2012年12月16日
11月に発売された新型アテンザに試乗してきました。
試乗したのはセダンタイプのSKYACTIVEディーゼル2200cc+TURBO(6AT)のXD(クロスディー)
グレードです。
本当は6MTモデルを試乗したかったのですが、私のエリアでは一台もマニュアル車がなく、
試乗車として1台ガソリン車があるのみで後はすべてディーゼルエンジンの試乗車になるとの
ことでしたので、この車の販売比率が分かる試乗車配備状況だと思います(^^ゞ
ちなみにアテンザには足回りが2種類あってLパッケージの19インチホイール装着車と通常の
17インチ装着車に分かれるのですが、私が試乗したのは17インチ仕様車でした。
発売から1ヶ月近く経つためかディーラーに着いてすぐ試乗できまして、いつものコースを試乗
したいと申し出たところ、中で確認後、大丈夫ですとの答えだったので試乗予約も入っていなかった
のだと思います。
とりあえず走り出して分かるのは静かなことです。ディーゼル特有のエンジンノイズは多少
感じられる程度ですが、ほとんど気になりません。ただ出足のもたつきは少しあって、ここで
ディーゼルっぽさを感じるかな!?とは思いました。
少し速度を上げていくとターボの効果が体感できるようになり、鋭く加速していきます。
速度で言えば50km/h前後というあたりからでしょうか。そこからすぐに吹き上がる印象で、
なるほど速度のもたつき感の野暮ったさは最初の数キロの速度域だけだと思いました。
ただ途中で何度か信号待ちをするのですが、私が乗るとi-stopのアイドリングストップ機能が
働きません(^^; 実はこれ、デミオの頃からそうで踏力の関係なのですが、私のいつもの踏力
ではギリギリ掛からなくてi-stopランプが点滅するあたりになるんですね。実はこれが長距離
だと結構ストレスで、この部分だけはマツダ車との相性の悪さを感じました(^^ゞ
さて、いつもの試乗コースに入り、アクセルを一杯まで踏み込みます。このポジションはキック
ダウンのポジションですが、この車はキックダウンを示すカチッて音がなるんですね。非常に
分かりやすいです。速度はみるみる加速していき、全く非力感は感じません。コーナリングなど
でも怖さや不安定感を感じることもなく、この車のポテンシャルが高いことを伺わせてくれます。
おそらく通常の使用での不安定感を感じることはないんじゃないかと思いますが、できれば
高速走行でもう少し高い速度域での安定性を見てみたくなりますね(^^ゞ
ブレーキフィールも悪くなく、強いて言えばエンジンブレーキの掛かり具合が少し悪いかなとい
う程度でした。レブもディーゼルでは5000rpmとなりますので、ガソリン車に比べるとやや見劣り
感がします。エンジンはエキマニが従来は4-1だったのがCX-5あたりから4-2-1の構成になっている
らしく、これがスカイアクティブには適した構成とのことでした。
また、この車は従来2個搭載していたバッテリーを大きな1つのバッテリーに統合し、さらに大型の
キャパシタを搭載し減速エネルギー回生システム(i-ELOOP)によるチャージを行っているそうです。
通常、オルタネータの発電にはエンジン出力の10%程度が奪われると言いますので、こういった
工夫は最近の技術だなと思いますね。
サスペンションの方もセダンらしく実に穏やかな乗り味だと思いました。エクステリアも個性的
でディスチャージ車にはLEDリングが付いてくるなど、細かい高級感の演出も一役買っている感じ
ですね。
なおこの車は20万円アップ程度でセーフティパッケージというシステムが選べるのですが、これを
装着するとオートクルーズがレーダー追尾型のオートクルーズになったり、衝突回避システムが
搭載されたりと、もし購入するなら付けたいと思わせる内容でした。ただマツダのオートクルーズ
は100km/hまでしか設定できないので、実用面で少し物足りない気もしますが(^^;
またトランク容量が特に印象的でセダンでもかなり荷室に余裕があります。調べてみるとワゴン
タイプ506Lに対してセダンでも483Lの積載能力があるようです。セダンとの違いは間口の広さかな
というくらい遜色のない印象を受けました。
またセダンとワゴンの違いとして、セダンはボディにアンテナの突起が付かず、ワゴンはシャーク
(トップノット)アンテナ+ルーフレールというのもフォルムを重要視している証かなと思います。
最後に余談ですが、展示場のアテンザの横にはRX-8のSPRIT Rが展示されていました。6月に生産
終了しておりますが、このディーラーではまだ8台ほど在庫車があるらしく、売れ残っているのが
少し意外でした(^^ゞ
Posted at 2012/12/16 15:03:31 | |
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