かめい堂のブログ一覧

（もしかすると）私以上にミニの納車を楽しみにしていた友がいます。
家族構成の都合上、やむなくワンボックスカーに乗る彼。
ミニのように自分ひとりが楽しむ、趣味性の高い車が憧れ。
う～ん、わかるな、その気持ち。
みんなで一緒に楽しむのは素敵なことだけど、たまには家族から解放されたいんだよね、お父さん。
そんな頑張るパパへ、一刻も早く見せてあげたい♪
いや、この MINI を自分のことのように褒められたい (^^;

なわけで隣県に住む彼のもと、約40km程の道のりを急げば、自宅の前で出迎える友。
開口一番。
　　おぉーーー！ 光沢が違うねぇ。
　　タイヤいいねぇ、薄くて。
　　あれっ、屋根はガラスなの？
　　ドアの音が違うじゃん、バスンって。
　　おっ、皮ね、皮。甘美だなぁ ...
　　ペダルも金属なんて凝ってるねぇ ...
近所を一回りすれば
　　いやっ、加速が違う。
　　サス、硬いけど不快じゃないね。
　　ハンドリング、キュって感じね。
　　ブレーキ、グ～っと効くねぇ ...

いやぁ、はるばる来て良かった。
こんなに褒められると、親バカでも恥ずかしくなっちゃうが。
子供のように目を輝かせ、無邪気に MINI を見て触って乗る彼の姿。
つい、4日前の自分と一緒なんでしょうねぇ。

まったく男どもは、いくつになっても ...
傍から冷めた目で眺める（私の）鬼嫁と（彼の）鬼嫁。
いゃまぁ、こういう純な部分が好きって言ってなかったっけ

通勤編に続くのは、当然、山道編ですよね (^^)
ネタ探しではないですが、せっかくのS。
渋滞路ばかりでは可哀想なので週末は箱根あたりへ行ってみようと思っていたのです、昨晩までは。
ところが、奥方の知人にご不幸があって、急遽、喪服で出掛けることに ...
あくまでも奥方の関係なので僕には（御霊前の中身以外）関係ないんです、けどね。
とりあえず早朝、上野駅まで送ってきたのです。
そこで、新たな発見です。

フォーマルな装いが似合うんですよ、New MINI。
もちろん、旧ミニがそうでない、ってわけではありませんよ。
ただ、愛嬌がありすぎるせいか、親しい友人の【婚】には良いのですが、お世話になった方の【葬】には向いてないような、感じがするわけです。
その点、New MINI は。
どことなくクールな感じ、冠婚葬祭という儀礼的な催しにも（ギリギリ）恥ずかしくない線かな、と。
単純にボディが白黒だから ... 、では、話が続かないので (^^;

故「伊丹十三」監督の出世作【お葬式】を例に取るまでもなく、女性の喪服姿というのは男性にとって、ちょっとエロティシズムな装い、かもしれません。
普段、見かけない立ち振る舞いがそう思わせるのかもしれませんが、ジャージ姿でウロウロしている鬼嫁も、こんな時は立ち姿が凛と美しい ... のか、ホントに
朝露に濡れるミニの美しに惑わされた、のか。

本題に戻せば、New MINI。
思うに、フォーマルドレスを着た女性をエスコートするに、完璧な道具ではなかろうか。
　　アンニュイな感じが悩ましいシトローエンも、
　　存在自体がセクシーで悩ましいアルファも、
　　高級な道具感が悩ましいメルセデスも。
み～んな、立派な付き添い方をするとは思うのです。
でもね。
5ナンバーに収まるサイズでドレスを引き立てられる車 ... と言うと。
なかなか見あたらないんですよね ...

通勤から冠婚葬祭までこなせる 1600cc。
これこそが、Premium Compact の証なのかもしれません、ね

さて、もう少ししたら、塩を持って迎えに行くようです。
ついでに、ディーラーにてアンテナ・ジョイントを付けてもらおうかな

皇居を挟んだ東側から西側へ、10Km ちょっとが僕の通勤距離なのです。
その手段に、3つの選択肢があります。
　　サラリーマンの基本、通勤地獄電車
　　フリーターの基本、肉体地獄自転車
　　セレブの基本、気分快楽自動車（但し、運転手なし）

東京23区の7不思議とも言える、電車（プラス歩き）、自転車、自動車の、どれを利用しても所要時間にほとんど差がない、ウソのような事実。
もっとも費用のかからない方法でも 50 分あれば間に合うとわかった時、分類はサラリーマンなれど態度（と収入）がフリーターに近い（らしい）との奥方独断で、自転車通勤がデフォルト化されています。
まさに、身銭は足で稼げ ... という、鬼嫁の（かくも）暖かき配慮
ペダルひと漕ぎで○○銭 ??
100円の価値がわかるってもんです、ホント。

