
長かった3年の闘病生活
2014・4・6日
母は旅立った
病院から式場までの間の山道には桜の花が満開
母はそれを
見れただろうか?
絶対に他人を傷つけなかった母
自分が傷ついても周りを守った母
そんな母らしく
桜と共に旅立った
俺が3歳の時にピアノを始めさせたのはなぜ?
音楽が好きだったから?
今はもう
聞けない・・・
俺のご機嫌を伺いながら毎週ピアノ教室へ
雪が積り 電車が止まっても 自転車の後ろに俺を乗せ 自分のポッケに俺の手を入れて漕いだっけ
そこまでしてなんで俺にピアノをさせたの?
今はもう
聞けない・・・
ピアノのレッスンが終わると近くのデパートの屋上へいつも連れて行ってくれた
屋上には小さな観覧車
二人でよく乗ったよな・・・
帰りには商店街でウドン食べて
だからかな?俺・・・未だに一人で食事してる女性を見ると涙が出そうになるんだよ・・・淋しくて・・・
甘えん坊の俺が幼稚園へ初めて行ったとき
泣いて「帰る」ってダダこねて・・・
でもそっと園庭の影からあなたが見てくれてたの知ってたんだよ・・・本当は・・・
親父とケンカして俺の手を引いて家出したよな
ケーブルカーに乗って屋島の頂上の公園へ行ってさ・・・
ブランコに二人乗ってこいでたら・・・夜空が綺麗で星がいっぱいで・・・
あのとき・・・本当は俺と一緒に死のうとしたんだよね?・・・
俺・・・わかってたんだ
そこまで覚悟してたのに・・・妹を連れてくるのを忘れてて家に戻るなんて あなたらしいよ
学生時代 俺が学校の腐ったシステムに反発して 欠席ばかりしてさ・・・
留年が決まり保護者が呼び出されてさ・・・
四国から電車で一人会いに来てくれて・・・
「一度四国へ帰ろう」そう言って一緒に電車で帰ってたときに あなたはポツッと言ったんだよ
「○ちゃん・・・今年もまた春が来なかったね・・・」って
俺・・・あの時に あの瞬間に
やっと やっと 目が覚めたんだよ
この人のために
この人のためにも
俺はなにがなんでも資格を取って卒業するんだ!って
あの時
あなたがその一言を言って涙を流してくれたから・・・今の俺がある
だからこそ俺は俺の仕事に命を賭けれた
ありがとうな・・・
ずっと空に雲がかかってたんだ・・・俺・・・
空を見ても海を見てもずっと蒼くは感じなかった
でも・・・あなたが旅立った瞬間に空を見上げたら・・・
見たこともないような空の色
お母さん・・・
天国の空は
晴れやかですか?
俺の空は
今日も
晴れやかですよ
PS: みんからの仲間からも前回の母の記事「お袋との約束」にたくさんコメント頂き感謝してます
また たくさんのイイね!をつけて下さった方々へもご報告をと思い 今日 書かせていただきました
コメントをいただいても現在ドタバタしておりますので返答が遅くなるかもしれません
どうかわかってやってくださいませ
応援してくれた友へ
ありがとう
感謝
Posted at 2014/04/10 11:13:00 | |
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