日産と三菱が共同開発した新型軽自動車デイズに試乗してきました。
試乗したのはアイドリングストップ付のハイウェイスターXというグレードです。
試乗車はシルバーでしたけど、パッとみて大型のメッキグリルがとても存在感を感じます。
内装はセンターパネルがエアコン一体のタッチパネル式になっているのですが、
ここが最もこだわりを感じられる部分ですね。そして、ここについているオートエアコンは設定温度により内気外気が勝手に切り替わらない仕様なのと、設定温度が0.5度刻みで設定できるという三菱車特有の電装系の使い勝手の良さそのものでした。
ワイパーは時間調整式間欠ワイパーなのも○。あと変わったところだと設定でワイパー使用時に自動でスモールを点灯させるということも可能だそうです。更にS/Jのグレード以外はドアミラーがドアロック連動格納式だったり、僅かな差額(\13,650)で寒冷地仕様を設定することで運転席にシートヒーターが装備されたりPTCヒーターが付いたりと、この寒冷地仕様は必須に近い装備だと感じました。
運転席にはダイヤル式ではありますがシートリフターも装備されていたので、ドラポジ調整はしやすそうでした。ただDsがシフトノブの根本にあるボタンを押す操作なので、ここを多様する運転をする人は使い勝手の悪さを感じると思います(私もそう感じたひとりです(^^ゞ)
後席は足回りに十分余裕があって狭さを感じることはないのですが、分割可倒式シートにも関わらずシートスライドが独立して行えないというのはマイナスかな。シートの質感は肌触りが良く柔らかかったです。
さて、いつもの試乗コース(山道)を登ってみたのですか、エアコンオン+2名乗車という状況だとかなり加速が渋いです(^^ゞ まぁ仕方ないですけどエンジンの唸り音もかなり室内に入ってますので、こういうステージを走行される方は素直にターボにした方が良さそうです。
エンジンはかなり簡単に上まで吹き上がる印象で少し踏み込むだけで6000rpmくらいに到達します。とはいえ、前の車との差がグッと縮まる訳ではなかったので、まぁ加速は軽のNAならではのもっさり感が残ります。ステージとしては街乗りが最も適しているなという印象でした。
足回りは柔らかめでふわふわとした印象。個人的にはもう少し剛性感が欲しいなというところで、
スタビライザーなんかで補強したくなりますね。加速感はそれほど力強さを感じることはないので、
今のエコカー風という感じでしょうか。ちなみにエンジンは3B20という新型の3気筒エンジンで
開発は三菱、ミッションは日産という組み合わせらしいです。
あと、このモデルはメーカーオプションでアラウンドビューモニターが搭載できるのですが、それが31500円の差額で搭載可能です。これにより下の写真のようにミラーにアラウンドビューの映像が映し出されるのですが、動かしながら確認するにはちょっと小さすぎる気がします。
ディーラー指定のナビだとナビ画面にも表示できるそうなのですが、指定外のナビだとナビ画面に表示できずミラーに小さく表示されるだけとなるようなので、この部分は実用できるだけのサイズがあるかどうかを確認した方が良さそうでした。
何はともあれ激戦の軽自動車市場にこのデイズと兄弟車のekワゴンが参戦したことで更に市場が
活発になりそうな感じですが、ただ個人的には上位人気車種を脅かすまでのパッケージングには
至っていないという印象を受けました。誤解を恐れずに言えば平均点はクリアしているもののプレ
ミアムと呼ぶには何かが足りない…そんな印象です。
8月頃にターボが投入されるという話ではありますが、細部の出来がなかなかいいところまで行っ
ているので、もう一歩、踏み込んだグレードが欲しいなと思いました(^^ゞ
Posted at 2013/06/08 16:47:11 | |
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