぇ ...
我が愛機(D300)のファインダーなんて
望遠鏡を逆さまに見たくらい像が遠くにあったりするんです。恐るべし、FXフォーマット!
腕に覚えのない素人カメラマンが、APS-C サイズからフルサイズへのステップアップを
夢見るにちょうどよい立ち位置にいる D600
だがしかし、問題は。後に続くレンズ地獄であろうて(フルサイズ用のレンズは高いぞな)

軽薄短小な時代に大砲巨艦主義の一眼レフは
いかがなものか。
あの、328 だって6気筒を捨てた2012年
重厚長大なカメラはナウ(死語?)じゃない。
レトロなデザインをモダナイズした MINI という
クルマに乗るんであれば、カメラもらしくいきたい。
FUJIFILM X-E1 は、どうだ?
往年のレンジファインダー機を彷彿とさせるこの
カタチ、もうそれだけで手にしたくなる X-E1
しかし、その魅力はデザインだけではない。
FUJI 独自の X-Trans CMOSセンサーが実現した、ローパスフィルターレス!
レンズが受け取った光をロスすることなくそのままセンサーに導けるこの機構は
画素数以上の解像感をもたらし、なおかつ、暗がりにも強い。
実機を試写してみればよくわかるそのクオリティに心も揺らぐけれど。
D600 の素晴らしい光学ファインダーに比べると、X-E1 の電子ビューファインダーは
少し見劣りするようであり。
(蛇足ながら、液晶モニターもちょっと力不足かなぁ?)

路面スレスレから上を仰ぐように。
高く上げた両腕から下を俯瞰するように。
切り取る角度によって様々な表情を見せる
John Cooper だから、バリアングル液晶が
あるとないとでは大いに違うんであります。
いや、上下のみのチルト機構でもよろしい。
残念ながら、D600 にも、X-E1 にも備わらぬ
可動式液晶モニター。
この一点で選べば、Sony NEX-7 で決まり!
なんだが ...
下位シリーズが続々とモデルチェンジし、弟分の NEX-6 まで登場となると、近々
大幅なブラッシュアップが実施されるであろうなぁ、と。
逆に。値落ちした今が買い時って話もあるにはあるが ...
肉、魚、野菜を切る、捌く、刻むは、三徳包丁一本で事足りるけれど
美しく切り揃えつつ手間を省くにはやはり、素材に適した包丁がいい。のは、
主婦でもわかる理屈である。
春夏秋冬、朝昼晩。Seal と eclipse gray。それぞれの光に溶け込むふたつの灰色を確実に
美しく切り取るには、素材に適したカメラ(とレンズ)がいい。ってのは、
金庫番にすれば どうでもいい道理 なんであった ...
iPod touch があるじゃない
(確かに。綺麗に撮れるな、アレって)
Posted at 2012/12/15 16:42:29 | |
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