
イタリア産のクルマを所有したことのない僕は
免許を返納する時が来るまでに一度でいいから
イタ車と過ごしてみたいと願っているんである。
かつて、GTVが登場した時。
その後、156が道を走り出した時。
2度にわたって僕は
アルファを手にする寸前までいったのだけれど、
なぜかミラノの楯は目の前を通り過ぎていってしまったのでありまして。
以来、アルファロメオの名は心の奥深くに刻まれておりロンバルディアに起源を持つ
(今となっては)トリノの名門は言わば、見果てぬ夢でもあったりするんでした。
そんなアルファロメオの新しいモデルが
クルマを買おうかと思い始めた自分の前に現れたんであるからこれは
本命 JCW に対する伏兵のお出ましといったところ ...
日曜日の午後、寒風吹きすさぶ表参道、春まだ遠からじ
ロッソなジュリエッタが道行く人々を魅了するヒルズで唯一
表情の冴えぬ我が女房殿。
日曜日の午後、陽射し穏やかな麻布十番、梅は百花の魁
ビアンコなジュリエッタがお客さんをもてなすディーラーで唯一
興味を示さぬ我が女房殿。
(貴女の望む)フル4シータ-、4ドア、リーズナブルなクルマなのに。なぜ?
(アルファは)アンタには似合わない
同じイタリアの血が流れる犬のムスメからもダメ出しをくらうほど
僕にはアルファロメオが似合わないようであり ...
そうだったのか。
僕にはアルファは似合わないのか。
そう、かもしれない。
物事を皮肉っぽく捉え、列にはきちんと並び、口を開けば天気を話題にする自分に
人生の楽しさを追い求める国のクルマが似合うわけはなかったんである。
なるほど、だから。今までアルファとは縁がなかったんだなぁ
でも、アッチなら。いけると思うよ
と、いうわけで。
ジュリエッタは早々とリストから落ち、思わぬ強敵 Fiat 500 が出現したんである。
〔ジュリエッタに至らなかった理由〕
車両本体価格 \3,880,000 也の Giulietta Quadrifoglio Verde
華はあるエクステリア、粋なインテリア、装備される品々の充実感
JCW の 500マンは、如何にも高く感じられるジュリエッタである。
四つ葉のクローバーを名乗るこのクルマ、走っても楽しいんであろうが
残念ながら試乗車の用意はなかった。
代わりに乗ってみた Competizione で感じたのは、足下の狭さであり。
2ペダルでこの状況からすると(MT専用の四つ葉の場合)ABCペダルは
まともに配置できるんであろうか?
どうも左ハンドルで乗るのが正解と思われるが、その用意はないようである。
※今年2月の時点で。50台限定の左ハンドルは既に完売とな ...
用意されるボディカラーの乏しさと組み合わせられる内装色の貧しさも問題。
クアドリフォリオヴェルデの外装色は赤か白の二色のみで内装は黒一色というお粗末さ。
濃紺のボディとタンの革シートがあったならもう少し、悩んだと思うんだけど ...
※Quadrifoglio Verde に黒と灰の2色が追加されたのは日本デビューから半年後のこと
深紅のシートや左ハンドルも選べるようになったみたいだけど、時既に遅し。
インポーターの力不足(?)なのか、自分に似合うジュリエッタを探す余地もなかったところが
至らぬ理由だったのかもしれません。
Posted at 2012/10/11 15:52:47 | |
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