
John Cooper の一年を振り返ってる途中だし
ポールマッカートニー来日公演の感想は始めたばかりだし
MINI & WAN で房総を駆け抜けた報告もあるけれど。
ここは自動車サイトのブログだから、やはり。こいつを先に
記事とすべきだ、の。東京モーターショーでございます。
The 43rd TOKYO MOTOR SHOW 2013
世界にまだない未来を競え。
世界にまだない未来は東京にあるのぉ?
11月某日、フライデーナイト。
ミスターD(近頃偉くなった担当氏に代わる新しいお世話役の中堅営業マン)より着信アリ。
チケットを差し上げたいと思うのですが。奥様とご一緒にぜひ、新しいミニをご覧になってください。
なんとも素晴らしい申し出であるが。
奥様とご一緒に ... ってところがアンダーラインだな
家庭における財務大臣をお連れし、
華々しくデビューを飾る三代目の NEW MINI を
見て触れて乗って頂き、ステージを埋める
興奮と熱気と涙と共にその感動を記憶して頂き、
来る3月にはぜひ我がディーラーで!
という魂胆が見え隠れするプロポーザルでも、ある。
残念ながら。
我が家の次は FIAT 500 と決められているが、
そんな私的事情を彼は知らない。
いや、もしかしたら。チンクなぞ目にないくらい
新しい MINI は素晴らしい(んだゾ!)という自信の表れかもしれぬ。そうなのか?
せっかく頂いた入場券を無駄にするのは忍びないと考える昭和人だから、ちょっと行ってみるかと
出掛けた、お台場はビッグサイト。一般公開3日目、曇天の月曜のことであります。
モーターショーなんて ...
日産シーマが登場して大騒ぎ!のバブル期以来だから実に、四半世紀ぶり、かも。
屋外展示場に設営された、世界6カ国の味比べ World Food Cup
国際色豊かなモータショーであるからして屋台もグローバルなのはいいが
日本を除いた5カ国に著名な自動車メーカーはあったか?(生産工場はあれど)
長野さんお勧めのケバブか、生野さんお勧めのナシゴレンか。やっぱりカトパンかぁ ...
お台場合衆国へ迷い込んだかのような錯覚は、めざましテレビのせいかもしれないが
そう感じさせる雰囲気が会場にはあった。
記憶に残るバブル期の、華やかなモーターショーの幻影。その美化分を差し引いても
2013年のモータショー、なんだか。地味でないかぃ?
なんだな。華が足りないんだ、きっと ... ジュリアナのお立ち台よろしくステージで色香を
振りまいていた煩悩じゃなかった、視覚に訴えるお姉さん達は、もはや過去の遺物である。

一説によれば。情緒的なるものを求めるなら
オートサロンへ行け!ということらしい、が。
道理で。キャノン砲(500mm級望遠)を
抱えた若者を見ないわけだ。
華を失ったモーターショーに未来はあるのか?
いや、違った。華は(あくまでも)クルマである。
あざといエロティズムはいらない、と。
日本自動車工業会は考えたのであろう。
確かに。その通り。
モータショーの主役はクルマである。
クルマに魅力があるならば、目線を誤魔化すコンパニオンは不要なはずだ。
ステージでただ1台、凛とした姿で佇んでいれば、それで十分。あとは何もいらない ...
... のはずだったんだけど。三代目 NEW MINI にはコンパニオンガール。
ワタシは青いホットパンツを拝みに来たわけではない。新しい NEW MINI を
様々な角度からジックリと見たいだけなのに。そこをどいてくれないか?

1.7m を越え、3ナンバーになったと事前学習した
新しい MINI である。
しかし、実車を前にすると数値ほどの大きさを
感じさせないのは、MINI なデザインの妙である。
なんたって、80年代の路上に君臨した初代ソアラや
六本木カローラ(E30)よりも幅があるってのに
なとなくクリスタルな紳士淑女へ訴えかける
説得力(High Society と勘違いする見栄の強さ)は
持っていない。もちろん、階級社会を壊した革命児が
ご先祖様なんだから、それでいいのだ。

ボディサイズが肥大化したのは、デザイン的な
プレミアム度を増すためではなく、居住空間改善と
衝突安全性のために成されたのだ。とするメーカーの
主張をまずは信じることにして、中を覗いてみる。
をっ! シートがまともになったゾ
どことなく。純正BMWな雰囲気を漂わせる前席。
長足から短足までをカバーする前後スライド可な
膝支え(ニーサポート?)も完備するシートは
機能的であり、長距離ドライブの心強い伴侶に
なるであろうと(容易に)想像できる、が。
MINI らしさを失ったカタチにケチを付けてみる。
これって。センターメーターなの?
ダッシュ中央に居座るセンターメーター。
ミニのアイコンとされるそれが遂に、本来の
機能を捨て去った三代目。中に収まるは
各種インフォメーションと電子的道案内画面。
これは後付けのナビってわけに、いかんでしょう ...
っつうことは。オプション価格が跳ね上がる
わけだよねぇ、きっと
PWスウィッチがアームレストに!
ますます普通車になってしまった MINI の内装
特徴的だったトグルスィッチは整理され、
使いづらいと評判(?)のパワーウィンドウは
アームレストに引っ越されたようであります。
注目すべきは運転席に座る女性の美脚では
ありません。ドア内側、アームレスト周辺で
あります。念のため →
トランクは ... 広くなったか?
クラブマンと比べてはいけない。これはハッチバック
なんだから、R53の記憶を呼び戻せば。
心持ち奥行が広がったように思えるカーゴスペース。
ゴルバッグは無理でも一泊二日分の荷物なら楽に
飲み込めそうな容量に VW Golf を思う ...
その他にも改善点と思われる箇所はいろいろ
あったけれど。なんといってもアレですな。
デュアルゾーンなエアコン!
300万もするってのに運転席と助手席は同じ温度設定かい!と憤慨されてた諸兄には
吉報かもしれない、プレミアムなエアコンが三代目にしてやっと付いたんであります。
但し。○をやめて□になった中央のエアアウトレット、なんでしょう。イチと共用化しちゃったの?
的造形に、プレミアム感は乏しい。

ボディの肥大化と比例するようにデッカクなってしまったテールランプ。
ここまで大きくなっちゃうと可愛らしさってもんがのぉ ...
ミニ史上初めて右側に置かれた給油口。スタンドで慌てふためかないように!
サイドマーカー周辺にアクセントを与える(奥ゆかしい)凹あり。
ドア下部もそうだけど、MINI にキャラクターラインは必要なんだろうか ... ???
さかなクンとも、まことちゃんとも称される新しい MINI の顔。
(一時期の)VW、Audi を彷彿とさせるブラックバンパーを用いたワッペングリルで
ADO15 mini のマスクに近づいたとも言えるけれど。その下に開かれたインテークが
なんともアンバランス(特に Cooper S)
さて。そろそろ総論。
二代目が世に出た時のような安っぽさは微塵もなく、初代同様の上質感があふれる
エクステリア、および、インテリアは
なかなか良いんじゃねぇのぉ~ と思わせるんであった。
走り出せば当然
駆け抜ける歓び に満ちているんであろうし、燃費も向上してるのであろう。
(二代目との)価格差が消費税分くらいであれば ...
売れるな、これは (^^;
Posted at 2013/11/27 12:01:46 | |
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