ヘルムホルツ型レゾネーターとは何者か 他
投稿日 : 2017年02月24日
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天気も回復となり、大雪の影響も日影に残る残雪のみ
久々におやつ持参で砂場方面へ出没となります
空港方面の某事務所を襲撃し、ミカンの強制配布実施済み
2
気温上昇と共に、原木シイタケも順調に生育中
昨晩は茶碗蒸し その前は炊き込み御飯
ミカンの回収も抜かりなく実施
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本日のおやつ
たこ焼き 5パック調達
各店舗の駐車場には雪山が点在
大雪の名残
過去にトヨタが市販車に導入した新技術に付いて考査しました
本日の余白活用はホンダさんの技術
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ヘルムホルツ共鳴器(レゾネーター)
音楽室や放送局のスタジオとかの壁に有孔ボードを使っているのを見たことありませんか?
あれ、吸音、つまり部屋の中から出た音を壁でちょうどいい具合に吸い込んで反響を抑えるために使ってるんです。
なんで穴あき板で音が吸収できるのかを説明するのに出てくるのがヘルムホルツ共鳴器。
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熱力学第一法則などで有名なヘルマン・フォン・ヘルムホルツが作った、こんなやつ。
ヘルムホルツ先生がこれを使って説明したのでこの名前がついているのだけど、シンプルなモデルにするとこんな絵。
空洞に細い入り口の「首」を付けた構造を作ると、中の空気がバネみたいに作用して、空洞の大きさと首の長さに応じた周波数の空気の振動(つまり音)に共鳴する、というもの。
共鳴したら音が大きくなると思うかもしれないけれど、共鳴している周波数を中心に音の運動エネルギーを吸い取る働きをするので、例えばクルマのマフラーについているサイレンサーなんかは低い音に共鳴するような大きめの共鳴器で低めの音を消しています。
というわけで、今日は唐突ではありますが、ヘルムホルツ共鳴器とその吸音作用についてのお話し
さて、車との関係は?
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ホンダがヘルムホルツ型レゾネーターの開発で重点を置いたのは以下の項目だ。
・最高速で走行中の遠心力や、悪路や縁石乗り越えなどの大きな入力に対し、従来のホイールと同等の耐久性を持つこと
・軽量でホイールバランスに影響を与えないこと
・タイヤ着脱などの整備性が従来のホイールと同等であること
・ホイールの製造工程に影響を与えず、量産性も考慮した低コストな構造であること
ヘルムホルツ型レゾネーターは薄肉の樹脂部品で、生産性の高いブロー成型で成型する。
遠心力に対する強度が高く軽量な高剛性ポリプロピレンを使用した。
ホイールにはめつけて固定することができ、タイヤが回転しても回らないよう止まる構造となっているが、組み付けやすさも両立した。
最大1500Gの遠心力に耐える。
2010年に開発したヘルムホルツ型レゾネーターは、レジェンド以外にもジェイドに採用されている。
2015年には、単室式だったヘルムホルツ型レゾネーターを複室式にして量産した。
複室式はコストと重量を単室式から50%以上削減する。
従来は4室必要だったレゾネーターを2室とし、構造を工夫してコスト低減を図った。
第2世代に進化したヘルムホルツ型レゾネーターはクラリティ フューエルセルに採用されている。
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ホンダは2017年2月21日、ホイールでロードノイズを低減する技術「タイヤ気柱共鳴音低減デバイス」が「第14回新機械振興賞」の「機械振興協会会長賞」を受賞したと発表した。
タイヤ気柱共鳴音低減デバイスは2010年に開発した樹脂部品で、共振を打ち消して消音する。
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タイヤ気柱共鳴音は、路面の凹凸によってタイヤ内部の空洞が共鳴することで発生する車室内騒音で、ロードノイズが発生する原因の1つだ。
他のロードノイズの要因と比較すると音圧が大きいだけでなく、純音に近い音色で残響感を伴うため耳障りな音として聞こえる。
プラグインハイブリッド車や電気自動車など電動車両では、エンジンに起因するノイズが低下して他のノイズがより目立つようになるため、タイヤ気柱共鳴音の低減は重要度が増す。
内部空洞の共鳴をタイヤ構造の工夫で止めるのは、タイヤの本来機能との両立が困難になる。
一方、サスペンションなど足回りから伝達するのを防ぐ手法や、車体自体の防音対策を行うのは、対象の部品が増え、重量増にもつながる。
環境規制への対応から車体軽量化が必須となっている中、重量が増加する防音対策の採用も難しい。
ホンダは、扁平な樹脂部品「ヘルムホルツ型レゾネーター」をタイヤのホイールにはめ付けて固定することで、タイヤ気柱共鳴音を従来より10dB低減した。
聴感上は認知できないレベルだとしている。
認識できない物にコスト掛ける必要が?
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