アルミの箱(笑)

内装も見てみるよ。
ロータスって意外とよく聞く名前だとは思うんだけど、
どんなクルマなの?って聞かれたらよく分からない人が多いと思う。
tomozinもその一人(笑)
たまたまイイなって思ったのがエリーゼだっただけで、
その生い立ちや歴史うんぬんをよく知っていたわけじゃない。
いざ契約となってからネットで調べた付け焼き刃の知識しかないことを先にお詫び申し上げておきます(笑)
ネットで「ロータス」と検索しますと、
創始者である「コーリン・チャップマン」の名前が出てきます。
彼の車作りの基本は「軽い」こと。
ロータスがライトウェイトの代表格と言われるのは、まぁ、この基本理念故なのだろう。
だからこのエリーゼにもその理念の一片を垣間見ることが出来ます。

内装を見るにあたって、まずはドアを開けなきゃ始まらないわけだけど、
知らない人はドアノブがないことに困惑すると思う。
一応、指を入れるポケット?はキー穴下にあります。
そこに指を掛け、キーのポッチリを押せばドアは開きます。

貧乏臭いのでビニール剥がそうと思うのですが(笑)
このサイドシルに足を引っ掛けずに乗り降り出来る自信がありません。
これでもフェーズ1に比べたら相当低くなっているそうです。

サイドシルが幅広なのは、エリーゼのシャーシがアルミのバスタブ構造だから。
このシャーシ単体の重量は68kgだそうです。
大人一人分しかないってことだね。
シャーシの結合には航空機用のエポキシ接着剤が使われています。
縁に見える赤いヤツがそれ。
めちゃくちゃ強力だから、この接着剤が剥がれる前にアルミがちぎれるらしい。

ステアリングはこれまためちゃくちゃ小さくて、最初はオモチャかと思った(笑)
で、エリーゼはパワステが付いてないので、駐車の時はちょっと大変。
エンジンがない分、フロントは300kg台なので走り出してしまえば、そんな事は気にならなくなります。

メーターは超シンプル。
もう最近のバイクのメーターの方が立派じゃない?(笑)

「エクスポーズドギアシステム」と呼ばれるシフト周り。
その名の通りリンク構造が丸見えのオープンゲートになってます。
無骨で結構お気に入り(笑)
シフトフィーリングはめちゃくちゃイイです!!
てか、独特。
意味もなくシフトチェンジがしたくなります。
もうぶっちゃけ、このクルマが速かろうが遅かろうがどうでもイイ…
ただガチャコンガチャコンやってるだけで面白いです、ハイw

ライト類はスイッチです。
アホな仕様です(笑)
トンネルに入る度に押さなくてはいけません。
切る時は真ん中のライトを消し、左のスモールを消すという2回の操作が必要です。
ちなみにウインカーは左レバー。
右はワイパーです。
ワイパーは下ではなく、上に上げていくと速く動く謎仕様です。
エンジン始動は初見殺しです(笑)
まずキーを差し、キーのボタンを押してセキュリティーを解除した後、
スタートスイッチで始動します。
切る時はキーを捻ります。
キーの意味!?(笑)
キーを差しっ放しにしておくと勝手にロックされます(笑)
ドアロックはキーのリモコン操作とメカニカルロックが別個になっています。
キーレスでのロックは危険です。
セキュリティーがかなりバッテリーを消費しているらしく、
上がってしまうとドアがキーでは開かなくなります(笑)
バッテリーケーブルを繋ごうにも端子はフロントのパネル内。
パネル取り外しには車内の工具が必要です(笑)

法規的な関係か?
申し訳程度のバイザーが付いてます(笑)
意味ないです(笑)

エアコンが付いてるだけでも有難いと思えるのがロータスです。
風量は3段階ありますが、1も3も変わりません(笑)
1でも寒すぎるので最後は吹き出し口を閉めて対応します(笑)
スペシャルカラーエディションにはなんとオーディオが標準装備!!
そこらのパーツ屋でジャンク品で売ってるレベルです(笑)
ちなみにアンドロイドは繋がらず、iPhoneに買い替える羽目になりました(笑)

いや、いい所もちゃんとあります!!
このProBaxシート。
人間工学に基づいて設計されたというこのバケットシートの座り心地はレカロ以上です。
ちなみに助手席側はスライドもしません(笑)
ただこのシート、程よい硬さで気持ちイイです、ホントに。
疲労を軽減させ、座るだけで血流が30%良くなるシロモノだそうです(笑)
いや、マジでそう謳っている

僕のエリーゼはDavid Hillsさんが作ってくれたみたいです。
お会いした事はありませんが(笑)
彼が手抜きしなかったことを願うばかりです(笑)
さて、エリーゼがどんなモノか何となくお分かりになったでしょうか?
何故、tomozinがこのクルマを選んだのか?
それはこのエリーゼがモデル末期だから。
ロータスは拘った車作りをする一方、
何度も経営危機を迎えています。
大体、妙な拘りのあるメーカーは潰れます(笑)
その度にトップが入れ替わり、
現在は中国の浙江吉利控股集団(ジーリー自動車)が親会社となっています。
ジーリーはボルボも傘下に収める新鋭企業です。

中国資本になったことでロータスとしての方向性は電気自動車へと変わっていくそうです。
次に出るこの「エヴァイヤ」は完全EV車で2000馬力。
お値段は2億7000万だそうです(笑)
エリーゼは安全性などの問題からアメリカでの販売をしていません。
日本でのロータスの年間販売台数は300台程度、
世界でも2000台ほどだそうです。
だから日本で限定車を投入してくるわけです。
ですがもっと市場のデカいアメリカを狙おうとするのは当然の事。
アメリカで受けがいいのは…?
もちろんエリーゼやエキシージではないのです。
内燃機関を積んだ車、それもマニュアルトランスミッション車の時代はもう終わります。
ロータスも中国は武漢に次の工場を建設中だそうです。
いずれはロータスも中国生産になるんでしょうね。
そんな事を色々考えたら、
新車で乗れるのはもう今しかないな、と。
そういうわけであります(笑)