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さてノーマルの状態がわかったところで
やっとチューニングの話に入りましょう。

この状態で仮にローダウンスプリングを組み込むとどうなるでしょう？
フロントはノーマル状態ですでに有効ストロークが無いのですから
バンプラバーはさらに圧縮され、思ったほど車高が落ちなかったり
乗り心地が悪化したりすることが予想されます。

なのでこの計算を応用して組み込み時にバンプラバーを短く切る必要があります。

計算に参加していただきありがとうございました。

リアは444×１÷3.4=130　　130-30=100ということで
正解は100ミリです。皆さんできましたか？


それでは本題に入ります。
ブッシュのよじれを考慮した車高変化は前回のブログより114～124ミリと想定されているので、平均をとって120ミリの車高変化とします。
これはタイヤのストローク量なのでバンパーのストローク量はレバー比が1.2のため
100ミリストロークすることになります。

さてフロントダンパーのストロークは140ミリでバンプラバーの厚みが40ミリ
なので有効ストロークは140-40=100ミリになります。
・・・ということは静止状態でフロントダンパーに有効ストロークは無いという結果になりました（汗）

同じ計算をリアですると有効ストロークは３６ミリになります。

さて　それでは実際に計算を始めたいと思います。

フロントの1輪荷重が485キロでレバー比が1.2なので
フロントダンパーに掛かる重さは、てこの原理を用いて
485×1.2=582キロになります。

そしてバネレートが3.2キロなので
582÷3.2=182で、スプリングが182ミリ縮むことになります。
しかしスプリングには70ミリプリロードが掛けてあるので
182-70=112　ということでスプリングは112ミリ縮むことになります。

なので計算上ジャッキアップしてタイヤを浮かせた状態からジャッキを下ろしタイヤを接地させるとダンパーは112ミリストロークすることになります。
ということはタイヤはレバー比の関係で
112×1.2=134ミリ移動することになります。
しかし実際には各アームのブッシュのよじれがあるので
10～20ミリ車高は高くなりますのでタイヤは114～124ミリ
ジャッキアップ状態から接地状態で移動すると考えられます。

ということでリアタイヤはブッシュのよじれを含めないとどれくらいストロークしますか？
考えてください(笑）
また260RSのオーナーの皆さん計算が正しいか実測してください（希望）
よろしくお願いしますm(__)m

昨日のブログであんなにコメントをいただけると思いませんでした（驚）
皆様に感謝いたします。

さて昨日書いた内容の中のことでいくつか解説したいと思います。

まず1輪荷重ですがこれは整備書の車両重量と車両総重量の軸重の平均を２で割った数値を使っています。
例えばフロントは（920＋1020）÷２=970　　970÷２=485になります。
リアを同じように計算すると444キロになります。
リアは昨日のブログと数値が違いますので訂正させて頂きます(謝）

次にレバー比ですが簡単に言うとダンパーがどれだけストロークしたらタイヤがどのくらいストロークするかということです。
フロントはレバー比が1.2なのでダンパーが1ミリストロークするとタイヤが1.2ミリストロークするということです。

リアはレバー比が１なのでダンパーとタイヤのストローク量は一緒です。

というところで文章が長くなってきたのでこの続きは次回にということで・・・

今回はみんカラらしくまじめな車ネタで行きたいと思います。

この方にご協力いただきステージア260RSのノーマルダンパーの
寸法を計測しました。

今回はフロント1輪荷重を485キロ　リア1輪荷重を400キロ
レバー比をフロント1.2　リア1.0として計算しています。

まずバネレートですが整備書よりフロントが3.2キロ　リアが3.4キロです。
スプリングプリロードがフロント70ミリ　リアが30ミリです。

シャフトストロークはフロント140ミリ　リア191ミリです。
バンプラバーはフロント40ミリ　リア65ミリです。

とりあえず今日はここまでです（笑）
次回はさらに深く掘り下げて行きたいと思います。
つまらない内容ですいません（滝汗）