
いつだったか
俺と458でドライブ中に不機嫌だったお前
しかもお土産売り場の駐車場で
「なんで皆 この車で走るとジロジロ見るの? イライラする」
そう言って車から降りようともしなかった
俺もそんな不機嫌なお前に苛立ち
沈黙のまま家まで送った
しばらくして俺はお前に聞いた
「なんでフェラーリに乗るとそんなに機嫌が悪いんや?」
するとお前はこう言った
「自分が惨めなんや 先が見えず何も持っていない自分が恥ずかしくて・・・ でもごめん」
うん
わかってるんだ
お前が 男並みに自分の力で築き上げて買ったフェラーリならまだしも
「隣に座ってる資格さえ自分には無い」
そう思ってるってことも
俺は自分の仕事が大好きだ
この気持ちは誰にも負けない
そのための努力も準備も俺は常にしてる
だからフェラーリが欲しくて働いたことも無いし
気がつけば乗っていた
ただ
それだけのこと
欲しいものが手に入った
気がつけば
そうだっただけ
でもな
物欲に終わりはないんだ
悲しいかな次々と欲しいモノを見つけ
手に入れる
そこに
充足感なんて
無いんだよ
キリが無い
モノで心は
埋まらないんだ
この秋
俺が大好きな仕事で悩み
お前は俺の元へ帰って来てくれた
恐らく
仕事しか無い俺が苦しんでたから
お前は「私がささえなくては!」って気持ちで帰って来たんだと思う
その通りだよ
俺には
仕事しか無い
でも
俺はこの仕事をやる為に産まれて来た
そう
選ばれし者
だから俺はこの仕事で死ぬのが本望
できれば仕事場で
死にたいとさえ思ってる
それもおそらくお前は知ってるし
そんな俺だから
ついて来てくれてる
お前が帰って来てくれただけで
俺は心強い
日曜日
久しぶりに旅行へ行き
一緒にショッピングしてた時
お前は何も欲しいって言わなかった
「私はブランドものには興味無いし 欲しいって思わないもん」
そうなんだよ
お前はそんなところに
いやしない
だからこそ
俺はお前を愛してる
バカみたいに欲しいものを手に入れて来た俺
でも心を満たすものは
何一つ
ありゃしない
だからこそ
俺にはお前が宝物
それを教えてくれたのは
お前なんだよ
ほんとうは
クリスマスプレゼントを買いに
一緒にショッピングに行ったんだ
でもな
お前に買ってあげたいものは
あのずらりと並んだブランドショップの中には
無かったよ
そんなモノの中には
無かったよ
それを教えてくれただけでも
俺には十分なプレゼント
横で寝息を立てて寝てるお前の幸せそうな顔
それだけで
十分や
明日
約束のターキーを手に入れて
一緒に食べような!
何年も付き合って
初めて一緒に過ごせるクリスマス
お前と過ごせる事が
最高のプレゼント!
長かったような・・・
短かったような・・・
今年はお互い色んなことがあったけど
それでも来年は
一歩でも前へ
少しでも前へ
一緒に
歩もうな
メリー
クリスマスイブ!
Posted at 2013/12/24 12:02:22 | |
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