ところが今週は、といっても今日までですが。
珍しくも自動車通勤の許可が出ています。
このチャンス、逃すはずもないですよね。
横断歩道を小走りに駆け抜けるお父さん達を横目で見ながら、エクゼクティブな通勤を満喫してる昨日、今日なのです。

通い慣れた道は、車の違いを際だてます。
　　ライフラインの整備で何度も掘り返された道、
　　いつまでたっても終わらない地下鉄工事現場の道、
　　交通量が多すぎて徐々に地盤沈下している道、
都内の道路、一応は舗装路であっても相当にデコボコです。
ここを走る、扁平率 45%、幅 205mm のランフラットタイヤ。
実は覚悟してました、乗り心地。

あぁ、なんと素敵なことでしょう
段差を乗り越えた時の「コン」という音、濁音が付きません。
深く抉れた轍での加減速、ステアリングを握り直さなくても大丈夫です。
飛び出たマンホールを発見しても、シートの上で身構える必要もありません。
ゴムの塊（扁平率 60%）のようなタイヤを履いていた旧ミニよりソフトでないですか
ゴンとか、ダダンなどと、濁った雑音も聞こえません。

これが premium、ってことなのでしょうか？
それとも、今までの僕が primitive だった、てことなの？

　大きな丸目と「へ」の字に笑ったフロントグリル、
　女性の太モモのごとく、
　ふっくらと魅惑的なフェンダーライン、
　切り立ったAピラーと
　後方へなだらかに下がるルーフ、
　小股の切れ上がったリヤエンド。
　そこかしこに旧型の意匠はあれど、
　New MINI はミニとは別物なのか？

僕を含め旧ミニのオーナーが少なからずも感じた、この単純なる愚問。

旧ミニが誕生した1959年。
世界は二度にわたる中東戦争を経験し原油は安定して入手できるものではない、ことを知りました。
オイルショックがもたらした新しい価値観は、
それまでの大きくて豪華なクルマを部分的に否定するものであり、
効率の良い小型車を求める声が聞こえるようになったのです。

可能な限り小さなボディに大人4人が乗れる車

どこのメーカーも考えたであろうこの命題に対し、
もっとも的確な答えを出したのが BMC mini と VW Beatle だったと思います。
21世紀の今、この2台ともリメークされたのは偶然の一致なのでしょうか？
まぁ、Beatle については専門外なので ... (^^;

ミニの場合、室内空間を最大限に確保したいが故の四隅に追いやられたタイヤ配置が、
結果として粋な走りの要素となったわけですが、
根本的なコンセプトである大人4人が乗れる小型車は、頑なに守られてきた、と。
そして、これこそが、長い間、世界中の人々に愛されてきたミニの理由だと思うのです。

New MINI は、どうなのでしょう？
BMW が掲げる駆け抜ける喜びが、Nwe MINI のコンセプトであるとするなら、ば。
生まれた時代も、その背景も違えば、コンセプトも異なる訳です。
あんな大きなミニは、もはやミニではない
ちょっと前まで感じていた僕の愚問、もう、ど～でもいいような気もしてきました。

MINI と名乗る以上、やっぱりミニなのよ、やっぱし

と思うくらいに。
素晴らしい車です、New MINI

迷ってる方々、今すぐに買ってしまいましょう。
この小さな車と共に人生を楽しむのも、悪くない話。
とりあえず、これが僕の第一印象

初のドライブは、なっ、なんと、丸の内。
朝から3回も洗濯機を回すほど出だしは良かったのですが、カメラ忘れたとか、CD忘れたとか、友人にお披露目しなきゃとか、なんだかんだで、遠出する気力が抜けてしまったのでした。

皇居あたりも、そろそろ綺麗じゃない？ とは、奥方の一言。
おぉー、近いから日が暮れる前に記念撮影ができるし、それは良いアイディア。
休日の都心部はウソのように空いてますから、ものの10分で到着です。
大手門から東京駅にかけて、木々は美しく色付いています。
ところが。
そうだ、ここに Tomorrow Land があったわよねぇ～
えっ、それって ...

というわけで、ン百万もするオモチャの代償としてコートを買わされたのでした。
敵ながらアッパレな、鬼嫁の丸の内ドライブ作戦なのでした。
そうそう、哀れなビーンのクマちゃん、とりあえずはトランクに隠れています (^^;