モータリゼーションが開花しつつある中国 13億人、インド 7億人の
仮に半数の国民が移動の自由を求めたら、それだけで
10億台もの自家用車が路上へと溢れ出す21世紀という新世界、
有り余るガソリンをパワーに置き換えていた 427キュービックインチは
もはや、過去の遺構である。
エネルギーの消費量(と。炭酸ガスの排出量)は最小限にね!
エコな空気に支配される世の中だから、リッターあたり132psを豪語する
John Cooper Works でさえも燃費対策のオーバートップギアが
必要なんだなぁ ... と、西へ向かう Clubman の中で僕は
6段目のギアの意味を考えていたんである。
確かに、ヒステリックな時代だけれども
なんでもかんでもエコってのは、どうなんでしょうねぇ ...
秋の行楽シーズンを迎えた中央道、
せめてもの家族サービスにハンドルを握る
サンデードライバーのお父さん
紅葉狩をダシに意中の君を連れ出すことに成功した
わナンバーの青年
ガス欠で秋の想い出を台無しにさせないため観光地へ
燃料を運ぶタンクローリー
流れを妨げる要因は幾多も走る本線上で、一定速度を維持するのは至難の業である。
前を行くトレイン隊は速度を上げ追い越し車線へ。
我が道を行く老人会の温泉旅行バスを追い抜こうとでもいうんであろう
瞬き3回
手首に連動する前輪、右足に呼応するエンジン、忠実にラインをトレースする後輪
意図通りレーンチェンジを完了した John Cooper 、秀逸なり。
臨戦態勢は瞬時に終わり、再び巡航速度へ
僕は覚え立ての6速でクルージング体制に移ろうと
シフトノブへ手を伸ばすが、あるはずの6段目は。
なかったんである。
ということは、つまり。
ずっと6速で。走ってたのぉ~?
6速を5速と勘違いするには訳がある。
まず第一に。70km/hからの加速に明確なGがあった
軽く踏んだだけで回転を上げたエンジン
背中に感じた加速Gはトップギアが
生み出しているとは思えなかった ...
第二に。針は 2500回転を超えていた
100Km/hへ達した時、読み取った
レブカウンターの針は確かに、その辺りにいた ...
第三に。もっと踏んでくれ!
と、John Copper Works は訴えていた ...
アイドリングストップを有する2012年の JCW
エコノミックな時代の省エネ対策と思っていた
6段目のギアは、オーバートップではなくて ...
純然たるトップギアではないのか?
MINI John Cooper Works Clubman
メーカー公表の最高速度は 238Km/h
その源であるマックスパワー 211ps は
6,000回転で達成される力である。
6速、80Km/h走行時
エンジン回転数は 2,000回転少々であった。
238km/hは 80km/hの3倍
2,000回転の3倍はジャスト、6,000回転。
6段目は最高速に到達するためのギアである!
211馬力までチューンできたが最高速はどのギアで、何キロにする?
そりゃぁもちろん、6段目で240km/hあたり。どうだい?
オーバードライブギアはいらんのかね?
そんなもん設定してどうする。なんたって俺らは John Cooper Works なんだゼ
... のような会話が。クーパー親子の間で交わされたんじゃないかなぁ、その昔。
いや、確たる証はないけれど。
同じく確証はないけれど、エンジン回転数と最高速とギア位置を推察できる二題 ↓
VIDEO
6,500rpm で 254Km/h も出ちゃってますけど ...
VIDEO
発進後、車速上昇が5回ほど途切れるので、6速が最高到達点と思われ
限りある資源の有効利用や環境に対する負荷軽減が叫ばれる、昨今。
100Km/h 走行時 1,500rpm あたりで燃料を節約するオーバードライブ付きのクルマがほとんどの中
2,500rpm も回ってしまう JCW のトップギアは加速指向であり、トレンドに反してはいるけれど。
モータースポーツの遺伝子を受け継ぐモデルにはそれくらいの意気込みがなくっちゃね♪
... と言いつつ。オーバートップな7段目が欲しい、と。
リッターあたり160円の価格を掲げる観光地のガソリンスタンドを見て思うんでした ...
Posted at 2012/11/15 14:16:21 | |
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