パンドラの箱を開けてしまった ...
これでも僕は、一組織の基幹ネットワークを
維持管理するシステムエンジニアである。
だから全世界との接点であるポートを監視し
出口を堅め、入口を絞り、
情報の流出と流入に神経を尖らせる毎日が
理想的とされる。従って、一応は
ファイル共有サービスはダメですよぉ~!
なんて啓蒙活動をしているけれど、でも。
ネットワークとはそもそも
共有する文化では、なかったか!
遠く離れたあの方や、かの方に。
こんなことがありましたと知らせたい、そんなことがあったのかと教えて欲しい。
人間が持つ根本的な要求、知的探求心を満足させる電網が世界中に張り巡らされる今だから、
セキュリティの名の下で、流通する、すべき情報に範囲を定めるなんて、
どうにも本末転倒であるような気がする。
東西冷戦時代の米国に生まれた国防ネットワーク(APPANET)を前身に持つとはいえ、
学術研究機関を中心に民需転換を図ってきたインターネットであるからして、
情報制限の元に運営される現在のネットワークシステムはどこか、おかしい。
抑圧された社会にこそ、自由は尊いのだから ...
You Tube を見ようではないか
ネットワークの基本であるシェアードな文化意識が促進した映像の共有化は、
既得権を主張する従来型メディアに対する、大いなる挑戦状なのかもしれないけれど。
定められた時間割に従って送り放すだけのブロードキャスティングに馴らされてしまった
昭和の人間には、番組を探す手間が少しばかり高い敷居であったりもする。
でも僕は、出逢ってしまったのだ。
動く。Faces に。
あぁ、なんたることでしょう
炸裂するケニー・ジョーンズ、躍動するロン・ウッド、熱唱するロッド・スチュアート。
こんなにエキサイティングなフェイセズを今まで、見たことがない。
ケーブルTVも、衛星放送も、コンピュータネットワークもなかった、'70年前半。
第一期ジェフベック・グループを脱退したロッドとロンが仲良く参加したバンドが、
どんなパフォーマンスを見せていたのか? を。
音楽専科やミュージックライフの誌面から読んで知るしかなかった僕だから、偶然に発見した
この I'm Losing You の Bootleg は衝撃的に、過ぎたのである。
最盛期のフェイセズ、陽気なロックンロール、漲る70年代の空気感。
カッコいい、良すぎるぅ~
フェイセズの映像があるならば、他のグループもあるのだろうか?
擦り切れるほど聴いたアナログ盤の、その頃の映像を求めてタイプするキーワード。
King Crimson, Yes, ELP, Pink Floyd, Cream,
Deep Purple,
Led Zeppelin,
Grand Funk, ...
なんと、なんと。
オンデマンドしたいアーティストは全て存在しているし、おまけに。
Uriah Heep, Wishbone Ash, Bachman Turner Overdrive, Marshall Tucker Band なんて、
忘れ去られたバンドの映像もあったりして。
これはもう、システムエンジニアの道義よりロック魂の正義が、上を行く。
You Tube が My Tube になってしまった近頃、なのである

Posted at 2007/12/17 16:43:52 | |
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