二代目について語ってください ... とは聞いていたけど
その背景には
(三代目が出た)今だからこそ欲しい二代目 という
主旨があったと、刷り上がった雑誌が届いて知る。
そういうこと。だったのかぁ~ 
ならば。もうちっと二代目を褒めてあげるべきだった ...
覆水盆に返らず、な気分であるけれど。
そんなことよりも、絵面だ、絵面!
なんだ、この。アホ面っ
家人に指摘されるまでもなく、誰がどう見ても、阿呆面である。
同じ阿呆でも、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔 であればまだ
許せるが、間の抜けた締まりのない顔 であるところが残念なり
阿呆面をご覧になりたい方は雑誌をお求めください ...
まぁ、それが。
真実の姿なのだからここは素直に現実を受け入れるとして絵面以外へ目は泳ぐ。
第2特集 どうしても欲しいこの1台 - 2代目がほしい! カラー刷り4ページを埋めるテキストを
読み進めるうちに、ひと月程前の記憶が蘇る。

あの。とりとめもない座談会からよくもまぁ
記事にまとめるもんだな、と。テープ起こし(なんて
もう言わない?)で議事録を作成した経験のある
ワタシは感心しきり。さすがはプロの、お仕事!
集められた6人の話す2時間からナニを拾うかは
ライターさんの裁量で、捨てられた言葉の中にも
捨てがたき輝きはあったような気もすれど
思い出せるのはカフェで頂いたケーキのお味くらい
で、二代目に対するリスペクトの言葉は頭に
浮かんでこない。だから、たぶん。
記事にまとまった内容で、いいんです。
いいんですけども、なにかを忘れてしまったような
もどかしさを行間に読んでしまうのは当事者たる
所以なんでしょうねぇ ...
二代目を語るにあたり、やはり一代目のことを
話さずにはいられない。
1959年誕生の Mk.Ⅰ以来、40年間も造られてきた
mini というクルマを根本から描き直した一代目は
相当なる覚悟を持って世に問うたのだと思う。
エクステリアにインテリアに。ハンドリングにライドフィーリングに。随所に見え隠れする気負いが
Classic mini からの乗換組には微笑ましくも素敵なところであったが、故に。
快適便利な国産車に慣れ親しんだ方々へお勧めできるほど洗練されているとは言い難く
21世紀のクルマとしてはどうなの? 的論評もあったんだと思う。
初代の気負いが空回りした最たる例は、ゴーカートフィーリングと称された
ハンドリング優先の落ち着きのない乗り心地である。いや、それでも。
Classic mini からすれば雲の上の絨毯みたいに快適だったけど ...

燃費効率追求、空間性能拡大、開発コスト削減
そんな呪文に縛られ、まるで雨後の筍のように
似たようなクルマばかりが走る21世紀の路上で、
ただただ mini らしさを具体化するために
デザインされた初代は世界中から多くの賛同を
得たのも、うなずける話で。昔から言うではないか
色の白いは七難隠す のだから。
器量が足らなくとも、性格がキツくとも、
生活が乱れていようとも、艶気がないにしても
色さえさえ白ければ美人、なんであった
乗り心地が悪かろと、室内に余裕はなかろうと、不相応な価格設定であろうと
偉大なる先祖に敬意を表するカタチであることが重要であり、その 60年代風乗り味を含めた
mini から MINI への橋渡しが初代の大きな役目だったんではないか? と今にして思うんである。
誰もがサユリストというわけではない。松原智恵子のほうが
素敵だと慕われる方もいたのだから、万人受けするものが全てではないのダ

しかし、いにしえの人はこうも言った。
美人は三日で飽きる、と。
どんなに美しい奥さんと暮らしていてもそれが日常に
なってしまえば、美しさが隠していたアラ ...
料理が下手だったとか、
掃除がいい加減だったとか、
性格に問題があったとか ... が目立つものである。
難はいつまでも隠し通せるものではない。
飽きられてしまう前に
気になるところを改善しようではないか!
旧から新への橋渡しを成し遂げた初代を見つめ直し、21世紀基準を満たすクルマへと仕立て
直す過程が二代目の姿であり、その作業は三代目へ(濃度を増しながら)受け継がれている
ように思える。
大人びた MINI へ成長するのは必然であろうけれど。
引き替えに失うものを間違えたら ... 、MINI であることの存在理由は宙に浮いてしまう。
いや、モデルチェンジって難しい 
NEW MINI STYLE MAGAZINE の座談会を通じ、そんなことをワタシは考えてしまった。
大人びることは らしさ を失うことでもある。ますます BMW 化していく MINI に
一抹の不安を感じているそこのアナタ、乗るなら三代目でなく二代目ですよ~
Posted at 2014/04/25 14:39:32 | |
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