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2005年12月12日 イイね!

シトローエンというもの (3)

シトローエンというもの (3) DSCX と続いた戦後の大型シトローエンが、
 XM へとバトンを渡したのが1989年のこと。
 宇宙船、卵と続いた
 シトローエン社のフラッグシップ。
 そのスタイルが直線基調の色気のないカタチへと
 変身してしまう!
 当時の僕にとっては
 衝撃的ですらあったモデルチェンジ。
同じく卵のようなフォルムの GS から、やはり
ガンダムのように角張ったデザインへ生まれ変わった BX を手中に収めようとしていた頃のこと、
ある程度は予測できたカタチ、ではあったのです。
それにしても大統領が乗る(であろう)ビッグ・シトローエン。
こんなお子様チックな外観でよろしいのか?
ベルトーネ・デザインとはいえ、高級車を名乗るには線が複雑すぎやしないか?
雑誌の速報写真を見ながら唸っていたものでした。

フランスが核実験を再開した95年、
車は仏のように優しいのに国の姿勢は閻魔のごとき
と考えながらドライブしていた(かどうか定かではないが)初夏の青山通り。
偶然にも銀色の XM と併走するチャンスがありました。
(当時は)富士銀行前の交差点を右折して表参道へと流れる XM。
直進すべきであった僕も、迷わず右へとステアリングを切りました。
黒い BX と銀色の XM、舞台はケヤキが青々と葉を付ける表参道。
おぉ、ここはマロニエの木立が美しいシャンゼリゼ?
路上パーキングの空きを見つけ駐車する XM の横をゆっくりと通り過ぎた時。
白髪の、実に上品な紳士が手を振ってくれました。

そうか、本国では医者か弁護士が乗る車。
合理的なフランス人がエクストラコストに見合う価値を求める XM には、
それ相当の文化的生活を経験した人にしかわからぬ魅力があるのかもしれない。
しがないサラリーマンに過ぎない自分は、だから違和感があったのか。
その時を境に自分の知らない世界を味わってみたいと、強く思うようになりました。

自分をシトローエンに導いた、映画で観た DS
その直系の孫である XM を知らずして、シトローエンを語る事なかれ ...
ということで、XM 購入計画が水面下で動き出したのでした わーい(嬉しい顔)
Posted at 2005/12/12 16:39:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | citroen | クルマ

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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